ホネ的! レース回顧 マーメイドS2019
レース全体の振り返り
- 当日は良馬場回復も、土曜は稍重で行われた、前週(開幕週)から時計がかかるタフな馬場。
- ちょうど東京競馬場と真逆(土曜:良→当日:稍重。元々が高速馬場で、稍重と言えど速い馬場)の変遷で、当日に良馬場回復してなお非常に重い馬場を維持、という状況下で発走を迎えたレース。
- 3〜4馬身離して逃げたアドラータが59.8秒での逃げ。タフな今の馬場でこのペースというのはなかなか速い。
- ラストは、12.1-11.8-11.4-12.8の平坦戦。最後に1.4秒減速するのは、このレースとしてもかなり目立つもの。今の馬場で、このペースでは致し方なく、メンバーレベルが低くて大きく減速したというだけではなさそう。
- 指数面から見た決着レベルも、このレースなりではあるものの中の上レベルといった感じで、上位馬は今後牝馬G2勝ちレベルくらいには育っていって不思議ないまずまずの水準だった。
- 決着は、4コーナー最後方からの追い込みに、3列目からの差し2頭で決まるズブズブの差し決着。余談だが、牝馬限定の阪神2000mでは稍重以上になると「先行不振、差し勢台頭」の傾向があるが、ちょうどそんな感じ。事実上、稍重時くらいのタフさを求められたレースといえる。
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※調子こいて、よもやま話第2弾!パンパカパーン。昔、『ねえ、パドック予想に変えちゃえばいいじゃん』と相方に言われて、『適当なフィーリング判定だし、再現性に乏しいのさ。予想なんて言えないよ〜』と、素直になれなかったホネ。けど、そこでもし素直になり過ぎていたら、今の前日記事は無理だったな、と。内心、当時のやりとりを思い出した、先週のマーメイドSでした。ホネ、会心の相馬眼を披露‼︎(って、無い無いww(⌒-⌒; ))そんなホネへのご声援、いつもありがとうございますm(__)m
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予想と結果
軸としての信頼度はかなり高いと思って、結構信頼しての「人気でも◎」だったのだが……。
だが、その一方で内容は悪くなかった。
4コーナーを好位馬群の外から手応え良く回り、直線半ばでは馬場の中ほどを力強く抜け出そうかというシーン。
ただ、結果的にこれでも仕掛けが早かった。
上にも書いた通り、ラスト1Fで1.4秒減速した展開で、人気で勝ちにいった内容で仕方なし。
この馬と4着センテリュオ以外は、上位争い圏内にいた馬はみな53キロ以下勢だった。
とはいえ、この馬にとってはここで重賞を取れなかったのが痛い。
多くの重賞が瞬発戦となる中、願ってもない持久戦質のこのレースは大きなチャンスだったのだが……。
予想➡➡➡◯サラス
最後方から外を追い込んで、ゴール直前で2着馬を交わしてハナ差V。
タフな馬場向き、スタミナ不安なし、展開がハマりと、かなり好条件は揃っていたが、上がり最速は立派。結果➡➡➡11着
4番手あたりで運ぶも、失速。
直線で早々に手応えを無くしてしまった。
単純に、先行勢が総崩れになってしまったレースで、牝馬G3で今の馬場では激流と言っていいこのペースを、自ら作って運んでいたわけではない2番手以下勢には厳しかった。
予想➡➡➡☆ランドネ
結果➡➡➡15着
こちらも、好位のインで▲ダンサールらと基本的に同様だが、直線入り口ですでに手応えがなくなっていて、それにしても止まり過ぎ。
最後は鞍上がやめていたにせよ、状態面やレース中のアクシデントを疑うレベルの内容。
この日のレースでは内ラチ勢もそこそこ粘っていたが、このペースでとなると、内の悪いところを通った消耗が想像以上に応えたか?
予想➡➡➡△レッドランディーニ
結果➡➡➡2着
下記ツイッターにもある通り、当日のパドックで非常に良く見えた一頭で、評価を上げた。
人気も人気だったので、ケチらず手を広げておいて正解だった。
レッドランディーニ、パドックの出来からはなかなか侮れないかも。
— yosounohone (@yosounohone) 2019年6月9日
これにより、ますます絞れなくなってしまいそうですが(^^;
レースは後方から、外に持ち出して完全に差し切り勝ちパターンの競馬。
ただ、後ろからもう一頭豪脚を発揮した馬がいた。
しかも、この馬の場合は抜け出すとソラを使うクセも足かせになってしまったか。
非常に惜しかった。
この馬こそ、「持久戦のマーメイドSなのに、なぜか瞬発戦タイプの軽量SS系がよく走る謎のレース」を、今年見事に体現してくれたという一頭。
予想編で、勝ち馬◯サラスの項で触れた「17年秋の京都」「今年の1〜2月京都」でそこそこの実績がこの馬もあって、特に未勝利V('17.10.7)は重だった馬。
……と、そこまでは前日段階でも見ていたが、「開幕初日の、しかも当日芝の最初のレースでの重じゃないか……」と、軽く扱ってしまった。その後の白菊賞での敗戦も気になった。
ただ、よくよく見返してみると、(「17年秋の京都」「今年の1〜2月京都」の時期の)いずれのレースでも末脚は上位できていて、時計の速い京都や、野芝のローズSと軽い芝で惨敗している馬。
見る目とセンスがもう少しあれば、前日時点から高い評価を与えられたのだが……。
予想➡➡➡△スカーレットカラー
結果➡➡➡3着
ハイ、このレースの隠れ勝ち馬は素直に(?)この馬で〜す。パンパカパッパーン!
1〜2着が外をスムーズに伸びて抜け出したのに対し、こちらはやや馬場状態が微妙な内を突いてのもの。
加えて、馬群で運んでいたため直線では200m近く追い出せずモーヴサファイアあたりが壁となっている態勢が続いた。
ラストで内を突く格好になったのも、空いたのがそこしかなかったからといった感じで、少し運がないレースだった。
上位3頭の中では唯一の53キロでもあり、その点でもよくやっている。
相手はさらに1キロ重い54キロとはいえ、1番人気センテリュオには0.3秒差、2番人気モーヴサファイアには0.4秒差をつけた。
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4着センテリュオは、1番人気で4着という表面上の結果もそうだが、内容的にもちょっと過剰人気だったと言わざるを得ない負け方。
特に、持久力を求められる瞬発力特化型というタイプでもなく、不利もなく、むしろ展開利といっていいくらいのベストな位置からの末脚勝負だったわけで、恵まれないところが無かったような内容というのはこの馬の今回を語る上での最大のポイント。
それでいて、ウインクルサルーテに後ろから交わされかけて、前とも0.3秒差つけられたのはいただけない。
評価できるのは、54キロを背負っていたことくらいか。
確かに、「力の要る、急坂が......」ということもあったのかもしれないが。
一方、そのウインクルサルーテ(5着)は、阪神コースでの末脚、指数パフォーマンスが目立つ。
今回も素晴らしい伸びを見せた。
着度数成績には表れていないが、ほぼ間違いなく阪神専用機といっていいだろう。
3勝クラスはもちろん、オープンでも阪神ならいずれ一発ありそう。
予想全体としては、◎モーヴサファイアが飛んだ事実は、個人的には結構痛かったが、もうひとつの馬券作戦の肝「父SS系軽量(53キロ以下)を買っておくべきレース」というのが奏功した。
◎
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(父SS系軽量馬の)○▲☆△△…
との見立てというよりは、
(同)○▲☆△△…=(同)○▲☆△△…+◎
上記のようなイメージ。
軸にするなら◎だが、位置関係的には縦というより横(並列)。
(父SS系軽量馬の)○▲☆△△…たちから2頭来て、◎は恐らく“1議席”は取るだろうという頭の中。
そしたら、大魚が釣れたという感じ。
加えて、パドックで直前にレッドの評価を上げられたことで、ラッキーパンチ感の中にも、手応え的にも「まあ良し」という感触を得ることが出来た。
予想編のタイトル近辺でも「偶然も続けば必然」的なことを書いたが、この2つの異質な必然性=「父SS系軽量馬」「平坦戦になっても瞬発戦実績馬」の活躍、については来年以降も大いに活用していきたい。
というか、特に「父SS系軽量馬」については、今後それだけのワイドボックスで当面は行こうとここに誓いたいくらい。
次年度への備忘録
- 「父SS系軽量(53キロ以下)」から2頭は絡むというスタンスで
- 平坦戦なら平坦実績馬を(狙え)が通用するかは、やはり怪しいレース(今年ほど消耗度が高くなっても、あわや勝ちかけた2着レッドランディーニはこれまでほとんど瞬発戦実績タイプ)
- 牝馬限定の阪神2000mでは稍重以上になると「先行不振、差し勢台頭」の傾向があるが、今年のように良でも非常にタフな展開になると、重い芝でしっかりした上がりを使えるタイプ狙いに徹したほうが無難
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エプソムC2019 レース回顧
エプソムC2019 予想
6/9(日)阪神競馬(調教注目馬)
6/9(日)東京競馬(調教注目馬)