【京都新聞杯 2023 レース回顧・結果】極軽の特殊戦

――これなら、◎が◯を逆転できる方向の流れだったはずなんですが、うーん......。

5/6 京都新聞杯　△的中（◯◎も......）

①発走時点では雨も降り出していたが、通年平均比-0.7秒/1000mあたりの、上りが速い（イン前で決まりやすい）馬場状態で行われる

②前半1000mを1分03秒8という、2歳未勝利（2000m）ですらこんなには遅くならないという異例のスローペースで入る

③結果、2分14秒1の時計価値無し戦になる一方で、上りについては11.8 - 11.3 - 11.2 - 11.4（瞬発戦）で馬場換算後でも古馬マイルの上り平均すら上回るような値を記録

④特殊戦は言わずもがなで、こういう上りだけ戦で強い上位2頭としか言えそうにない（3着はさすがに、この一戦だけみればただの前残り扱いに）

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡2着

ジリジリになりそうでそこからも伸び、また伸びてと内を割って勝ちかけるところまで行ったが……。ゴール寸前クビ差◯に捕まって惜敗。

まあ、負けたのは展開のアヤとしてもいい範疇だろうし、見た目通りこのヨーイドン戦では、1,5着馬とこの馬が脚力最上位というところを示していた印象。

ただ、適性面でどちらかというと、このレースらしい後半タフ展開（泥臭戦）でこそ◯サトノグランツに利と考えていたので、この上り33.9秒ラップで差し切られたというのはちょっと案外。

よく2着にまでもってきたとはいえ、大外一気の形だったマイネルラウレアと上り+0.4秒差というのもちょい微妙で。

もっとも、それら2頭とは違いこちらは休み明けだったわけで、まだ逆転の可能性は残されている。

予想➡➡➡◯

結果➡➡➡1着

ヨーイドン戦を3列目からの形で、2列目から追い出された◎を最後に交わし切っての勝利。

相手に対しては、使われた強みや、馬体・走りから受ける平坦コース適性の高さなど、脚力や上りスピード能力意外にもアドバンテージがあった印象も。

それでも、自身としては多少瞬発力勝負には不安もあったであろう今回、この展開で上り2位Vを決められたことは大収穫だったのではないか。

同時に、ここでも全体高速決着対応力を確認できていない点は、ダービーに向けては相当な不安材料でもある部分だが。

他では、先述の通り当然マイネルラウレア（5着）は無視できない「素直に評価」競馬だったと思うが、オメガリッチマン（6着）もこの超速上り戦で悪くない負け方。

相当影は薄いこの6着だっただろうが、ラップ的な部分は別としても、鞍上も外に膨れるのを警戒してかどこか真剣味にかける追いっぷりだった。

むしろ、改めてよく頑張る馬だなと思わせていた印象で、こういうタイプは複穴で引き続き警戒していきたい。