競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ファンタジーS 2024 レース回顧・結果】「あれ?」な時計レベルの不良馬場が招いたスロー

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ファンタジーS 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ダンツエラン 1:22.8 34.4
2 モズナナスター 1:22.8 34.7
3 ベルビースタローン 1:22.8 34.7
4 ヴーレヴー 1:22.9 34.2
5 カワキタマナレア 1:22.9 34.0

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ファンタジーS 2024

 

11/2 ファンタジーS ◎的中

 

レース全体のふり返り

 

台風から変わった温帯低気圧と秋雨前線の影響で、強い雨が降り続き不良馬場での一戦

 

ただし、時計レベルは通年平均比+0.5秒/1000m以下と思いのほか鈍化せず(バイアス的には、さすがに内は劣勢)

 

前半3F36.0秒、同5F1分00秒1ともに、この日の不良馬場では明らかに遅すぎるペースで、そのぶん12.1 - 12.0 - 11.2 - 11.5と瞬発戦になっての前残り決着

 

それでも、後半レベルからトータルでぎりぎり水準レベルのファンタジーSとなった

 

 

 

ファンタジーS 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ベルビースタローン

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

あそこまで行ったら……といういつものやつ、単勝スルリ事案だが、それについては今回はほとんど運の部分。

前残りの流れも味方に、1~3着同着みたいな決着のハナ+ハナ差3着激走を果たした。

勝ち馬☆ダンツエランは伸びる外を通した分で利があったし、2着◯モズナナスターに対しては入線後には前に出ていた(というか、勝ち馬よりも前に出ていたくらい?)あたりからも、本当に僅かなアヤに敗れた印象が強い。

「調教で負荷をかけ、体は締まってきた」との談話も聞かれた通り状態UPも間違いなくあったとみられ、主に展開利を味方につけての好走だったのみならず、(今回と同様に狙った)前走時に状態面でパフォーマンスを落としていた部分もあっただろう。

 

 

モズナナスター

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

こちらは上位では最内を走ってのもので、前残りに便乗したことは言うまでもないが、馬場適性もあっての好走だったとみられる。

母は道悪で走り、モズアスコット産駒も道悪ほど良さそうな成績で、陣営も戦前から「馬場が重くなったほうが向きそう」と明言してもいた。

以上のことから、予想段階においても実際ふたを開けてみても、不良馬場ならではの結果と現状は判断するよりほかないだろう。

これだけ、温存ペースになって粘りこめたというのも、馬場悪化(によって必要以上に身長ペースに)なったがため。

基本的に、重賞で2度目の好走というのはなかなか拝みづらいものと厳し目に見ておく。

 

 

ダンツエラン

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

一見すると、前残り必死のペースから考えて上位3頭ではもっとも厳しい競馬ととれるが、これだけ水分を含むと番手以降で外を回していた点で、逃げ&番手から内を通して4コーナーを回った2~3着勢との差は相殺されてしかるべきかもしれない。

少なくとも、レースぶりについての印象はそういう感じ。

ただ、そうはいっても、キャリア3戦目、そして(おそらく)逃げ・番手が見込めるということで4番人気の支持を集めた中で6番手あたりになって崩れなかったことは、そのレース内容以外の面での加点ポイントになりうる。

折り合い面でも、結構苦労の跡が窺えたので、距離短縮や精神的成長で上積みにも期待できる。

こちらは、◯と同じように「ただの前残り要員」として選んで、(◯と)対照的に想定とは違う形で運んでの好走だったがゆえ、先々への可能性を大いに示した内容だったとみておきたい。

 

 

スリールミニョン

ほかでは、この流れで後方から伸びてきた組は皆評価していいところだが、その中でスリールミニョン(6着)に関しては、特に注目敗戦だったように思う。

まず、この馬場で最内を通してのもので、申し訳ないがこの鞍上で(ハナでも、極端な追い込みでもなく)重賞で中団から競馬をして、ラストまでかなり伸びてきていた点が挙げられ、加えて実際の通過順(6番手)よりも映像から伝わってくるのは実質ほとんどヴーレヴーあたりと変わりない差し競馬、というギャップポイントも良い。

それで、伸びる外を差してきたそれらと、上り差0.5秒未満というのはなかなか良くやっていたのではないだろうか。

この馬に関しては、前走で馬場の悪くなった内を通って伸びが鈍ったとも談話が聞かれ、とても荒れ馬場大歓迎に思えないタイプでもあって。

当然、乗り替わっての重賞参戦時は特注だが、乗り替わらずとも良馬場で自己条件に出てきた際は注目を高めておきたい。 ☆次走注目馬☆