競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【皐月賞 2025 レース回顧・結果】実は大きかった? 向こう正面より前に起きた事案

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――「2F目に10.2」が入って、後半1000mにひとつも12秒台が入らなかったというのはなかなか前に厳しく、その意味で◎クロワ、▲ジョバンニが非常に強い競馬をしていた可能性もおおいに残した一戦かなと。

皐月賞 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ミュージアムマイル 1:57.0 34.1
2 クロワデュノール 1:57.3 34.7
3 マスカレードボール 1:57.3 33.9
4 ジョバンニ 1:57.4 34.3
5 サトノシャイニング 1:57.4 34.5

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 皐月賞 2025

 

4/21 皐月賞 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は通年平均比-1.5秒/1000m 近辺と顕著な高速モードで、インベタ絶好まではいかないイン優勢状態で行われた(クッション値10.6/含水率G前10.8%4角10.7%)

 

前半3F34.5秒、同5F59.3秒と前半ほど速く、さらに想定通りに向こう正面で(ファウストラーゼンのマクリによって)ペースアップし、11.5 - 11.8 - 11.4 - 11.6の平坦戦となった

 

前年の1分57秒1を更新するレースレコードとなったが、馬場レベル(今年は1ランク速い)も違うため、評価はそう上がらず、前年の掲示板程度のレベルで決まった一戦とみられる

 

 

 

皐月賞 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

クロワデュノール

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

直前に1.4倍の場面もあって、さすがに誤算だったが、相手はどうあれ思ったよりもアッサリ負けたなという感じ。パフォーマンス的にも同様の印象。

たしかに、向こう正面で一瞬引かざるを得なくなったシーンのことはあったが、そのマイナス分がなかったとして4〜5馬身も前(=近年の皐月賞平均水準)でゴールできていたかというと、やはり疑問。

むしろ、序盤(2F目10.2秒)に出して行きすぎたツケが大きかった可能性のほうが高いか。

いずれしても、超タイムトライアル戦のここで初めてパフォーマンスに疑問を残した。

 

 

ヴィンセンシオ

予想➡➡➡

結果➡➡➡9着

このペースなのに、馬群後方で折り合いを欠いて大変そうだった。

それもこれも、何度かぶつけられてリズムを崩したことに起因したものだった可能性があり、運もなかった様子。

 

 

ミュージアムマイル / ▲ジョバンニ / ☆キングスコール 他

あまりレベルが上がらなかったので、基本的には“ピカ1”だけ挙げておきたい。マスカレードボール

評価されること必至ではあるだろうが、それでもこの日の競馬なら1角を前に終戦していてもおかしくない、かなりシビアなものになっていた。

その中で大崩れしなかったことは見事で、この組では次最有力だろう。

 

次に、勝ち馬ミュージアムマイル

2着に敗れたクロワデュノールについて、主な敗因として即語られた「向こう正面」での接触事案だが、それはミュージアムマイルにも影響していた。

というか、クロワデュノールが影響を受けたよりも若干後にアオリでこすられ、しかも同馬に対して後ろから完全にかわし切っているので、むしろどうあがいてもこの日の前後位置関係ではクロワデュノールに勝ち目はなかった印象もある。

その意味で、ミュージアムマイルの内容もこの水準とはいえ悪くなかったとみる。

 

そして、さらに▲ジョバンニ(4着)と、同じ接触による影響がありながら見せた挽回から評価可能な組が続く。

▲については、序盤に(ダジャレではない笑)比較的前につけており、それでいて4角にかけて徐々に位置取りを悪くしたところからの内容だっただけに、3番手の評価を与えられる。

 

最後に、☆キングスコール(7着)については、アオってしまったスタートが全て。

最後方から、実は上り2位の脚も見せており、ダービーも距離不安については目を瞑ってまだその末脚に期待できてもいいくらい(出てこれるかは別として)。