――正直、D.レーンが隠れ名手のまま今週を迎えていたら、何も迷うことなく本命でいきたかったんだけどな〜。
4番人気はやり過ぎか。勘弁してけれ笑
NHKマイルカップ2019 過去のレース傾向
傾向的には、手元にある資料を見る限り、
※「芝1600m以上重賞・OP連対経験またはG2以上で3着経験」があることが重要で、近年の連対馬のほとんどは該当
該当馬➡➡➡クリノガウディー、ダノンチェイサー、イベリス、マイネルフラップ、グランアレグリア、ヴァルディゼール、ミッキーブラック、カテドラル、ワイドファラオ、ファンタジスト、ハッピーアワー、ヴィッテルスバッハ、アドマイヤマーズ、ケイデンスコール
※「父、母父いずれかがサンデーサイレンス系で前走4角6番手以内」だった馬は好相性で、反対に「父、母父いずれもサンデーサイレンス系ではない馬で前走4角6番手以内 」だった馬は不振。
該当馬➡➡➡ダノンチェイサー、マイネルフラップ、グランアレグリア、ミッキーブラック、ロードグラディオ、ワイドファラオ、アドマイヤマーズらは○。
一方、クリノガウディー、プールヴィル、イベリスといったところは苦しいか。
※前走1400m以下からのローテは、好走率ひと桁台の低調ぶり。
該当馬➡➡➡グルーヴィット、ハッピーアワー
※3番人気以内に推された関西馬は5割近い好走率で安定感あり
該当馬➡➡➡アドマイヤマーズ、ダノンチェイサー
といった感じ。
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考察&まとめ
前半3F35秒3と近年ではかなり遅いペース。馬場は、「時計は速い」「そこまでの高速馬場ではないが」「内は芝が飛び、内が目立っていいかは微妙」……etcと、
各所で意外に意見が割れていたが、予想記事にも書いての通り個人的には「上がりはもちろんのこと、全然高速馬場」という見立て。この状況での前半35秒3はかなりの低速だったとみる。そして、そこから驚愕の1分32秒7を直線半ばまでほぼ馬なり、余力を持って叩き出したグランアレグリアが圧勝。はっきり言って、実際の着差(2馬身半差)なんてなんの目安にもならない、そんな印象を残しての圧勝だった。確認できる限りでは、2000年代に行われた近20回の桜花賞で最高指数での優勝。アーモンドアイも、ブエナも、ダスカも超えてきた。しかも休み明けで。今後、牝馬では敵なしになっていくだろう。
ただし、それは現状マイルまでの話。今日も序盤危なっかしさは覗かせていて、距離が伸びてよりペースが緩むところでは自滅もある。
9R鹿野山特別が決着時計1分59秒4、僅差の2〜6着で2分00秒0。見た目には、結構芝が飛び散っていて荒れてきている印象にも映ったが、時計はそこそこ出る馬場。ランスオブプラーナが逃げて前半3F34.8秒5F59.1秒、後半5F59.0秒3F34.7秒の淡々としたラップ。このレースとしては、決して速くはないが、12.2-11.7-11.6-11.4とラスト4F〜3F目にかけて急加速が入る瞬発戦に加えて、最後まで加速し続けている点が非常に特徴的な展開。勝ち馬を筆頭に上位3頭には余力があった証拠で、優秀。ただ、一方で決着指数レベルは、高くない。というか、むしろ凡戦と言っていいレベル。
これは、各馬の休み明け初戦(“皐月賞が叩き台になっている”という事実)に加え、その状態の中で余力を持った戦い・ラップ構成だったことが理由に挙げられる。明確な理由があり、おそらく字面上でのものだけだろうとみている。実際には超ハイレベル、という内容が隠されているという今のところの印象。ここをピークに持ってくる陣営が少なくなっていることは少し寂しい気もするが、それだけ日本ダービーでは頂上決戦が楽しめるだろう。裏を返すと、今日が休み明け初戦だった組(サートゥル、ダノン、アドマイヤ、クラージュ)と4着以下を離して接戦を演じたヴェロックスを含めた5頭と、以外の組ではあまりにも大き過ぎる差がある印象。余程の叩き良化タイプ以外、次走での逆転を見込み辛い点に関しては、特にダービー予想に向けて忘れないでおきたいところ。・アドマイヤマーズ最内枠だが出して行かず、5〜6番手から。4コーナーにかけては、後ろにいたヴェロックス、サートゥルナーリアに先に行かれ、スムーズに加速ができず。結局、この差が致命傷となって、上位3頭からは離された4着に終わる。この馬から入った人からしたら、怒りを覚えていても不思議ない……と思うような競馬。今のM.デムーロの乗れなさが浮き彫りになっていた。ただ、細かい不運(その鞍上の位置取りが招いた不運だが、前が狭くなるなど)もあった。いずれにせよ、何せ今のこの鞍上は本当に乗れていないから、個人的にはあんなものという感じ。
今のM.デムーロは、輝かしい成績を誇っていた頃のM.デムーロではない。それでも、5着以下は引き離しての4着は地力の証。この後は、NHKマイルC濃厚のようだが、マイルへの距離短縮判断は妥当だろう。この馬らしい前々で、瞬発力勝負に持ち込んで後続を封じる競馬に戻れば戴冠のチャンス十分。ただし、ハイペースの府中マイルは要注意。平坦戦〜消耗戦耐性の裏づけはまだ無い。
良馬場発表とはいえ、10Rくらいから雨が降って、きさらぎ賞自体は本降りの中での発走となった。
まず、ランスオブプラーナ(というか、松山騎手)上手い逃げだったなと。極端に落とし過ぎず、4F目以降12.3-12.6-12.4-12.0-11.5・・・という絶妙な配分だったと思うし、それでいて2番手ダノンチェイサー以下は消極的というか、離れた位置で「どうせすぐ下がってくるだろう」と高をくくっての競馬。
そして、それを見越してまんまと、といったレースメイクだった。
レースレベル的には、少頭数ということもあり、離して勝ったダノンチェイサー含め微妙なところだが、ただの雨降りの良ではないことから底力(タフさ)という点では上位勢は評価できるし、この3歳馬には苦しいレースを経験した強みは先々に繋がるかもしれない。
・ダノンチェイサー
こちらも折り合いに課題があるタイプ。
その意味では、この少頭数でも、軽い馬場で極端なスローで、という競馬にならなかったことは救われたか。
「消極的な」と書いたが、「この馬が勝つために」という鞍上の明確な意図を感じる運びであり、事実後ろも引き離しての完勝だった。
むしろ、この馬を突く立場の馬たちが消極的だったという印象。
これでクラシック路線にのったが、疑問が残るのはやはり瞬発力勝負への対応力。
ダービーはもちろんのこと、上がりを求められた場合の皐月賞でも危うそう。
2戦目以降の小倉→福島→中京という裏街道ローテからも、そこでの上がりも抜けたものがなかったことからも、上がりだけの競馬は避けたいところだろう。
乗り替わりなくこのままだと、川田×池江×ノーザンF×ダノン×ディープということでまず人気必至。
激流が見込める構成の皐月賞ならまだ可能性はあるとは思うが、むしろ古馬になってからのマイルG1戦線などを待ちたい存在か。
こちらも、中山のフラワーC同様に速い決着。
1400mで行われるようになってから、初の1分20秒台決着の、レースレコード更新となった。
1、2着は前傾ラップ対応実績があって、芝・ダート問わず瞬発戦実績もあったタイプで、レースも実際前傾に。
’18ミスターメロディ、’19グルーヴィットと続く、ダート上がりの馬にも多いこのタイプがやはりこのレースの狙い目と言えそう。
・ハッピーアワー
この日は出遅れてはいないが、出てからが速くないため自然と最後方へ。
直線では大外に持ち出す競馬になったが、その逆境もなんの。
先に抜け出した2着、▲グルーヴィットにあっという間に並びかけ、応戦する同馬を競り落として優勝。
強かった。
指数的にも1400mとなって以降のこのレースとしては最高レベル。
この時期の3歳馬の指数としても優秀。
1400mでこれだけ強いと?も出てくるが、実績通り、また鞍上のコメントにもある通り「マイルは大丈夫」そう。
・グルーヴィット
こちらも後方から。勝ち馬と同等かそれ以上の4角での手応えから、直線でも文句のない伸び脚を披露。
勝ち馬はさらに強かったが、この馬自身も、過去のこのレースの優勝馬レベルを優に越えてきていて、実際、3着には3馬身差をつけている。
なんと言っても、初芝でのものだし、いくらレースがおあつらえ向きの前傾になったとはいえ、立派だろう。
血統的にも完全に芝だろうし、今日のレースぶりからは極端に上がりが速くならないという前提付きで、十分芝マイル以下の重賞級とみて良さそう。
−14キロでも、鞍上は「まだ緩いところがあって」とのコメントを残している状況で、その意味では適正馬体重はさらに低いところにありそうで、上積み余白も残しているといえそう。
・ニュージーランドトロフィー
良で前半3F35.3秒-後半3F33.3秒の、前後半2秒差は遅い。
ましてや今の馬場では、相当なスローだった。
レースとしては稀な瞬発戦となり、当たり前のように前が有利な決着となった。
戦前に「そこそこ逃げ・先行馬タイプもいて・・・」と予想したが、
あまりにも最内枠から勝ち馬ワイドファラオが好スタートを決めたことにより、さすがにこれを交わしにかかろうとするほどの馬は現れず。結局、この馬自身の勝因、展開を決めた要因ともに、このワイドファラオの1〜3完歩が全てを決めたレースに、結果的になったといえる。
・ワイドファラオ
疑いようのない楽逃げの展開と、未勝利直後の重賞Vという点を天秤にかけて「さあどう評価する?」といったところだが、
その場合やはり“凡戦レベルの”ニュージーランドT勝ち馬という指数面での低評価がポイントになってくる。
次走以降は人気次第でどちらにも扱いが転がる感じだが、いずれにしても“重賞勝ち馬として中心視”はないか。
・ヴィッテルスバッハ今後過剰人気必至という意味で、もっと無い。
見た目にはド派手で、中山で上がり33.3秒で凄い追い込みを・・・と言えそうだが、何せマークした指数が平凡そのもの。
着順こそ上回ったものの、4着アガラスと比べると折り合いを欠くことなく追走自体はスムーズだった。
決着タイムが遅いからこそ届いた、もともと瞬発力勝負もってこいのこの馬にとってはある意味展開面で申し分なしだった、など実はかなり向いていたと思う。
その意味で「あの凄まじい追い込みでNZT3着」で、今後“重賞で中心視”はもっと無いという印象。
そもそも、あんなゲートで、この先重賞で2度3度好走されては、たまったものではない。
・アーリントンカップ
離して逃げて単独先頭をキープし続けた、逃げ馬イベリスが12番人気V。
8着までがコンマ2秒差の大接戦で、 4コーナー2〜3番手の組からも5、6、7着馬が見られるなど、基本的に前残りの展開。
ラップ的には、通常のアーリントンCと比較すると、
前半3F35.0秒に対し上がり34.4秒は速い。その上、急加速も入っていてやはり前に有利な展開。
これは馬場が速い、特に上がりが速い今開催の阪神の馬場によってもたらされたものとみられる。
にもかかわらず、決着タイムは決して速くない。
レースレベルは、過去10年で3本の指に入るくらい指数的に低くないが、
上記のような馬場もあってのことで半信半疑。特に、勝ち馬含め前に行って残った組には次走注意したい。
・カテドラル
上がりの速い瞬発戦なら……ということで狙う。
結果、33.3秒のものすごい脚で最後方から伸びて2着。
ちょっと評価に戸惑うくらい強い内容だが、極限のキレ味勝負をさせたらこのくらい強いということか。
2走前の敗因が折り合いを欠いたことによるもの。
出遅れた結果、最後方からとなり、引っ張りきりでも終始前に馬を置く形をとれたことが、課題の折り合い面では良かったか。
脚を溜めるだけ溜めることにも繋がった印象。
ただ、それにしても強烈な伸びだった。
・イベリス
指数的にはアーリントンCとして悪くなく、また前走時からこの中間にかけての調教もかなりなものだったことからも、この勝利を完全にフロック視してしまうのは危険か。
展開に恵まれてという部分はあるが、牝馬でこのレースを制すること自体立派でもある(95年エイシンバーリン以来の快挙で、同馬はG1好走も含めのちに牡馬に交じって重賞好走多数)。
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予想印は!?ホネ的注目馬!
そもそもこのレース自体が34秒台前半で流れることも多い、この時期の3歳馬にはかなり厳しいレース。
それでいて、そこは府中マイル。好走には33秒台に近い末脚も求められる。
それこそが、先の「父、母父いずれかがサンデーサイレンス系で前走4角6番手以内」の好成績が示す、一定以上のキレは必要だが、後方一手だけの戦績では通用しませんよという部分に繋がっているとみる。
◯グランアレグリアは、そういったこのレースの比較的流れるという側面によって、能力最上位のこの馬に一見死角はなさそうに見える。
ただ、今年はイベリスあたりの逃げではそこまでペースが上がらない、という可能性もあって、例年並みの速い流れにならなければ、前走でああいう競馬をしたことのリスクが死角となる可能性も。
気性的にここが休み明け初戦ならいいのだが、今回に関しては暴発してもおかしくないとみて対抗にとどめる。
▲アドマイヤマーズ。
本来ならば、◯が苦にする瞬発戦寄りに振れた場合、“空席◎”に最もふさわしいのはこの馬なのだが……。
残念ながら、今のこの鞍上では本命で狙うには、むしろ◯以上にリスクがある状況と言わざるを得ず。断念しての、順当にグランアレグリアの次点評価。
◎には、ヴァルディゼールを選ぶ。
前走は不利で度外視の競馬。その前のシンザン記念は、このメンバー中では数少ないマイルで前半34秒台と流れた競馬。
そこをポイントにした。確かに、今の東京の馬場とはミスマッチかもしれないほど、馬場がタフだった当時の京都でのもので、若干信ぴょう性に疑問も覚えるが、このペースでデビュー2戦目で勝ち切ったことを評価。
☆グルーヴィット。
ここで、“魅力満載”として伝えたかったこの馬。
残念ながら、妙味バランス的には合わない感じになってしまった(正直、頭で勝負したいとまでは思っていなかったので)。
ただ、馬への期待は変わらずで、好走は十分。
△ハッピーアワー。
レースレベルは高かったファルコンS勝ち馬だし、☆グルーヴィットを評価する以上外せない存在。
デイリー杯2歳Sでは、前残りのマイルの瞬発戦で最速上がりでの3着を見せていて、その点では☆グルーヴィットよりも安心感はあり。
鞍上が鞍上なので、この舞台で強気なことは言えないが、このグルーヴィットとのオッズの差はむしろ突きたいところ。
あと最後に一応、△ファンタジストも挙げておきたい。
前走(皐月賞)で『もし好走してくるようならいよいよこちらも、ひょっとして並みの馬ではないかもと思っていたが、ようやくそうではないことが判明』と評した馬。
ならば、逆に適性距離のマイルに戻って、普通にそこそこの能力のある馬として参戦するここは買っておきたい。
臨戦過程が微妙で、調整も軽くなっている点が微妙で、その点は心許ないが。
ダノンチェイサーは、調教・鞍上からは非常に怖いが、上位人気2頭の評価をそこまで下げられなかったので馬券的に「割り“斬り”」の無印。
春G1でお世話になっている川田騎手には、ここでひと休みとしてもらいたいところ。
馬自身も、よっぽどハイペースを見込めない限り、やはり切れ不足を露呈しそうで不安が大きい。
その他今週のレースはこちら
5/5(日)新潟競馬(調教注目馬)
5/5(日)京都競馬(調教注目馬)
5/5(日)東京競馬(調教注目馬)
京都新聞杯2019 予想
5/4(土)京都競馬(調教注目馬)
5/4(土)新潟競馬(調教注目馬)
5/4(土)東京競馬(調教注目馬)