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――今日敗れた組にもこれからさらに強くなっていくであろう馬がいることを思うと、テーオーロイヤルにとって長期休養(結果、6歳で今なおキャリア18戦)があったことは、プラスかもしれない。
天皇賞(春) 2024 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 天皇賞(春) 2024
レース全体のふり返り
天皇賞(春) 2024 各馬ふり返り 予想と結果
ワープスピード
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡5着
後方インから、直線でも外には持ち出さずジリジリ伸びて掲示板は確保したが、馬券内までは2馬身ほど及ばず。
どちらかと言えば差し向きで前には厳しい流れを、絶好枠からロスなく乗ってきてのものなので、現状では力不足だったか。
ただし、ダイヤモンドSにしても古都Sにしても瞬発戦の流れでの好走だったことから、この持久力勝負でこの水準で走ることが出来たというのは、自身としては収穫だったかもしれない。
◯サリエラ / ▲ドゥレッツァ / テーオーロイヤル / ブローザホーン / ディープボンド 他
◯サリエラ(12着)、▲ドゥレッツァ(15着)の人気2頭は、いずれも致命的な不利やロスは見受けられなかったが、ちょうど勝ち馬テーオーロイヤルをはさむ格好での勝負どころ2周目3コーナーからの手応えが悪く、そのまま失速する形。
いずれも、今日のところ言えるのは当然ここまで大敗する馬でないことだけはたしか、といった点だけ。
勝ったテーオーロイヤルについては、「このレースを制すためにはこういう競馬」というお手本のような、徐々に押し上げ早め先行の形での初戴冠。
個人的には、2走前(ダイヤモンドS/単3.1倍)で狙えていなかったので、この鞍上で中心視はない一戦という格好になってしまったここだが、溜めてヨーイドンの形ではない11.9 - 11.7 - 11.6 - 12.0の中でここまで突き抜けられると清々しさすら覚える内容だった。
基本的に、レベルはどうあれ逃げ以外の形で-0.3秒差をこのレースで付けたということは、もうステイヤー路線の名馬級となっているとするより他ないか。
2着ブローザホーンも、3着ディープボンドもキラリ光る内容での表彰台の走り。
前者は、当日にかけて徐々にイン伸びに傾いていたと思われる馬場を大外から一気の伸び脚で迫った点が掛け値なしに立派な内容だったし、後者に関しては前には厳しい流れを序盤からついて回っての粘り込みが素晴らしい。
ともに、58キロ斤量(馬格のないブローザホーン)、年齢(7歳ディープボンド)と、レース以前の課題がただでさえあった中でのものでもある。
若干、ディープボンドの3着に関しては、(上位勢不発もあって)疑念もなくはないが、逆にこの路線でハッキリと脚力上位と言えるのもこの2頭までという感じで。
そして、この組で以外に長距離重賞でどうこう言えそうな馬は見当たらないので、ちょっと目線を下げた場合に注目しておきたいのがメイショウブレゲ。
京都の長丁場は合っていそうだし、あくまでリステッド以下でならではあるがすぐにでもステイヤーとして狙いが立ちそう。
主に、道中から速い馬たちとの戦いで(=G1レベルということになる部分だが)ここは苦しんだが、その中でラストで示した内容は決して悪いものではなかった。