【みやこステークス 2024 レース回顧・結果】前年以上の3歳馬V

――あとは、地味に消耗度の高いレースしかJRAダでは経験していない点あたりでしょうか。

11/3 みやこS　▲不的中

①終日重馬場で行われ、通年平均比-0.5秒/1000m近辺とあまり速くない、前後内外極端なバイアスは認められない状態

②前半1000m通過1分00秒3は速くなく、上りも特筆するような数値にはならずに1分49秒7で平均的な水準で決着

③11.9 - 12.2 - 12.4 - 12.9と後半4F目がそこそこ速くなったため、消耗戦ラップのレアイヤーに

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡15着

最内枠で、外に行く組が揃ったなかで3番枠ドゥラエレーデに前に入られたことが明暗を分けた。

この競馬の形に慣れている馬や、出し切れる馬なら良かったが、この馬はそうではなかったということで、これは仕方ない。

あとは、故障がちな馬なので、脚元のアクシデントなども併発していなければいいが。

予想としては、最内枠に入った時点で、「よし、ドゥラエレーデの前を取れるだろうし、他は離れた外に入ったことでひょっとすると逃げまであるかも」とみたので諦める。

勝利したサンライズジパングは、前年の凡戦Vのセラフィックコールを思えば、それだけで（3歳馬としては）十分すぎるハイレベル駆けだったし、何より逆手前（左手前）でコーナーを回ってのものだけに非常に視界の開ける内容だった。

戦前から指摘されていたその弱点は、実際のレースぶりにも表れていたが、それで勝ち切ってしまうのだから強い。

当然、左回りのチャンピオンズCでは上が見込めると思われ、少なくとも複勝圏以上はすでに見込めるところにいる。

ミッキーヌチバナ（5着）は、イン最後方追走でもろにミトノオーの直後に入ったことによる影響を受けてしまった。

勝負どころで引かざるを得なくなった中での、この上りと水準なら、G3ならいつでもチャンスだろう。

さらに、今回「時計勝負がどうか」と言われすぎて過小評価となっていたきらいがある（いくら、今のMデムとはいえ、重賞で太宰騎手から乗り替わって単6.6倍→同11.4倍て……）ため、次に渋って「高速決着になりそうだぞ～」な場面に出てきた際には、積極的に狙っていきたい。

言わずもがな、今日は勝ち切れていたかは別としても、全然別要因で負けている。

ミトノオー（14着）は、◎同様に馬体面に故障などが発生していなければいいが……というのがまずあるが、そうであればこれで2戦連続で敗因不明瞭な負けが続いてしまっているということに。

マーチSを見たときには、G2以上級を期待したが、ちょっと馬が苦しいところをヤメて避けるようになってしまったか。

ペースが緩かった平安Sを例外視すれば、ただ単に（スロー以外で）馬体を併せられるとやめてしまう馬というだけかもしれないが、現状ではそうではなくても自分からやめてしまう状態にまでなっているという可能性も否定できないか。

そういう意味でも、まずは陣営談話と次走のレースぶりを注意深く見守りたい。