競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

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軸決めさえ難解? 前日レコード決着馬場で狙うべき穴絶好ポイントが…… 5/12(日) ヴィクトリアマイル2019 予想 過去のレース傾向分析&各馬評価まとめ

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――前日の京王杯SCを悩んだぶん、この難解な一戦は割とすんなりと決まった上位馬たちという感じ。

楽でした。

馬場が中途半端でない、いや通り越してハンパねぇということが、その京王杯SC予想がくれたヒントだと感じています。

 

ヴィクトリアマイル2019  過去のレース傾向

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

前傾ラップになることも多く、「ハイペース耐性」が求められるレース(ここ2年のように馬場状態が違ってくるとまた話は別だが)

 

該当馬➡➡➡ハイペース耐性がありそうなのは、アエロリット、レッツゴードンキ、アマルフィコースト、プリモシーン、ワントゥワン、ソウルスターリング、フロンテアクイーン、ラッキーライラック(ちょっと微妙かも?)

 

 

前走10番人気以下からの連対例はなし

 

該当馬➡➡➡アマルフィコースト、サトノワルキューレ

 

 

前走重賞Vまたは連勝中以外の6歳以上馬は15~16年連覇のストレイトガール以外好走ゼロ

 

該当馬➡➡➡クロコスミア、ミエノサクシード、ワントゥワン、レッツゴードンキ

 

といった感じ。

 

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考察&まとめ 

 

今年のヴィクトリアマイルは、①確たる中心馬不在、②前日の京王杯SCで従来レコードの更新がみられる近年では最高レベルの高速馬場という点がポイント。

 

その高速馬場度合に関しては、京王杯SCラップを見るに、昨年18年含め16年や10年並み~それ以上の水準とみられる。

昨年は、当日に馬場が渋って直結しなかったが、穴メーカーとしてはそれらの年の好走馬ストレイトガール(16年1着)探し、ヒカルアマランサス・ニシノブルームーン(10年2~3着)探し、の様相となってきそう。

また、京王杯SCで2着したリナーテをみても、前走京都牝馬Sがかなりスプリント戦様相の一戦でそこで好走していた同馬が連続好走したことなどから、時計が出るがゆえに短距離志向の強い馬場とみて間違いないだろう。

3着ロジクライも、高松宮記念からのローテだった。

 

良馬場で行われるヴィクトリアマイルのレース像は、ただでさえ締まったペースで上がりもそこそこにまとめてくるレース。

そして、さすがに急加速は入りづらく、平坦戦になりがちというもの。

なお、一昨年、昨年は稍重馬場で行われていて、渋るとスローになりやすい、レース(コース)傾向が顕著に出たここ2年となっている。

また昨年に関しては、前日からの超高速馬場の名残で、稍重でもそこまで時計掛からず上がりも速くなった。

これら、レース傾向からも、ハイペース耐性+多少のスプリント適性は必須になってくるだろう。

 
 
前哨戦、その他主要重賞は、まず3つの牝馬ステークスの中では、さすがに阪神牝馬Sが最上位だが、中山牝馬Sが低レベル、福島牝馬Sは超低レベルと、阪神牝馬S>>中山牝馬S>福島牝馬Sの構図。
 
ここに、ハイレベルなダービー卿CT、高松宮記念、東京新聞杯が入り、ターコイズSもまあまあといった感じの状況。
 
 
・阪神牝馬S
前後半2秒差の後傾ラップ。
ただ、このレース自体はマイルになって以降、このくらいのスローは全然珍しくないもの。
 
問題は、レース上がりが前年にも増してさらに高速化、3F33.6秒にまでなった点。
 
これだけスローの上がり勝負ともなると、ほとんど着差はつかないし、ほんの小さなミスでも命取りになる。
 
実際、出遅れる、外を通される、不安が重なるなどしてわずかにでも“狂い”が生じた馬は飛び、基本的に“好位でスムーズに”が、いやそれだけが必要なレースとなった。
 
1着〜11着までがコンマ3秒差。
 
レッドオルガはこの展開の中で、後方から外を回って、直線でも大外を通らされては苦しい。
 
それでも、ラスト33.0秒で上がってコンマ1秒差。
 
レースレベルもまずまずで、この馬自身としても前走に近いパフォーマンス。
悲観なし。
 
ラッキーライラックもほぼ「同上」な感じ。
前が壁になり仕掛けも遅れた。着差が着差だけに、痛かった。
こちらも悲観なし。
 
アマルフィコーストは、調教編にも書いた通り、抜群の内容。
レースも2番手からスムーズに運べたし、理想的な競馬で2着。
 
これだけ状態が良く、恵まれてこの結果なので、この先はどちらかというと過度な期待は禁物となりそう。
 
ミエノサクシードは、中間のコース追いでの好時計が光った馬。
好位から、外を回される形にはなったものの、そのぶん最後までスムーズに脚を伸ばせた部分もあった。
 
他は、このスローの僅差決着なので、全馬「この敗戦で次走大きく妙味を上げるなら」の前提付きで評価できても……な感じだが、強いて言うなら一番競馬になっていなかったメイショウオワラ(13着)。
 
3コーナーで急ブレーキをかけていて、あれでほぼ終了。
勝ち馬からコンマ5秒差でもあり、次走以降重賞でも要注目。

阪神牝馬ステークス 2019 レース回顧

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・中山牝馬S

スローペースから上がりだけの勝負になりやすいレースが、今年は前半比較的締まったペースの1分47秒台の高速決着となった。

 

前後半3Fの差が0.5秒と、このレースにしては中盤を除き淀みのない展開となって、外差し勢が1~4着した。

 

ただし、その時計面とは裏腹に決着指数は低い。

案外これで速くない流れだったというのが実態か。

 

スローの未勝利戦(5R)でも1分49秒台が出ていたり、アッフィラートが51キロなのに1600万下時代と同等かむしろ低いレベルで3着していたりと、一部の騎手の体感以上に当然のペース(決して速くないペース)だった、という可能性も高そうな一戦。

 

外差し決着となった反面、内を突いた馬たちは結果的に逆目を引いたような印象で、次走に向けてはそれらの馬たちに食指が動く状況となった。

 

フロンテアクイーンは1800m戦での持ち時計1位で展開が向いたか。

 

中団から適度にポジションを上げ、2列目で直線を向くと、早めに抜け出した5着馬(フローレスマジック)を交わしてV。

 

前走といい、府中牝馬Sといい、やはり時計が速くなればなるほどパフォーマンスが上がる

 

ただし、先にも書いたように今回は指数的には低レベル決着。「ここに来て充実」とは見ないほうが良さそう。

 

他、

クロコスミア・・・外差し展開で、55キロで休み明け大幅馬体増で、内を突いてのコンマ1秒差6着。むしろ好感。

 

ノームコア・・・同様に、内を突いて55キロでコンマ2秒差7着。

実質、4角最後方(最内)の位置取りから上がり3位をマークしていて、直線で狭い内を突いての伸びはひときわ目立っていた。

こちらも、負け方としては悪くない。

 

ミッキーチャーム・・・鞍上コメントの通り、初の関東圏への長距離輸送で気性難の部分がモロに出た。

1角までは頭を大きく上げたりひっちゃかめっちゃかだった。

次走以降も関東圏では要警戒だが、地元に戻っての大きな変わり身に注目。

 

これら実力馬たちは、度外視の一戦で(人気次第だが)全馬次走狙っても良いくらいの不運なレースだった。

中山牝馬ステークス 2019 レース回顧

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あとは、

福島牝馬Sはとにかく、スローの凡戦過ぎて

一本記事を使うことも躊躇うくらい

なレース。

なので、ここを経由した馬に関しては、このレース自体でどうこうという評価ではなく、その前後のレースぶりなどがよっぽど重要。

福島牝馬ステークス2019 レース回顧

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プリモシーンの前走ダービー卿CTは、

マルターズアポジーを筆頭に、エイシンティンクル以下逃げ・先行タイプも多く、 戦前の見立てを遥かに凌ぐ前半3F33.9秒、4F45.1秒と今の馬場を差し引いてもやり過ぎなくらいのハイペース

 

結果、11.4-11.4-11.6-12.2の消耗戦での1分31秒7決着。レースレコード樹立となった。

 

指数レベルも近年のダービー卿チャレンジトロフィーではかなり高い部類で、先の前傾ラップからも安田記念に向けてという意味でも重要なハイレベル戦となった印象。

 

プリモシーンは中団から、抜群の手ごたえで外を回って直線に向くと、最後までよく伸びて勝ち馬に迫った。

 

いつもながらにうるさいところを見せるこの馬にとっては、この速い流れは間違いなくプラスだった。

 

ただ、それでもまだ序盤で行きたがって消耗している。もう少し落ち着いて力を入れて発揮できるようになれば。

ダービー卿チャレンジトロフィー2019 レース回顧

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高松宮記念以外は、先に挙げたような高速馬場状況でのレース想定の中では、各レースのレベル自体に加えて、それぞれのレース質がスプリント寄りだったかどうかも重要とみられる。

 

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予想印は!?ホネ的注目馬!

 

◎アマルフィコースト

当初、ここでは重視するつもりはなかった一頭だが、今の馬場なら。

最内枠から高速決着での粘りこみ、一発まで警戒しておきたい。

状態面は、抜群と呼べる範疇の中で、前走並み~若干下げくらいのところと判断。

さすがに、前走からさらに上昇とまでは感じないが(これが、今回重視しないつもりだった最大の理由)、好調子には変わりなし。

前走人気薄で、傾向的には好走馬像からは離れるが、今の馬場はそのぐらい“常軌を逸している”ということもある。

多少の減点材料には見向きもせず、1200mでも好走があって、当然ハイペース耐性も見込め、内枠に入ったこの馬に、ストレイトガール、ヒカルアマランサスの再現最有力候補として◎を託す。

ちなみに、1~2枠に入った父or母父サンデー系4~5歳馬で当年の重賞連対実績があった馬は好走率がかなり高く、この馬はそれに該当している。

また、前走連対馬のうち、前走1600m~1800m戦出走で前走上がり1位以外の馬というのも良い印象。

さすがにちょっと、上がりの脚が足りなすぎるかな~とも思いつつも期待。

 

このレース3年連続出走中のレッツゴードンキは、一昨年、昨年は渋ってのスローで展開不向き(一昨年などは明らかに掛かって自滅の競馬。前年はせっかくの高速馬場が降雨により当日渋化→スローな流れに落ち着く)。

ようやく巡ってきた、本当に本当に最後のG1獲りチャンスか? 近2走であれだけいい競馬が出来ていれば、衰え云々は気にならない。

むしろ、この馬の距離延長ローテでは常に折り合いだけ気になるところ、そこをさすがに高齢ともなればという点(この歳になって力むところもマイルドに、自制が利く方向でレースが迎えられる)が補ってくれると判断。

こちらも、傾向的には逸れる(前走重賞Vでも連勝中でもない高齢馬)が、◎同様に展開含め目をつぶるべき今回とみて重視。

ただ、常に勝ちあぐねている馬なので、枠、妙味という観点でも次点評価とした。

パドックなど、仕上がり面でこちらのほうが良さそうなら、最終的に◎に繰り上げる可能性も残すが。

 

あとはもう、それこそ高速&ハイペース耐性と枠を優先で、▲レッドオルガを最上位に、△プリモシーン△アエロリットの順に評価し、×ワントゥワン×ソウルスターリング×フロンテアクイーンあたりまで警戒。

 

▲~△の3頭については備忘メモとして減点部分を記しておくと、

▲レッドオルガはこの一族だし中心視して狙うにはもう少し人気薄で買いたかったところと、この鞍上の1枠でのリスクとのバランスを鑑みて、

△プリモシーンは消極的に乗らなければいいが……という懸念と、出来ればもう少し外枠が理想だったこと、

△アエロリットは海外遠征明けで調教内容からも最悪太め残りのリスクすらありそうなこと

などを理由に一枚割り引いた感じ。

 

最後に、☆ミッキーチャーム

こちらは中距離質の実績ばかりで苦しい感じもあるし、それ以前に関東圏での競馬というリスクが大きいのだが、鞍上だけ。

やはり川田騎手にはこの人気なら期待しておきたい部分は大きい。

今回は、多少の誤算があっても、玉砕覚悟でも好位に取りつく競馬ができる比較的気楽な立場。

何より、この春G1での天敵・C.ルメールが居ないここはアタマまでかっさらっていっておかしくない、というか「不利さえなければ、私勝ちますから」のうっぷん晴らしシーンは結構怖い。

少なくともパドックで落ち着いていることが最低限だろうが、もしそうならこの馬を軸にした馬券も狙い目となりそう。

 

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