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――額面論は承知の上で、それにしてもなんとも不満の残る2分25秒台の刻まれ方。
日本ダービー 2023 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 日本ダービー 2023
レース全体のふり返り
日本ダービー 2023 各馬ふり返り 予想と結果
フリームファクシ
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡10着
道中もそうだったが、序盤から頭を上げて掛かり気味に。
上位勢と同じ上りは使えている(ラップ、水準から位置取り負け)ので、それだけに折り合いに気を付けなければならない競馬になってしまったことが痛かった。
1コーナーの入りが全てでまったく全開発揮には至らず、直線では窮屈なところに入って外(ファントムシーフ)からこすられてもいた様子。これなら、引き続き左回りの瞬発戦条件で見直せる。
前(パクスオトマニカ)が離しての後半ラップとはいえ、11.9 - 11.6 - 11.9 - 11.8の急加速なしラップが刻まれてもいた中での敗戦でもある。 ☆次走注目馬☆
ソールオリエンス
予想➡➡➡◯
結果➡➡➡2着
初めてやった平坦戦で負け、は良いのだが、この馬の2分25秒2って......とちょっと愕然(ガッカリ)。
前半のペースも大きく変わらずで、オークス時計を+2.1秒もする年というのも異常だろう。
しかも、前週から大きく馬場が変化(鈍化)したわけでもなく、1着リバティアイランドはさておいたとしても樫2着タイムが2分24秒1で比較論外級の差。
そして、もっと言えば、この日の8R青嵐賞(2勝クラス)ともわずか-0.4秒差となっている。
世代牡馬間ではそう抜けていない1番手で変わらずだと思うが、だいぶ「井の中の蛙」感を強めなければ、と思うところで、この世代の牡馬全体への共通認識として“大海”(=同世代牝馬、古馬)を知らないだけという不安感が大きなものに。
とりあえず、誰(どの馬)からも、「秋天」だの「凱旋門賞」だのは聞こえてこないはずのこの世代の牡馬ということで見ていきたい。
タスティエーラ / ハーツコンチェルト / ベラジオオペラ 他
このレベルなので、正直3着以下は何とも言い難い。発走直後に終わったドゥラエレーデ(競走中止)、とにかく無事でいてくれさえいれば良かったが……なスキルヴィング(17着→急性心不全で予後不良)の存在がまた拍車をかけるところ。
その上で、勝ち馬タスティエーラは、まあ「強さ」を2戦連続で見せてきていて偉いなという内容。
馬場レベルも全く違う中での2着(皐月)→1着(ダービー)は立派なものだろう。
繰り返すが、「井の中の蛙」の環境下では、ということではあるが。
あとは、堀師がダービー制覇後の談話としてはひと際異彩を放つ「ドゥラメンテやサトノクラウンらの世代は本当に強かったのだなと、今改めて思いますし……」という8年前のダービーを持ち出す始末だったり、落鉄があったことがチョイと控えめに出てきているあたりがポイントになるか。
3着ハーツコンチェルトは、ある意味上位3頭の中では最も強い競馬。
スタートであれだけ後手を踏んで、外を押し上げる競馬でラストまでよく伸びていた。
もっとも、予想に反して単騎で引っ張る流れが刻まれたことで、上位2頭に対してアドバンテージもあったかもだが。
とにかく、このレベルではどうこう言いづらいところだが、ここでの上り最速でもうさすがにバレたところであろうベラジオオペラ(4着)は、やはり牡馬クラシックでは上位のものあり。
この鞍上で単は全く考えなかったことと、時計対応力未知の中でこの超低速決着に救われていたことは認めておきたい一頭でもあるが。
そうした中で、注目の内容だったのはまずホウオウビスケッツ。
決着レベルのことはあれど、この日の高速馬場が向かない中で、気性的にも決してプラスではなかったはずのこの2400mへの距離延長でこれだけやれればこの馬は十分。
平坦戦こそ向いたとは思うが、運び的にもなかなか難しいところもあった今日の競馬で、2000mまでのOP級メドを立てたとみていい。
そして、5着ノッキングポイントもよくあのパドックでこれだけ走ってきたといえる内容。
とにかく、発汗やイレ込みが目立っていたし、決着レベル云々関係なくこの距離でとても善戦できるイメージは沸かない中で結構な大仕事をやってのけた印象。
ローテ、鞍上を含めるとその評価に拍車をかけるところで、やはり出し切った際にはこの世代のG1上位級があるということだろう。