――土曜を見るともう、“ディープ劇場”は整ったな、としか。
あとは雨の降り出しだけか。
桜花賞2019 過去のレース傾向
傾向的には、手元にある資料を見る限り、
※桜花賞のレース質として、瞬発戦濃厚な中、チューリップ賞より締まったペースで展開しチューリップ賞よりさらに速い上がりが要求される点に特徴あり。
そして、「チューリップ賞との連動性」については、チューリップ賞の決着タイムが速い年は桜花賞に直結することが多い。
該当馬➡➡➡瞬発戦適性でいえば、アクアミラビリス、ノーブルスコア、ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤ、エールヴォア、クロノジェネシス、ビーチサンバ、グランアレグリア、ルガールカルムあたりは良さそう。
また、チューリップ賞は今年は時計的には速いとも遅いとも言えないが、指数レベルは高く一応上位3頭(ダノンファンタジー、シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコア)は及第点。
※アタマという意味では、「上がり33秒台」や「マイルでの持ち時計」の両方クリアが要件として求められる(実際、外回りコースが出来て以降初の稍重開催となった17年、昨年のアーモンドアイを除く勝ち馬全馬が、両条件をハイレベルな数値でクリアしていた)
該当馬➡➡➡グランアレグリア、シェーングランツ、ビーチサンバ、ダノンファンタジー、クロノジェネシス、シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコア、ルガールカルムあたりか
※また、上2つにも密接にリンクしているとみられる、クイーンCを使われた組が1頭も桜花賞を勝てていないという特徴的な傾向もあり。
おそらく、レース質の違いやそれぞれのレースで求められるものが違いすぎるということが最大の理由だろうが、時計・上がりいずれも速いというクイーンCがないことが大きいか。
今年のクイーンCは一見すると1分34秒2で上がり33.8秒で良さそうだが、「この日の馬場としては(これでも)遅い決着時計」でどうか。決着指数レベルも低かった印象。
該当馬➡➡➡クイーンCを使った組は、クロノジェネシス、ビーチサンバの1~2着馬2頭
※「関東馬の人気薄」「前走アネモネSだった関東馬」「前走1400m以下戦で上位人気以外」はほぼ用無し
該当馬➡➡➡ルガールカルム、ホウオウカトリーヌ、フィリアプーラ、レッドアステル、メイショウケイメイ、ノーワン、ジュランビル
※1勝馬は中心視危険
該当馬➡➡➡シゲルピンクダイヤ、ノーブルスコア、ビーチサンバ、レッドアステル
といった感じ。
考察&まとめ
2強の一角で軽視したシェーングランツが、注文通りの差し届かず。
ある意味、このレース最大の“予想の骨”だったのに上手く生かしきれなかった。。。レースは、前半3F35.5-後半3F34.2の後傾ラップにはなったものの、想定とは異なる12.1-11.3-11.0-11.9とラスト4F目から3F目に急加速の入る展開。過去のチューリップ賞でもこのパターンでは差し勢が台頭、ラスト3F目から2F目まで急加速が入らなければ逃げ・先行勢有利がハッキリとしているように、今年はダノンファンタジー以外は差し勢によって上位は占められた。ダノンファンタジーは、この差しパターンの中で、好位から唯一好走を果たした。しかも、前がしばらく壁になって追い出しは遅れ、外に切り替えてと、見た目以上にストレスの掛かる競馬。力が違った。
1頭だけ“仮想桜花賞”をやって、結果まで手にしたという感じ。
チューリップ賞の1着レベルとしても、ソウルスターリング、ラッキーライラックに比肩する指数パフォーマンスとなっていて好感。
これで、本番での1番人気はこちらで揺るがないだろうが、ギャンブル的には直行で復権を狙う“東の女帝”も魅力的になり始めたか。いずれにしても、順調ならこの2頭が抜けた人気で1冠目を争うことになりそう。
2着シゲルピンクダイヤは最後方から、上がり最速をマークして2着。
調教も動くし、3戦ともにハイペース、ミドルペース、スローペースと展開が異なっても上位の脚をみせて馬券内を外さず。
休み明けの−10キロだけは気になるが、素質としては楽しみなものがある。
以下、本番への切符は手にしたものの、今年に入って月一で使われてきてここで−12キロで結構頑張ってしまったノーブルスコアも微妙。
さすがの藤原英厩舎でも、本番への調整は難しくなりそう。
ダノンファンタジー以外は少し苦しい状況で、桜花賞を目指すことになりそう。
レースは、雨が降りながらも9Rまで良発表だった馬場が、11R時点では稍重にまで変化して行われた。
ただ、稍重にしては時計は速い。
良に近い稍重ベースといったところか。
勝ち馬は、最内枠から内ラチベッタリの道中→直線で最内を突いて上がり最速で急伸したノーワンと、こちらもノーワンの真ん前で内ラチベッタリで運び、直線ラストだけ外に進路を取ったプールヴィル。
この2頭が、前にいた3〜4着を間に挟んでの上位争いを制した。
基本的には、ノーワンを除き直線入り口で2列目までの組で決まる、内・先行決着。
その意味では、多少強引なところもありつつも(制裁対象となったものの)初重賞制覇となった坂井騎手(ノーワン)の判断が光ったレースといえる。
ただ、レースのレベル自体は非常に微妙。
去年ほどではないものの、このレースの決着レベルとしても指数的にかなり低く、今回の上位勢はやはりクラシック云々のレベルにはない馬たちといえそう(ノーワン以外の2頭は、距離適性という意味においても)。
あえてこの組から狙うなら(もちろん桜花賞に出走できればだが)、力を出し切れなかった組しかないか、という印象のレース。
3着ジュランビルは勝ち馬2頭とは対照的に枠なりに終始外々を回ってのものでもあり、その意味では桜花賞出走権獲得組の中では最も高いパフォーマンスだったともいえる。
さらに、2頭と比較して「休み明け」「馬体増」と、次に向けての上積み観点でもリードの状況。ただ致命的に、マイルは長い印象。
上手く、だましだまし運ぶことが出来るなら、この時計が速くなろうが遅くなろうが常に相手なりに走れている器用さ、精神面の強さが武器になるという可能性はなくもないが......。
上にも書いたが、ノーワンは馬格こそあれどここまで月一ペースで使われてきて2戦連続の馬体減。
しかも1月のタフな京都を含め3戦中2戦が稍重でのレースと、消耗度と上がり目の薄さは気掛かり。
プールヴィルも2戦連続馬体減で、こちらはそもそも410キロ台の時点で危険信号な状況。
2頭ともに“使い減り”には相当な懸念があり、中間に余程の変化がない限り本番はまず苦しいだろう。
桜花賞に向けては、そもそものレースレベルという点で魅力に乏しい今年のフィリーズRとなった。
高速決着。断トツのレースレコード更新。
他でもなく、レースを引っ張って一度も後続に差を詰めさせず、ラストは流す余裕まで見せて圧勝したコントラチェックの強い競馬の賜物。
指数レベル的にも、4〜5着あたりで例年の勝ち馬レベルといったハイレベルなものとなった。
また、どう頑張っても、勝ち馬はおろか、2〜3着に入るにも後方にいては不可能なレースだった。
エールヴォアは、歴代このレースの勝ち馬レベルの競馬をしての2着、という内容は立派。
メチャクチャ切れるタイプではないので、対コントラチェックだけでいえば、後ろからでは苦しかった。
前日同様に時計の出る、内有利馬場にしては、決着時計はこのレースとして久しぶりの1分34秒台。
スローな割に急加速も入らず、実際低指数決着の一戦。
ただ、このレースとしては異例の少頭数だったので致し方ないか。
桜花賞直行組より前に、自己条件に回る馬などの次走戦績には注目しておきたい一戦。
あとは、レース後談話からも複数聞かれている通り「今日のような硬い馬場では……」というのが特徴的な馬場状態だった点に注目のレース。
勝ち馬クロノジェネシスは、スタートを出て、終始枠なりに外を回りながら、“安全運転”でのV。
最後も抜け出してからはセーブしてのゴール。
ただ、今の馬場にしては決着時計が遅く、実際指数的にも近年稀にみる低指数の凡戦。
今回のこの馬に関しては負けなかったことと、スタートを出たこと、緩い作りで55キロのパフォーマンスだったことくらいしか評価は出来そうにない。
2着ビーチサンバは、よくこの馬場で、外を追い込んで、クロノジェネシスにクビ差まで迫っている。
上がり32秒9も優秀。キレという点では成長が窺える。
ただし、ラップ的に阪神JFよりも急加速ではなく、レース上がり12.0-11.5-11.0-11.3という断続的に速いラストの展開だった点は見逃せないところ。
レースレベルも先に挙げた通り、このレースとしてはかなり低いもので、だからこの上がりを使えただけかもしれない。
また、勝ち馬は55キロ、休み明けで賞金も作りも余裕のある状況で、最後流してのV。
クロノジェネシスとの差はいかんともしがたいか。次走過剰人気濃厚だろうし、注意。
アメブロ『2/11(月)クイーンC レース結果と回顧』記事参照
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まさしく、決め手比べ。
雨の降り出しさえ早まらなければ、そうなることは濃厚な馬場。
そして、時計自体も出る。
上がりが極めて速い、高速決着に耐性のある瞬発力特化型のディープ産駒向き、
というか、でないと勝てないと言ってしまってもいいくらいかもしれない。
実際、土曜に行われた外回り戦はディープ全勝(笑)
“このままだとつまらない予想になるのは、決め手比べ見通し以上に濃厚な情勢”
ここはもう、玉砕覚悟で松山くんの逃げ粘りに期待するしかない。
たぶん、粘れても最後には交わされているだろうが、それでも本命でいく。
◎エールヴォア。
馬場は違うが、どスローの逃げ切り勝ちで後続を封じた15年レッツゴードンキのイメージ。
ちなみに当時の2~3着もディープ産駒(クルミナル、コンテッサトゥーレ)で、今の馬場でもディープを封じるにはコレしかないと思う。
そして、直前馬場という観点でも、土曜メイン阪神牝馬Sの通り、やはり展開ひとつで逆に前有利にもなるという印象(……ただ正直、前日にああいうのが一度起っちゃってると、ジョッキー心理的に、粘りこみきつくなるんだよなー)。
馬自体に関しては、前走フラワーCの内容を高く評価しているし、パフォーマンスは通用して何ら不思議ない。
フラワーC組には、『過去5着以下未経験のフラワーC優勝馬』以外は、近年本番での好走皆無、という逆風データはあるのだが、
断トツのレースレコード更新は、勝ち馬コントラチェックのみならずこの馬の2着時計【1分47秒8】でも同様。
例年の勝ち馬レベルと判断すれば、データに引っ掛かってしまうなんてちっぽけな懸念よりも、むしろ高速マイル耐性への心配が晴れたとみることも出来るだろう。
――目標にされる苦しさか、絶妙の牽引で逆に後続が苦しい展開になるか
それだけ。
ランスオブプラーナで、阪神外回り+逃げの手でここ最近立て続けに結果を残している松山騎手の手綱さばきに注目したい。
以下はもうどうしようもないところの、◯グランアレグリア、▲ダノンファンタジーに、調整は難しかっただろうがなんとか馬体減りなく出走できそうな点に好感の△ノーブルスコアを加えたディープ3頭。
あと、これは◎が潰れるシーンとなっている可能性が高い残念パターンだが、想定以上に激流になった場合の☆シェーングランツも押さえる。
ここまで人気を落としているなら狙っておきたい。
……どうだろう、少しは面白い予想に・・・いや、やっぱり厳しいか。
ただでさえ、誤魔化しが利きづらい舞台で、こういう馬場にされると非常に困る。
最後にボヤいておくとしよう。
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