競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【スプリンターズステークス 2020予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 「3連勝」に期待して

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――M.デムーロのスプリンターズS(騎乗機会)3連覇の可能性に一票!

目次

スプリンターズS 2020 含む、10/4(日) 中山競馬の追い切り注目馬はこちら

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スプリンターズS 2020 レース概要

 

 

スプリンターズステークス G1

2020年10月4日 4回中山9日目

発走時間:15:40

中山 芝1200m

サラ系3歳以上 オープン

2019年優勝馬:タワーオブロンドン   牡4   1:07.1   C.ルメール

 

スプリンターズステークス 2020 枠順

 

 

1 1 ダイメイプリンセス 牝7 秋山真
1 2 モズスーパーフレア 牝5 松若
2 3 ダノンスマッシュ 牡5 川田
2 4 キングハート 牡7 北村宏
3 5 メイショウグロッケ 牝6 浜中
3 6 ライトオンキュー 牡5 古川
4 7 ミスターメロディ 牡5 福永
4 8 ダイメイフジ 牡6 菱田
5 9 ダイアトニック 牡5 横山典
5 10 グランアレグリア 牝4 ルメール
6 11 ラブカンプー 牝5 斎藤
6 12 ビアンフェ 牡3 藤岡佑
7 13 レッドアンシェル 牡6 デムーロ
7 14 エイティーンガール 牝4 池添
8 15 クリノガウディー 牡4 三浦
8 16 アウィルアウェイ 牝4 松山

 

スプリンターズS ラップ適性・追い切り 

 

 

コースとしては6割がた消耗戦 ※ となる条件だが、G1スプリンターズSのレース質は近年だいぶ平坦戦寄りにシフトしている。

※ラスト4Fの各区間加速内に、加速が生じないレース(例:10.9-11.2-11.3-12.2)が定義

ダイメイプリンセスライトオンキューラブカンプーモズスーパーフレアキングハートダノンスマッシュエイティーンガールあたりが適性条件。

 

追い切りからは、レッドアンシェルのみを評価

 

 

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スプリンターズステークス 2020 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、 

 

中心は、キャリア15戦以内(とりわけ、4~5歳馬)

該当馬➡➡➡アウィルアウェイ、グランアレグリア、ミスターメロディ


5番人気以下での好走は「3枠まで」「3歳馬などの新興勢力、マイル路線などの別路線組」で、内枠or“既定路線”組を狙わないというのがポイント

該当馬➡➡➡ダイメイプリンセス、キングハート、メイショウグロッケ、ライトオンキュー、ビアンフェ


「3歳馬」「前走重賞で3着内」以外で当日単30倍以上は厳しい

該当馬➡➡➡ダイメイフジ、ラブカンプー、ダイメイプリンセス、キングハート


前走セントウルSかキーンランドC時点で人気薄だった馬の連対はほぼ見込めない

該当馬➡➡➡キングハート、クリノガウディー、ダイメイフジ、メイショウグロッケ、ラブカンプー

 

といった感じ。  

 

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スプリンターズS レース傾向分析&考察

 

 

稍重の18年、モズスーパーフレア×松若騎手のペースで久しぶりに前半32秒台を刻んだ昨年19年を除き、ザ・スプリンターは苦戦傾向の年もみられ始めていた近年のスプリンターズS。

実際、15〜17年の3年は前半33秒台半ばまで、前後半3F差-1.0秒以内、といういわゆるひと昔前の“電撃6F戦”ではなくなっている。

その影響か、同3年の好走9頭は全馬が1400m以上のオープンまたは重賞勝ちの実績を持つ馬で、加えて8/9頭が直線急坂のあるコースでの重賞好走歴を併せ持つ馬となっていて、中山への適性というよりはむしろ“阪神1400mへの適性”を問われているイメージ。

いわゆる"快速逃げ馬”が不在のパターンでは、17年以上のように1400m以上のハイクラス実績を持つ馬たちの好走が目立つ点に警戒が必要となる。

 

中心勢力は、キャリア15戦以内のフレッシュな馬。

特に、4~5歳馬でキャリア15戦以内(4-2-6-10)と率、単複回ともに申し分なし(近13年集計)。

 

また、穴がバンバン空くイメージのG1だが、基本的に、内枠、3歳馬、マイルからの転戦組、前走重賞好走組、といったところを除いた組は、良馬場施行時は人気薄での過度な期待は禁物。

 

主要前哨戦のセントウルSやキーンランドC時点で人気薄だった馬も期待値は低く、手元の集計で近18年で複勝率6%台と、単純計算ベースなら複勝17倍〜見当でやっと見合うレベルの惨たんたる成績となっている。 

 

 

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スプリンターズステークス 2020 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

まあ、今年も、モズスーパーフレア×松若Jで“電撃6F”展開が描ける年ということで。

しかも、今開催の(この時期としては)明らかに異質な中山芝を当日まで経験せずに騎乗する同騎手が、いつも通りで運んだら……。

というわけで、超前傾戦決着まで想定して狙う。

 

 

◎レッドアンシェル

調教評価欄でも唯一挙げたこの馬を本命視。

とにかく、人気どころを除きスプリンターズSとしては平凡時計しか出してきていない馬が多い(栗東坂路など、チップ入替えがあったにしても)。

そこへ行くと、今回のこの馬の内容は、自身としてのさらなる上昇度は明白なのではないか、との結論にたどり着いた。それが1点目。

もうひとつは、基本的にモズスーパーフレアのペースで運ぶと想定するなら、15~17年のような少しスプリント質を削いだ流れではなく、ガチスプリント戦。

その中で爆発力を発揮し、かつ届く公算が立つ馬の選択肢はそう多くはないかなということ。

前走ほどのブリンカー効果があるか、良馬場で行われた場合どうかという部分もあるが、北九州記念を57キロで1分7秒台(稍)での勝利、しかも楽勝というのはここで十分勝ち負けを演じられていい水準と思っている。

 

 

3強を蹴っての本命となったので、まずはその3強の位置づけを。

 

 

△モズスーパーフレア / △グランアレグリア / ×ダノンスマッシュ

△モズスーパーフレアは、前走の雨による先行有利状況をふまえると、今のタフな差し馬場では「前走:若干の追い風参考記録→今回:完全向かい風」を戦うことになる状況。

ついでに、前年も前有利で若干の追い風参考記録。

ただ、その前走(前年)で恵まれている部分を差し引いても、ここへの上積みが不気味。前回も書いたが、「“春秋制覇”が最大の目標であろう中で、驚くようなものではない追い切りで、実際+14キロで臨んでのこの結果。これは、今後の上積みも含め、堂々たるG1参戦に繋がる好内容」だと思っている。

この馬にしては、究極の内容ではないこの中間もまあ十分だろう(ケチの付けようはいくらでもあった最終追い切りなのでそう評させてもらうが、そもそも1週前追い後に「当週は単走でいいと思う」と言われていた通りだけに順調と見るのが普通だろう)。

ただし! 過去に「不格好でも50秒切りがこの馬がG1を戦っていくための目安」とした馬。加えて、冒頭に書いた去年の感覚で乗ると危うい、今年の特殊4回中山馬場。

無印とはいわないが、本命で狙わないのが今回という位置づけ。

 

△グランアレグリアは、折り合いさえつけば平坦戦では現役最強クラス、それを証明したのが前走安田記念。

その前、高松宮記念では強烈な追い込みを見せたわけだが、当時記したようになんだかんだ「良での前半33秒台経験は積めなかった」のがあの一戦。

時計自体1分8秒7で走ってのものということで、例年より時計が掛かる馬場はいいだろうが、それにしても今回モズスーパーフレアが間違いのないペースで引っ張れば、33秒台を通り越して32秒台のレースが待ち受けている状況。

最強スプリンター?のクエスチョン部分が、良くも悪くもはっきりする番と思っていて、やはり人気ほど安心感は無い。

要は、「モズスーパーフレアがいない(ガチスプリント戦でない)スプリンターズSなら不動の軸馬でいいのだが……」という部分だけ。

今の差し馬場恩恵があっても、消耗戦ラップを走ったことがないこの馬自体の不発というシーンは十分に考えられる。

あとは、案外父ディープというのもこのスプリンターズSにおいては罠な気がして…。

 

×ダノンスマッシュは、前走時に記したことだが「-6キロ出走」と「中2週」がポイントだと思っている今回。

前年内容は十分優秀で、当時課題に感じた急坂耐性に関しても、その後にオーシャンS、セントウルSと急坂セッティングを2勝しており心強くはあるのだが。

モズの流れに対応済みの強みも加味して、オッズバランスをどう受けとるか、そのセンスに尽きるといった印象の今回(ハッキリ言おう、「そのセンスはあんまない!」)。

今のところの、単勝5倍台は期待には見合わない水準だと思うが。

 

というわけで、この3頭に関しては人気通り△グランアレグリア、△モズスーパーフレア、×ダノンスマッシュの現状順。

そして、これらより下記◯〜△勢を評価。

 

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◯エイティーンガール

想定の前半32秒台では届かないかなというのが先立つが、馬場が追い風で一発注目馬。

前が決壊し、グランアレグリア含めた、外外外決着なんかでは圏内に居ていい存在。

そして今年は、その昨今では激レアな外枠穴決着というのがあっても驚けない状況で。

 

 

▲ビアンフェ

ビアンフェは、悲観なしの前走5着だったと思っている。

中京1200mにしては、どスプリント戦になったセントウルSで、特に直線の長さを武器にしていない点は◯。ひと言、いい負け方。

ただ、「前に行ったら潰される普通」の今回シチュエーションで、馬場的な恩恵がマストで欲しい。

……と、これは事実なのだが、前に行ける馬がここまで人気を下げているのなら穴では買っておいて損はない。

 

 

☆メイショウグロッケ

メイショウグロッケは、先に記したように傾向的に3着線上にくるのは結構厳しい、前哨戦人気薄激走タイプ。

ただ、そう思われて人気してこないなら、パフォーマンス的にはここも激走があって不思議ないところにはいる存在だと思っているので楽しみも。

枠、この路線の新興勢力という点でも、3着穴の出番なら。

 

 

◆ライトオンキュー

以前からその追い切り内容を高く評価してきた馬で、ついにG1にまで出てくるようになったことは非常に感慨深い存在。ただ、前走で感じた適性乖離が……。

と思っていたら、運のいいことにこのまま雨が降らなくてもこの馬でもこなせてしまいそうな、タフ馬場状況。

普通の4回中山開催なら、雨が降った時にくらいしか上位では買えない存在だが、成長力も加味して1分8秒台スプリンターズSでは一発十分。

それに、これも未知なる部分としか言いようがないが、血統からは時計が速くなっても…と言えないこともない。

鞍上的にも、前が引っ張ってくれる中での、この馬というのはチャンス。

 

 

△ダイメイフジ

この舞台で前半32秒台展開想定なら、十分狙いの立つ穴馬。

激流の中山で好位で立ち回ってこそのタイプであとは鞍上。

3番手以下が、「どうぞ(2頭さん)行ってらっしゃーい」する展開で、3〜4番手のインで積極策を貫ければ一発あっていい。

心の穴本命的位置づけ。

  

 

以下、平坦戦ラップ〜消耗戦までこなす、差し・追い込み勢は一長一短といったところ。


消耗戦ラップの展開待ち型で、差し穴に目を向ければ向けるほど気になる存在のアウィルアウェイ。鞍上も怖い。

人気と、展開の兼ね合い次第では、G1でも楽しみをもってもいい馬なのだが…。

この馬の場合絶対的に平坦コースでこそのタイプと思っているので、その点が下げ要因。


絶好のブラインド状況に映るクリノガウディーは、一方で強調材料も少ないのは事実で消さないけど…という位置づけ。

この馬は、なんだかんだで人気のない時だけ、かつ左回りでだけ期待をかけるべき馬だと思っている。

片方は叶っても、前走と違い回りがベストではない。


ダイメイプリンセスは、前走が負け過ぎでしかも敗因がハッキリしないところから推しづらい存在だが、前半32秒台への適性という意味では買える存在。

極端な枠なので却って割り切れるところで、下げて大外をぶん回してみれば着順は上げられるかもしれない。

 


あとは、去年対抗◯に買って悔しい思いをした前走本命◎ミスターメロディは、致命的な欠点である「右回り問題」をクリアするには、今年は前走でその右回りを走ることすらしていないのだから、去年以上に買いにくい。

次走注目としたダイアトニックは前走自体は気にしなくていい敗戦だと思っているが、春先は超抜内容で笑っちゃうほどの時計を出していた馬が、これでは……。

残念ながら、大舞台に復調は間に合わなかった様子。

 

 

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