【アンタレスステークス 2024 レース回顧・結果】前残り戦での明暗

――◎とテーオードレフォン。

4/14 アンタレスS 2024　◯的中

①馬場は、ハッキリと前残りの、少し通年平均よりも要した（同比+0.5秒/1000m未満）状態

②前半1000m通過1分01秒5は平均ペースで、12.1 - 12.6 - 12.3 - 12.7の平坦戦（1分51秒2）決着

③前半3つが緩かったものの、そのぶん後半5Fは上々の長く脚を使う一戦で、持久戦として平均G3水準を刻んだ

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡2着

最後僅かに脚が上がって、勝ち馬ミッキーヌチバナの餌食になってしまったが、この水準で決まるなかを同馬とクビ差、3着ハギノアレグリアスと0.3秒差なら悪くはない。

「G3連対まで」の評価で期待した一戦だが、こちらの想定通りかそれ以上の走りを見せてきた印象。

予想編で、成長に賭けるみたいなフレコミで推したが、その期待に存分に応える中央場1800mでの粘り込みだった。

たしかに、前半3Fで前はだいぶ温存できていた上、馬場も前残り傾向だったため、過度な評価は禁物だろうが、それでも馬場が前なら引き続きG3上位は十分。

同時に、プロキオンS＆エルムSあたりは、このままいけば大チャンスレースだろう。

予想➡➡➡◯

結果➡➡➡3着

自身としては酷い低調パフォーマンス負け。

川崎記念を除外されてのスライド出走だったとはいえ、ちょっとここにきて衰えもあるか。

少なくとも、次走り終えるまでは6歳前半シーズンを頂点にピークアウトしたと判断しておく。

消テーオードレフォン（12着）は、これだけ前が薄い（それゆえ、14番人気サトノロイヤルすら相手に拾った）中でもあえて消しにした一頭。

予想編で◎スレイマンのところに書いたように、個人的マターが大きいその判定だったのだが、それは抜きにしてもやはり前走は恵まれ過ぎたことの表れだろう。

前走ほど楽ではないにしろ、一応逃げることはできて、この程度のペースで崩れるのだからまだまだ「地力強化求む」といったところ。

勝ったミッキーヌチバナは、コース相性さながらといった感じの4角〜直線での手応えを披露しての差し切りV。

自身としては、かなり跳ね上げてきての戴冠であり、それがこのコースへの適性の賜ともとれる上昇度ではあるが、近走とは一枚も二枚も劣る鞍上での勝ち切りゆえそれだけにとどまらないものと見ておきたい。

これで、重賞でも強力鞍上にオファーも出せることになっただろうし、コース問わずG3連対圏の脚力と見ておきたい。

あとは、3着から5馬身差離されての、おそらく3勝クラス水準とみられる組の中からのチョイスとなるためさすがに微妙なところだが、直線立ち上げさあここからというところで進路が塞がったニューモニュメント（11着）については大目に見ておきたい。