競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【日本ダービー 2023 レース回顧・結果】その差+2.1秒差と-0.4秒差の異例

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日本ダービー 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 タスティエーラ 2:25.2 33.5
2 ソールオリエンス 2:25.2 33.3
3 ハーツコンチェルト 2:25.2 33.4
4 ベラジオオペラ 2:25.2 33.0
5 ノッキングポイント 2:25.4 33.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 日本ダービー 2023

 

5/28 日本ダービー 的中(1,3着ワイド+押え単)

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、イン前ではなく3分どころから中ほどにかけてが最も伸びる、通年平均比-1.0秒超/1000mの状態

 

まず、ハッキリと「なんだこの低調時計は!?」という2分25秒2決着に驚きの一戦

 

前半5Fが1分00秒4と遅くなく、馬場も上記の通りでこれだけ時計を要すことになろうとは......(2分25秒超えは6年ぶり、前半1分03秒超のどスローだったその17年を例外視すれば良馬場のものとしては13年ぶりの低速水準で決まった)

 

この後おこなわれた12R目黒記念の決着タイムも含め、当日さらに追加散水でもしたか? と疑いたくなるような凡タイムで決まったこの日の重賞2鞍となった
 

 

 

日本ダービー 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

フリームファクシ

予想➡➡➡

結果➡➡➡10着

道中もそうだったが、序盤から頭を上げて掛かり気味に。

上位勢と同じ上りは使えている(ラップ、水準から位置取り負け)ので、それだけに折り合いに気を付けなければならない競馬になってしまったことが痛かった。

1コーナーの入りが全てでまったく全開発揮には至らず、直線では窮屈なところに入って外(ファントムシーフ)からこすられてもいた様子。これなら、引き続き左回りの瞬発戦条件で見直せる。

前(パクスオトマニカ)が離しての後半ラップとはいえ、11.9 - 11.6 - 11.9 - 11.8の急加速なしラップが刻まれてもいた中での敗戦でもある。 ☆次走注目馬☆

 

 

ソールオリエンス

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

初めてやった平坦戦で負け、は良いのだが、この馬の2分25秒2って......とちょっと愕然(ガッカリ)。

前半のペースも大きく変わらずで、オークス時計を+2.1秒もする年というのも異常だろう。

しかも、前週から大きく馬場が変化(鈍化)したわけでもなく、1着リバティアイランドはさておいたとしても樫2着タイムが2分24秒1で比較論外級の差。

そして、もっと言えば、この日の8R青嵐賞(2勝クラス)ともわずか-0.4秒差となっている。

世代牡馬間ではそう抜けていない1番手で変わらずだと思うが、だいぶ「井の中の蛙」感を強めなければ、と思うところで、この世代の牡馬全体への共通認識として“大海”(=同世代牝馬、古馬)を知らないだけという不安感が大きなものに。

とりあえず、誰(どの馬)からも、「秋天」だの「凱旋門賞」だのは聞こえてこないはずのこの世代の牡馬ということで見ていきたい。

 

 

タスティエーラ / ハーツコンチェルト / ベラジオオペラ 他

このレベルなので、正直3着以下は何とも言い難い。発走直後に終わったドゥラエレーデ(競走中止)、とにかく無事でいてくれさえいれば良かったが……なスキルヴィング(17着→急性心不全で予後不良)の存在がまた拍車をかけるところ。

 

その上で、勝ち馬タスティエーラは、まあ「強さ」を2戦連続で見せてきていて偉いなという内容。

馬場レベルも全く違う中での2着(皐月)→1着(ダービー)は立派なものだろう。

繰り返すが、「井の中の蛙」の環境下では、ということではあるが。

あとは、堀師がダービー制覇後の談話としてはひと際異彩を放つ「ドゥラメンテやサトノクラウンらの世代は本当に強かったのだなと、今改めて思いますし……」という8年前のダービーを持ち出す始末だったり、落鉄があったことがチョイと控えめに出てきているあたりがポイントになるか。

 

3着ハーツコンチェルトは、ある意味上位3頭の中では最も強い競馬。

スタートであれだけ後手を踏んで、外を押し上げる競馬でラストまでよく伸びていた。

もっとも、予想に反して単騎で引っ張る流れが刻まれたことで、上位2頭に対してアドバンテージもあったかもだが。

 

とにかく、このレベルではどうこう言いづらいところだが、ここでの上り最速でもうさすがにバレたところであろうベラジオオペラ(4着)は、やはり牡馬クラシックでは上位のものあり。

この鞍上で単は全く考えなかったことと、時計対応力未知の中でこの超低速決着に救われていたことは認めておきたい一頭でもあるが。

 

そうした中で、注目の内容だったのはまずホウオウビスケッツ

決着レベルのことはあれど、この日の高速馬場が向かない中で、気性的にも決してプラスではなかったはずのこの2400mへの距離延長でこれだけやれればこの馬は十分。

平坦戦こそ向いたとは思うが、運び的にもなかなか難しいところもあった今日の競馬で、2000mまでのOP級メドを立てたとみていい。

 

そして、5着ノッキングポイントもよくあのパドックでこれだけ走ってきたといえる内容。

とにかく、発汗やイレ込みが目立っていたし、決着レベル云々関係なくこの距離でとても善戦できるイメージは沸かない中で結構な大仕事をやってのけた印象。

ローテ、鞍上を含めるとその評価に拍車をかけるところで、やはり出し切った際にはこの世代のG1上位級があるということだろう。