【エルムステークス 2024 レース回顧・結果】案外淡泊に終戦

――（特に）2,5着馬あたりは、ここは何だったんでしょうという。

8/4 エルムS　◎的中

①馬場は測りづらい一日だったが、（前日もふまえると）稍重で平均レベル、外ロスは基本的に大きなマイナスとなる状態で行われた

②前半900m通過55.2秒（1000mは推定1分01秒2通過）は、この日の稍重馬場では完全なスロー

③1分44秒0（上り36.9秒）と、この流れで上りもそう速くならず実質3勝クラス水準の一戦に

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡1着

スタートを決めて好位の一角を確保できたのがまず大きかった。

3コーナーからは押せ押せで、手応えは渋く映ったが、直線では徐々に前との差を詰めて間を割って差し切りV。

この舞台のこのメンバーでも初角好位で回って来れるとは想像もしていなかったので、予想的には結果オーライも甚だしいが、馬＆鞍上にとってはこのメンバーにしてみればハッキリとスローな流れに落ち着いてくれたことは間違いなく幸運だった。

走破レベルに疑問しか覚えない1分44秒0Vなので、ここは決着ラインが下がってき過ぎたことによる賜物Vだろう。

◯ミトノオー（5着）は、G1に向けての期待も込めての対抗評価のつもりだったが、2番手からドゥラエレーデ（2着）に並びかけられると応戦できずに沈んだ。

これだけスローで逃げさせてもらって、しかも明確なアクシデントなど道中で発生していたわけではない中でこの水準での5着というのはハッキリと期待外れだった。

ただ、このタイミングでの-12キロには若干疑問を覚えたことも確かだし、G1戦線に乗ってくるかについてはもう一走様子見は必要か。

☆プロミストウォリア（7着）は、ペイシャエスの外から5番手あたりで追い出されたがそもそも不発だった感じ。

右トモ（後肢）の痛みでチャンピオンズCを回避、約13ヶ月ぶりとなったここで大外枠を跳ねのけるだけの状態にはまだ戻り切っていなかったのだろう。

2着ドゥラエレーデは、海外遠征明けでもノーザンFだけにこのパフォーマンスでは何とも言い難い。

以下、3着にテーオードレフォンが粘れて、そこから若干離れた4着にシルトプレが上り最速で突っ込んできてしまい……という低調様相だけに全編外々競馬だったヴィクティファルスにだけ目を向けて終了としておく。

同馬に関しては近況的に、“兆し”と称してもいいかもしれないレース内容。ここから順当良化なら、次以降はようやく本来の走りが見られる可能性も。