競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【葵ステークス 2023 レース回顧・結果】好対照な土曜3歳G3

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葵S 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 モズメイメイ 1:07.1 33.2
2 ルガル 1:07.2 32.7
3 ビッグシーザー 1:07.2 33.0
4 ブーケファロス 1:07.4 32.5
5 アームズレイン 1:07.6 80.1

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 葵S 2023

 

5/27 葵S ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

Cコース替わり初日の馬場は、通年平均比-1.0超/1000mの高速状態で、前週からは若干内が盛り返すもそれでも展開ひとつで3分どころから外の差しも決まる状況

 

馬場が速いとはいえ、前半3F33.9秒で入って後半を33.2秒にまとめるあたり非常に優秀で、古馬3勝クラス級は確実な上位3頭といったところ

 

これだけの時計ということもあって、当然「前後左右ロス最小限競馬」「時計対応力」両方が求められたとみられる

 

 

 

葵ステークス 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ビッグシーザー

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

まず、勝ち馬にあの競馬をされたら2着は仕方ないかなと思うが、結構決定的な位置取り差があったとみる▲ルガルにも完全に差し切りを許してしまうとは......。

この鞍上の1.7倍でもあり、ここを落としたこと自体には驚かないが、3着という点といくら休み明け×別定57キロでもこの程度の水準なのかという部分にちょっと案外さ。

ただ、レースラップ33.9-33.2秒の後傾度は特異といえば特異だし、ちょっと中京でのOP勝利水準を高く評価し過ぎていたところもあったか。

斤量換算後で、4着ブーケファロスとの差は前走時の-0.4差でほぼ変わらずだったとみられるし、それだけ上位2頭も強力だったということもあるだろう。

 

 

ペースセッティング

予想➡➡➡

結果➡➡➡16着

後手を踏んで最後方になり、大外に持ち出ししての追走という最悪の競馬に。

ビッグシーザーを完封した未勝利時が、二の脚で挽回してではなく奇数枠からゲートも決めての逃げ切りだったことから、この出遅れは突発的、改善余地大ありのものだろう(強いて言えば、この日は内の奇数枠、当時は外の奇数枠ではあったが)。

そうした点からも、ここで狙った以上は、千二では狙い続けていかなければならないだろう。

さすがに、ここ2戦の大敗で、ようやく4番人気以下で買えるタイミングにもなってくるだろうし。 ☆次走注目馬☆

 

 

ルガル

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

出遅れたところから、絶好形の勝ち馬モズメイメイを除きイン差しで最先着の2着。

今日のところは、初1200mで立派、(芝では)直線平坦のみで阪神&中京&中山課題あり、そして今日でまだ緩いところをポイントにしておきたい。

 

 

モズメイメイ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

距離適性自体は高いとは思ったが、あんなロケットスタートを決めてこようとは^_^;

逃げ候補たちが出遅れるなどあったにせよ、豊さん騎乗馬にあの発馬を決められ時点で勝負ありは明らか。

その後の展開が落ち着く(この日の馬場なら前半33.9秒自体は至極落ち着いたマイペース逃げの部類)のも当然の帰結だし、1完歩で決めた一戦となった。

これまでも速いには速かったもののここまでではなかったので、やはり自身内(枠)を引いて同型が外に揃った千二で一度だけ嫌う、そんな感じの今後だろう。

それくらい今日は出木杉競馬だった。

ただ、それにしても1分7秒1は立派なもので、逃げずともパフォーマンスの再現性があるようならG1級だろう。

そもそも、この馬に関しては初戦時から「この厩舎の牝馬だけに、(フツーなら)2勝目はあってもその先は…」とした中ですでに重賞2勝を含む4勝目ということで、その気配(非凡さ)漂うところである。

予想的には、断然人気馬を含め人気3頭を上位評価している時点でここは拾えるわけもなく、ましてや逆転まで期待した◯が気分良く飛ばしていく想定ではどうしようもなかった。

 

 

タマモブラックタイ / △トールキン

こういう、ロスなく時計苦示さず、だけが問われるような決着の一戦だけに、注目したいのはタマモブラックタイ△トールキンの負け方。

前者は戦前から不安視していた時計対応面で限界を露呈した分かり易い敗退、という見方でいいだろう(アームズレイン、トラベログもこの類)。

戦歴からも一目瞭然なところが痛いタイプで、狙い時は良でも低速馬場のレースになってくるか。

時計的課題を露呈しなければ、初速と脚力自体は4勝目をあげられていいものがある。

 

そして、△トールキンはロスサイドでの指名だが、こちらは分かり易い「大外最後方からで……」とかのロス(ブーケファロス、テラステラ、カンチェンジュンガの類)ではなく、頭を上げて掛かりっぱなしでの消耗ロス×(それが引き金となっての)前後位置ロスとしての着目。

直線でもあまり伸びていないように映るので評価の割れるところだろうが、この日の馬場でこの展開ならどの馬も上り33秒切りの似たような脚を繰り出せて結構当たり前、外もよく伸びる馬場状態だったととらえているので、そうではない中で明確にレースになっていないこの馬に次走以降大穴警報印を与えておきたい。