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――その勝ち馬ウォーターリヒトの差し切りの価値は低くないと思いますが、さりとてG1級輩出の東京新聞杯になったかと問われると……という。
東京新聞杯 2025 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 東京新聞杯 2025
レース全体のふり返り
東京新聞杯 2025 各馬ふり返り 予想と結果
ジオグリフ
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡11着
まさかの出遅れ最後方ではどうにもならず。
流れは差し展開だったとはいえ、この馬に府中の直線で他馬を上回り追い込みを決めろというのはあまりにも酷で。度外視戦。
ウォーターリヒト / ボンドガール / △ブレイディヴェーグ / ◯サクラトゥジュール / ジュンブロッサム 他
勝ったウォーターリヒトは、3着メイショウチタンのみならず、セオ(6着)、マテンロウスカイ(5着)までもがあわや粘り込みを見せようかという中、ただ一頭後方からの外差しで勝ち切っていてここの決着レベルを抜きにすれば強い内容。
メイショウチタンの前半1000m57秒7前半5F57.7秒でも、馬場換算後でそう速いものではなく、まして後続は離れての追走でこの日のイン有利馬場ということを考えると、取りこぼし必至の競馬だった。
前走とは異なり、コーナーでは多少外を回しながらのロスもあった。
その中で差し切った33秒2の末脚には、額面以上=G2級の判定を与えておく必要があるか。
あとは、G1レベルの後半水準になっても、上りで優位性を保つことができるかだが、こればかりはさすがに現状不透明。
2着ボンドガールについては、(枠や馬場もあってだろうが)まさかのマイルで溜めずの中団前追走から、上りで見劣っての好走。
直線では、外に内にヨレながらでそれが原因とみられるが、もろもろこのクラスに入ると溜めて短直線勝負のほうがパフォーマンスは見込めるかもしれない。
今日は、たいして折り合いも欠かず、絶好位から勝者の競馬をしてもらった割には、パフォーマンスの伸びが意外にも少なかった印象。
△ブレイディヴェーグ(4着)は、(このメンバーとしては想定外、)ただし「やっぱり東京新聞杯は……」といった感じの、ハイラップ・マイルの流れにやられた部分が大きいだろう。
マイルCS時と似たような感じで、「お、正真正銘のマイルの流れにも対応してるじゃん」と見せかけておいて、終盤はダラっとして終わる、といった格好になってしまった。
◯サクラトゥジュール(15着)は、去勢明け2戦目のここで暴発リスクをしてしまった。
一応、直線半ばで前に入られる不利はあったが、その手前の時点で割って伸びてくるほどの手応えには感じられず、今日は浪費したということに尽きるだろう。
他では、まずジュンブロッサム(10着)が、この緩まない流れと59キロと外を回される競馬の3重苦で当然見直しが必要。
マイルである程度溜めが利く展開を、差し馬場でブッコ抜くという形でしか好走できないタイプのはずなので、なかなか上級マイル戦では厳しいものがあるが、いずれにしてもその道の職人ということで今日の内容はノーカンとしてあげたい。
そして、そういう意味で想定通りに「セオが行って、ほか誰も突かない」という東京新聞杯になっていれば、少しはチャンスもあっただろうにと思うところ。
そして、シャンパンカラーが先につながる終いの伸びを見せていた印象。
鞍上的なことを考えても、この日のような競馬でとても見せ場を作れるような材料は何一つないと思っていたら、意外や意外見せ場を作ってきた。
コース適性はもちろんだが、これでここの2つ前からの4走をオミットして府中マイルで狙う公算が立ちそう。