競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【セントライト記念 2025 レース回顧・結果】偶然の一致でも……

セントライト記念 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ミュージアムマイル 2:10.8 34.4
2 ヤマニンブークリエ 2:10.9 34.4
3 レッドバンデ 2:10.9 34.7
4 ピックデムッシュ 2:11.0 34.4
5 サクラファレル 2:11.4 35.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 セントライト記念 2025

 

9/15 セントライト記念 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、野芝期平均比-1.2秒/1000m 程度の高速モードに突入(当日朝クッション値9.9/含水率G前12.2%4角13.0%)

 

時計面もそうだが、3日間開催最終日にして硬化と乾燥が進んだことで、若干上がり上位勢の健闘が目立つ状況に(イン有利状況の基本線は変わらず)

 

前半1000mを1分00秒3の淡々としたラップで通過、大きく緩むところなく後半1000mは11.9-11.5-11.9-11.4-11.6(瞬発戦)の58.3秒を計時しての2分10秒8決着

 

後半全て11秒台といっても、ラスト5F目~3F目は馬場を考えれば遅い部類だし、そこからの2F23.0秒でもって好戦にまで上昇したという一戦で、菊花賞通用は可能だが安泰ではない感じ(特に今回、2着以下が対象となるため)

 

 

 

セントライト記念 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

レッドバンデ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

予想編でも指摘した通り、今の中山芝ならこの馬が上り33秒台とかを駆使してくるようなイメージもあっての狙いだったので、この11.9-11.5-11.9-11.4-11.6ラップでは少し優位性が薄れてしまった印象。

それでも、レース自体好戦・好ペースで、前受けしながら後ろから差されてのものなら悲観はいらないか。

現代菊花賞なら、こういうタイプこそ適任であり、むしろピックデムッシュみたいなタイプ(2000m近辺の末脚勝負で良いものを見せて届かないので3000m級なら超楽しみ〜、と思わせておいていざ3000mでもおんなじ競馬で4着的な)よりも、積極策で運べる強みが武器になる。

あとは、あくまでこの馬の水準だと菊花賞好走候補の一頭の位置づけなので、自身の上昇と相対的プラスがあってこそという感じ。

 

 

ミュージアムマイル

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

さすがに中山2200mで同世代相手だったらこなせてしまうか、というだけ。

2着ヤマニンブークリエに対しても、こちらは外ぶん回しでの差しなので、当然1ランク~2ランク上の競馬をしていて、ここでは強かった。

と言っても、このセントライト記念史上抜けたパフォーマンスでもなく、負かした相手は青葉賞10番人気、ここでも8番人気までだった馬で、あくまで次(天皇賞秋)を獲りにいくべき馬という見立てで考えた場合の話ではあるが、もっと派手に勝たなければいけなかったのではないかという印象も。

ちなみに、距離などのこともあって、ここ中山のセントライト記念を経て菊花賞ではなく天皇賞秋に向かった馬としては、フェノーメノ(ここ1着→天皇賞2着)などが挙げられるが、同馬のここでの水準は(当時が56キロだったことを加味しても)この日のミュージアムマイルとの比較で2馬身ほど前でゴールしていたというものだった。

奇遇にも、走破タイムは2分10秒8と全く同じものとなったが、当時とは馬場レベルが違うわけで。

 

 

ヤマニンブークリエ / ジーティーアダマン

ヤマニンブークリエは、速い脚に課題があるとみていた中で大健闘の2着。

そうはいっても、あれだけインで上手く溜めながらインを突いてもらってのもの(「空くやろ、もし空かなかったらしゃあないし、その時は謝るわ」と言わんばかりの騎乗で、そこが人気を背負っていたレッドバンデとの違い)で、しかもこの日の馬場で上り34秒9なら実質35秒台半ば相当であり高速化も避けられた中でのもの。

そういう意味で、この日ならではの中で上々の競馬を見せたというところで、単純に頭数が増えてタイトな競馬になる大舞台ではより厳しくなることも見込まれる。

ノーチャンスではないが、またよほど上手くいかないと厳しい差し馬で、人気はここより上昇する見込みとなるとなかなか狙いづらい。

 

ジーティーアダマンは、休み明けはあまり動けないか。

それほど速いペースでもない逃げを打って、4角でフィーリウスに並ばれてからは応戦できずにズルズルと飲み込まれて終わった。

馬場や距離は合っていたはずなので、これだけ負けるというのは、ひとまず叩き良化タイプとみておくのが妥当だろう。

早めに仕掛けてこられて、結果としても前が潰れた一戦ではあったとはいえ、後半ラップは(ラスト2つを除き)むしろ速いものではなく、しかもオープン勝ちをもつ馬。それだけに、ペースひとつでここまで負けたとは見ないでおきたい。