競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【ローズステークス 2023 レース回顧・結果】“仮面”の下に隠された素顔

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ローズS 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 マスクトディーヴァ 1:43.0 33.2
2 ブレイディヴェーグ 1:43.2 32.9
3 マラキナイア 1:43.5 33.4
4 アンリーロード 1:43.6 33.3
5 ココナッツブラウン 1:43.7 34.0

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 ローズS 2023

 

9/17 ローズS ◎的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は野芝期平均比-1.0秒/1000m程度へと高速化、それに伴いイン前傾倒を強めた状態だったとみられる

 

前半57.3秒通過、トータル1分43秒0(上り34.0秒)の爆速レコード更新決着(11.7 - 11.2 - 11.0 - 11.8の瞬発戦)

 

高速馬場には違いないこの日ではあったが、どう見積もっても前半57秒台前半で入って上り34秒0にまとめられるほどの超速状態とは言えないハズ、という点がポイント

 

1~2着で古馬重賞級の評価まで与えられるレベル、ローズS平均比で2馬身は前の高水準で決まったとみられる
 
 

ローズS 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

マスクトディーヴァ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

結果的に、この日の馬場で外差し決着になっているようにレースは決壊を起こしているのだが、それにしても圧倒的な抜け出しっぷりでの完勝。

全体はともかく、レース上り34.0秒が優秀であること、2着△ブレイディヴェーグも「G1級がG1級の競馬をした」格好だったことから、特殊戦V扱いは禁物だろう。

シンプルにこの舞台絶好の瞬発戦型だとは思うが、同時に純粋に古馬OP級の脚力が既にあると評価しておきたい。

 

 

ブレイディヴェーグ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

上りは1位をマークし、ここで「やっぱりG1級だった」との評価を与えられる、そういう2着内容だった。

2着争いから抜け出る脚の回転の速さは目立ったし、初輸送でよくやっている。

少々意外だった、4ヶ月ぶりでの-6キロ出走という部分も、夏バテからの回復途上だったことを示しているものかもしれず、その意味でのもう一段階上も見込めるかもしれず。

 

 

ソーダズリング

予想➡➡➡

結果➡➡➡8着

イン2列目から、直線で前3頭の外に持ち出してさあここからという形を築いたが追い出されて不発に。

またしても折り合いを欠いたとみる向きもあるかもしれないが、個人的にはこの馬にしてはこの日のペースも手伝ってまともなほうだったと見ていて、それよりもこの超速決着を苦にしたとみたほうがいいのかもしれない。

そもそも、予想としてここまでの好タイムになるとも想定しておらず、「馬場以上に速くなり過ぎた」中で合わなかった可能性がある。

また、そもそもこの厩舎の牝馬でもあり、素質はあっても大成しない可能性もはらむ。

扱い悩ましい今後だが、坂路時計からも自ずと距離は詰まっていって然るべきか(ひょっとしたら来年の今頃は、1200m重賞で1番人気とかを背負っている馬かもしれない)。

 

 

マラキナイア / ▲コンクシェル 他

3着マラキナイアに関しては、この流れで圏内に到達ができた、この馬からは展開ひとつで全く届かずに終わっていても不思議なかったという内容。

よく時計に対応してきたということと、例年なら勝ち馬パフォーマンスに匹敵する水準だった点は評価に値するが、特に後者に関してはペースなども手伝って引き上げられた部分も大きい。

多頭数の平均ペースで、後方からになった場合に川田騎手でどこまでやれるかが今後の活躍を左右するところだろう。

今日についてはまだOP級の“当確ランプ”点灯前としておく。

 

序盤に好位どころか前半分にいたら厳しい、というような差し決着になった中で評価しておきたいのはココナッツブラウンの内容。

おそらく、この日は気性的な部分から前走からはだいぶ状態面で劣る中でのものだったと思われ、それでいてあの競馬をしてもう一度盛り返すように伸びてみせたあたりタダ者ではなさそう。

1~2着は別格として、3着以下勢とは脚力面では差はなく、あとは気性面での成長などが待たれるところ。

 

▲コンクシェル(12着)は、行こうと思えば行けそうだったが折り合いもあってか引いて逃げず。

もそも、逃げられなかった時点でパフォーマンス半減だっただろうし、道中は落鉄もあった模様。完全度外視でいいだろう。