――思ったほど外差し馬場にならなかったのも、終始硬かった(クッション値が高かった)今開催の特徴を示していた部分。
葵S 2025 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 葵S 2025
レース全体のふり返り
葵S 2025 各馬ふり返り 予想と結果
カンシン
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡8着
このフラット馬場、展開でこの鞍上で8着に終わったものの着差は0.3秒。
直線で前のサウスバンクがフラつく中、ラストは同馬の外にまで持ち出すハメとなったが、それでも入線後の勢いでは3着争いに加わってみせている。
まあ、レースがレースでレベルもレベル、ここでの理由ある圏外は将来に関しては悪くなかったのではないか。
アブキールベイ
予想➡➡➡▲
結果➡➡➡1着
そんなに気はなかったが……、な穴指名馬。
もう少し差しに徹する形になるかと思われたところ、4角通過順7番手の中団前を確保したところからの、馬場の真ん中差し切りV。
結果的に、その位置取りが良かったことと鞍上手腕によるところが大きい勝利だった。
あとは、前で運んだ組との力関係(おそらく、マークした上りからも、後ろの組では3着馬を除き力が上)と、馬格の無さからくる成長力懸念といったあたりが今後の活躍の鍵を握る。
クラスペディア / レイピア / サウスバンク / △カワキタマナレア
2着クラスペディアは、外枠から押して主張しての逃げ粘り好走。
レベルが低く、「ポジショニングにこだわった」という鞍上の作戦と他馬の出負けや自重姿勢などが噛み合っての狙い通り好走で、高い評価は与えられない。
ペースこそ速いものだったが、この日の馬場バイアス、そしてハナ争いが長く続かなかったことで粘れた印象のほうが強い。
3着レイピアに関しては、アブキールベイよりもさらに後ろからの差しで、好走した上位3頭では最も高く評価できそう。
鞍上の差(対勝ち馬)も歴然で、その中で自分の競馬にならなかったにもかかわらず、上位に食い込んできた点は3,4勝目へと期待感が増したところだろう。
本来なら3着だったのがサウスバンク(4着)。
鞍上も反省を口にしていたようだが、(ちょっと馬場バイアスを無視した)短絡的直線進路になってしまい、走破距離的にラストのハナ差を招いてしまった。
△カワキタマナレア(9着)は、枠も逆なら当日馬場もなんや外差し一辺倒でもなしといった中、馬体重も休み明けで10キロ減らしてと、大敗してもおかしくない状況で悪くない内容。
後方から進めた馬は極端なところを通さない限りみな似たような上りを使えた一戦だが、こういう状況で上り上位をマークした中では最も内の2分どころを走り続けてのものだけに、まだ良いものがあるとみておいて良さそう。
この日は鼻出血明けでもあった。万全の態勢で重賞で一度は勝負してみてもいい、差しスプリンターという評価は変わらず。