競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【セントライト記念 2021 レース回顧・結果】外枠先行各馬の動きが与えた影響

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セントライト記念 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1  アサマノイタズラ 2:12.3   34.6
 2  ソーヴァリアント 2:12.4   35.1
 3  オーソクレース 2:12.7   35.3
 4  カレンルシェルブル 2:12.9   35.6
 5  ヴィクティファルス 2:12.9  35.4

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 セントライト記念 2021

 
9/20 セントライト記念 △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
条件戦は少頭立ての10Rのみと馬場レベルを測りづらいこの日だったが、)野芝開催期の平均~やや時計の出る状態だったとみられる
 
前半1000m1分0秒5はそこそこ軽快なペースだったが、逆にそこから3コーナーにかけてが低速になる
 
12.0 - 11.5 - 11.7 - 12.2の終いのラップとなって瞬発戦、2分12秒台前半決着の、平均水準セントライト記念となった
 
外枠の先行勢(先行したかった馬)が、思いのほかスムーズに前を取れず、時間がかかったことで、後半の展開や決着に大きな影響を与えたというのがポイントの一戦
 
 
 

セントライト記念 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ルペルカーリア

予想➡➡➡

結果➡➡➡7

まず、スタート直後に☆ソーヴァリアントに弾かれて後方になる。

そして、向こう正面にかけて外をグングン押し上げて、2番手に収まっての、想定とは違ってひと言「変な競馬」に。

それでいて完全に掛かったとまでは言わないが行きたがってもいて、ラスト1Fで止まったのはそのあたりに一因がありそう。

もっとも、一旦緩んで急加速が入っているので、この馬の持ち味は生きないし、そもそも「強力先行馬」としての仕事が序盤3Fほど出来ていないのだから無理はない。

 

 

タイトルホルダー

予想➡➡➡

結果➡➡➡13着

鞍上もこの日の馬場で、非常に前と内を意識して乗ってきていたと思うが、次第に位置取りを下げる格好になってしまい不運なレースに。

しかも、勝負どころからは緩んで加速すべきところで包まれて動けず、直線も終始塞がれっぱなしでまともに追うことも出来ず。

4角5番手以内どころか、4角2番手以内でしか好走していない馬で、ゴールまでひたすら恵まれないままレースを終えた。

 

 

▲ノースブリッジ / アサマノイタズラ / ☆ソーヴァリアント / オーソクレース / カレンルシェルブル

あとは、▲ノースブリッジ(10着)といい、◎といい、想定とかなり異なる隊列を形成していったことがなんといってもこの予想の不協和音の始まりであり、波乱含み決着を演出したように思う今年のセントライト記念。

 

▲はハナは窺えたが前をカットされたことによって制御にてこずって下げ、その他の外枠先行各馬はなんとかして徐々にイメージしていた形へと挽回、という状況に。

すなわち、この外枠勢による隊列のいわば”正常化”までの挙動が、だいぶ様相を一変させた印象。

そして、そのフィナーレとしてアサマノイタズラによる差し切りショー^^;

ジョッキ―の意識など、前バレバレになり過ぎた際の一掃要員として予想編でも触れた馬だったが、最終的に「届かない」の烙印を押してしまった。

もっとも、隊列の“正常化”までに時間を要したことが、中盤の緩みをもたらし(「ひと息入れて」ポイントがだいぶ後ろにずれ込んだか)、その緩みによって後方からでも届く展開になったのが勝因だろうが。

後半、ラップを落としていく4年連続消耗戦想定とはだいぶかけ離れたところでの一発となった。

これは怒りの田辺J炸裂の結果であり、嶋田Jの呪いだと個人的には受け止めようと思っている(「この田辺騎手への手替わりは馬にとって大した化学反応は起きないかもだが」「“嶋田のイタズラ”から解放されなければ」by当ブログ過去記事より)。

『俺がどんだけ、主戦Jより上だと思ってんだよ!』。。。ん?これじゃまた呪いは解けないか(苦笑)。

 

2着☆ソーヴァリアントは、この(想定とは異なる)展開で◎に先着というのは納得の部分。

良い瞬発力があることを、今日の3コーナー以降の手応えでも十分に示しての好走だった。

まさか、あの手応えで抜け出してきて交わされるとはという感じだが、結果として早く理想的に抜け出し過ぎてしまったということだろう。

特に、悲観する必要はなく、菊花賞に向けていい機動力を示しての2着内容だった。

中盤には、頭を上げて折り合いを苦にするシーンもあってのものだけに悪くない。

 

3着オーソクレースはだいぶ今回は慎重な運びとなったが、その意味でこの後半にひと呼吸展開で少しでも詰めやすい状況になったことで挽回できた印象。

もともと、「骨折明け9ヶ月ぶりでのこのレースでは、さすがに2~3頭は前に割り込まれているだろう」とみて評価を高めなかったわけで、素質、ポテンシャルなどは当然上級レベルのものがある馬。

今回、無事それを証明できたというところだろう。

 

他では、正攻法のスタイル(と言っても、それら組が前述の“正常化”のための苦労を序盤に積んでの特殊状況だったのであれだが)での再先着が◎なので微妙だが、注目馬として挙げたカレンルシェルブルはまずまず。

もともと、この馬も平坦戦~消耗戦のロンスパでならなんとか持ち味生かして善戦出来ても、と思っての指名だったところ、この瞬発戦展開を外を早め進出する形(2番人気☆ソーヴァリアントと同じ)で坂を駆けあがってからもまだ辛抱しての4着だったのだから立派。

思った以上に、力をつけている。

 

▲ノースブリッジは、直線パトロールVを見返すと、思った以上に後半にルペルカーリア、ワールドリバイバルの間隙が無くなっており、それであの手応えなら情状酌量の余地あり。

ラスト1Fを過ぎて追い出してからのあの窮屈な場面は痛いが、控える形でも上位進出まであって不思議ないレースぶりを見せていたことは収穫。(9/22 10:40追記)