競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【葵ステークス 2025 レース回顧・結果】最終週の硬い馬場が特記事項の一戦

葵S 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 アブキールベイ 1:08.3 33.6
2 クラスペディア 1:08.4 34.9
3 レイピア 1:08.5 33.6
4 サウスバンク 1:08.5 34.9
5 モジャーリオ 1:08.5 33.8

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 葵S 2025

 

5/31 葵S ◯的中(▲複勝)

 

レース全体のふり返り

 

芝は、通年平均比-0.7秒/1000m 前後の、前後内外フラットに近い(思っていたほど極端なイン不利でもない)状態(当日朝クッション値11.1/含水率G前8.9%4角6.1%)

 

前半3F33.5秒通過は、馬場状態を鑑みると古馬OP並みのハイペースだったとみられ(前年の同33.2秒以上に厳しいペースか)、10.9 - 10.9 - 11.5 - 12.4の消耗戦となった

 

近年の京都施行年との比較では低調な部類とみられる(似たような前傾度の20年あたりと比べると1ランク下の印象)

 

 

 

葵S 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

カンシン

予想➡➡➡

結果➡➡➡8着

このフラット馬場、展開でこの鞍上で8着に終わったものの着差は0.3秒。

直線で前のサウスバンクがフラつく中、ラストは同馬の外にまで持ち出すハメとなったが、それでも入線後の勢いでは3着争いに加わってみせている。

まあ、レースがレースでレベルもレベル、ここでの理由ある圏外は将来に関しては悪くなかったのではないか。

 

 

アブキールベイ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

そんなに気はなかったが……、な穴指名馬。

もう少し差しに徹する形になるかと思われたところ、4角通過順7番手の中団前を確保したところからの、馬場の真ん中差し切りV。

結果的に、その位置取りが良かったことと鞍上手腕によるところが大きい勝利だった。

あとは、前で運んだ組との力関係(おそらく、マークした上りからも、後ろの組では3着馬を除き力が上)と、馬格の無さからくる成長力懸念といったあたりが今後の活躍の鍵を握る。

 

 

クラスペディア / レイピア / サウスバンク / △カワキタマナレア

2着クラスペディアは、外枠から押して主張しての逃げ粘り好走。

レベルが低く、「ポジショニングにこだわった」という鞍上の作戦と他馬の出負けや自重姿勢などが噛み合っての狙い通り好走で、高い評価は与えられない。

ペースこそ速いものだったが、この日の馬場バイアス、そしてハナ争いが長く続かなかったことで粘れた印象のほうが強い。

 

3着レイピアに関しては、アブキールベイよりもさらに後ろからの差しで、好走した上位3頭では最も高く評価できそう。

鞍上の差(対勝ち馬)も歴然で、その中で自分の競馬にならなかったにもかかわらず、上位に食い込んできた点は3,4勝目へと期待感が増したところだろう。

 

本来なら3着だったのがサウスバンク(4着)。

鞍上も反省を口にしていたようだが、(ちょっと馬場バイアスを無視した)短絡的直線進路になってしまい、走破距離的にラストのハナ差を招いてしまった。

 

△カワキタマナレア(9着)は、枠も逆なら当日馬場もなんや外差し一辺倒でもなしといった中、馬体重も休み明けで10キロ減らしてと、大敗してもおかしくない状況で悪くない内容。

後方から進めた馬は極端なところを通さない限りみな似たような上りを使えた一戦だが、こういう状況で上り上位をマークした中では最も内の2分どころを走り続けてのものだけに、まだ良いものがあるとみておいて良さそう。

この日は鼻出血明けでもあった。万全の態勢で重賞で一度は勝負してみてもいい、差しスプリンターという評価は変わらず。