競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【新潟大賞典 2023 レース回顧・結果】不良馬場耐性だけでなく、地味に形態も効いた一戦

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新潟大賞典 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 カラテ 2:03.8 36.0
2 セイウンハーデス 2:03.9 36.6
3 イクスプロージョン 2:05.2 36.8
4 モズベッロ 2:05.6 37.6
5 キラーアビリティ 2:05.8 37.1

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 新潟大賞典 2023

 

5/7 新潟大賞典 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

この週の3場の中で最も雨が長く降り続いたため、日曜は朝から不良で通年平均比+3.0秒/1000mにも及ぼうかという文字通りの不良馬場で行われる

 

ここまでくるとどこも悪いし、余程の“水かき付き”タイプ以外はまず直線で伸びてくることはできない、という、3~5分で前残り頻発状態の馬場

 

前半5F61.6秒、後半5F62.2秒(12.6 - 11.9 - 11.9 - 12.7瞬発戦)の2分03秒台後半決着というのは上々

 

ただ、ここまでの馬場になってしまうと指数や時計評価というのは正確性の欠片もなくなってくるため、評価としては、あって「カラテはこういう馬場が得意」くらいとしておきたい

 

 


新潟大賞典 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ピースワンパラディ

予想➡➡➡

結果➡➡➡8着

この外枠を利して、(本来なら向こう正面からの好位策というのを希望するくらいのところさすがにそれは無理なオーダーというものと諦めつつも、)少なくともコーナーでマクっての早仕掛けを期待していたわけで、あの「内入れ」をやられたらひとたまりもない。

馬は頑張っているよ、敗戦ということで。

 

 

カラテ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

まず、今回のこの馬に関しては、『「体は大きく増えているけど重苦しさはない」の談話だったはずだが、どうした?(蓋を開ければ、前走比-2キロ)』がトピックス。

嬉しい誤算なのかそれとも……と訝しんでしまったその馬体重発表だったが、少なくとも重賞で最も好走例の多い530キロ台前半にアジャストできていたと見るべきだろう。

レースとしての内容やらはこの+3.0ゾーンの特殊不良馬場であったが故にさておき、一頓挫あって迎えたここで勝ち切ってきたあたりはさすが。

過去の当レース勝ち馬たちのように、G2なら胸張って(G1だとちょい足りず4〜5着で上々)キャラを証明した感じか。

当然、この日の直線の脚をみて、さらに1勝クラスV(不良)当時を思えば、ここまで渋れば現役では右に出る者はいないくらいの重適性であることも示していたのだろうが。

 

 

セイウンハーデス / ◯トーラスジェミニ / ▲ハヤヤッコ / イクスプロージョン

勝ったカラテと3/4馬身差、3着には8馬身差をつけた2着セイウンハーデスも馬場を味方につけての好走だが、カラテとは意味合いが多少違って、基本は前しか来れないバイアスのほうを追い風にしたという印象。

そのくらい、この馬とカラテの上り差は決定的であり、3着イクスプロージョンとの上り差(-0.2秒)を鑑みても重巧者だからではないと判断している。

この馬に関しては、それ以上にブリンカーを着用し始めたのとほぼ時を同じくして成長していることと、ワンターン2000mが合うあたりもあったのだろう。

 

◯トーラスジェミニ(15着)は、やはりいくら練習では行けるといっても行けずで終了。

この馬ハナで直線を迎えるパターンも見てみたかった今年の新潟大賞典だったのだが。

 

▲ハヤヤッコ(6着)は、馬場は間違いなく合ったはずなのだが、このコース形態×直線平坦にまさかの落とし穴があったという感じか。

当日の売れ方を含め、ホネ自身も含めこれは結構な盲点、終わってみればというやつだった。

直線立ち上げのところではかなり期待を持たせる伸びで迫りつつも、そこからダラっとしてしまった格好での末脚不発競馬は、ワンターン競馬に平坦コースで「あれ?」だった印象が強い。

とにかく、こういう得意な馬場であろうとなかろうと少差でフィニッシュしている時は、意外にも上り上位の脚を発揮している時ばかりなのがこの馬で。

 

3着イクスプロージョンに関しては、不良の神戸新聞杯を◎で狙い7人気6着、ここでは軽視して12人気3着と走られたが、相対的(2着セイウンハーデスとの近似上り数値)にみても絶対的(この上りでのトータル2分05秒2)にみても、稍重程度ならいざしらず決して重巧者だったからということでもないはず。

でなければ、キラーアビリティ(さらに後方から59キロを背負い上り0.3秒差で、ゴール前ほぼ同じ脚色)も重巧者と表現することになるがそうではないわけで。

前が勝手に沈んでいった中での3番手≠3着だったとしておく。