競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【セントライト記念 2023 レース回顧・結果】普通じゃなかったのは、この日の馬場か脚力か

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セントライト記念 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 レーベンスティール 2:11.4 33.9
2 ソールオリエンス 2:11.7 34.0
3 シャザーン 2:11.9 34.6
4 セブンマジシャン 2:12.0 34.3
5 キングズレイン 2:12.1 34.1

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 セントライト記念 2023

 

9/18 セントライト記念 ▲不的中(◎→◯だが、これは持っていない)

 

レース全体のふり返り

 

高速馬場とはいえない、野芝期平均-0.5秒/1000m程度、バイアスも南寄りの風の影響もあって差し助長イン優勢状況が打ち消されていた状況だったとみられる(当日は千葉県内は強風注意報も出されていた)

 

前半1000m1分00秒1、レース上り34秒4、2分11秒4決着と後傾度はかなり高まりながらも、この日の馬場としては十分平均レベル以上のセントライト記念となる

 

そして驚愕なのが、追い風参考記録的状況とはいえ、12.1 - 11.7 - 11.7 - 11.0という瞬発戦ラップの刻み方で、特殊ラップだが上り3F自体低調でもないことから純粋に好レベル戦

 

馬場のことはあれど、この前半で入っての上り4F46秒5自体菊花賞争覇レベルにあるとみられる

 

 

 

セントライト記念 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

レーベンスティール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

一貫して加速し続ける後半ラップを半分より前につけたところからスパートを開始、そしてラストを11.0にまとめられたら後続はひとたまりもない。そういう競馬をしての完勝。

前走での小回り千八経験が活きたのは紛れもない事実で、距離延長ローテというだけでも大本命に対して優位性はあった。

それでも、上り3Fでここでも譲らず、上り2位で後ろから迫った上り最速◯ソールオリエンスの追撃を封じる形ではなく、自身が上り最速で捻じ伏せる競馬だったことが立派という印象。

母母父リアルシヤダイが輝く、菊花賞主役候補ということにしておくが、こうなってくると相当売れてしまいそうで単は難しいか。

 

 

ソールオリエンス

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

前から◎に出し抜けを喰らわされる形で負けパターンとしては納得のもの。

4コーナーでのロスというより、トータルでの走破距離を考えればこの1馬身3/4差は十分詰められるところで、◎レーベンスティールは枠なりに馬群で最少ロス走を、こちらは全編大外走破になっていた。

これで、菊花賞での単に関しては狙い易くなりそう。

ただし、(おそらく本番で見込まれるのは高速京都の馬場ということを考えると、)この日を含めてとにかく「前へ前へ」という姿勢が見られないのはやや不満。

現代菊花賞を勝つには、2周目4角先頭くらいの競馬でないと厳しいはずで。

 

 

ウインオーディン

予想➡➡➡

結果➡➡➡6着

額面的な話をすれば、正直もう一段階上、具体的には(この決着レベルなら)3着争い近辺までというのを期待していたが、4コーナー通過12番手の位置取りの時点でまあよくやったほうだろう。

予想時点で記したように、前走同様に、瞬発戦ラップを4コーナーで一気に1列目あたりへと浮上する“再現ショー”が一発には不可欠だったわけで。

ちなみに、後半ラップは 12.3 - 12.1 - 11.7 - 11.7 - 11.0 となっていて、動き出しが遅れてこの馬がマクってこれる 12.1-11.6-12.1 とかとは違う、かつ件のラスト1Fまで極速ラップだった。

そうした中で、『◯ソールオリエンスより外を通してカッコ笑カッコ閉じ、かつ割とまともにレースになっていた、このレース唯一の存在』として末永く応援していきたい馬。

最後、結構“飛んで”なかった? と手前味噌ながらコメントして締めくくっておきたい。 ☆次走注目馬☆

 

 

シャザーン / シルトホルン

3着シャザーンは、人気していたこともそうだが、「少頭数かつ瞬発戦ラップのラスト1F11.4戦」のデビュー3戦内容を鑑みて「ここではない」判定をした1頭。

脚力的には3着は全然あって良かった中で、レースが持久質に傾くと信じて丁重にスルーさせてもらった。

そういうわけで、この馬の好走もラスト1F超速決着のレース質そのものを結構表していたと思っていて、この前半ペースにして実質結構軽めの溜めて溜めての極上キレ味戦だった、というのが実態だったとみておきたい。

同時に、やはりシャザーンの長所はそこにありといった印象をもった。

 

他では、さすがに4~5着ラインからは少々物足りないという印象を持ったなか、唯一「この馬はこれで良し」と言い切れる内容だったシルトホルン(7着)だけ注目しておきたい。

真っ先に距離(克服)のことが言われそうでそれもそうだが、それ以上に末脚身上の毎回上り上位常連キャラ以外で、そうした適性で上回る組ばかりが上位進出する流れの中でこの馬が掲示板ラインから0.5秒差内に割って入ってきたことが素晴らしい。

前走(ハンデ戦)とは違い、56キロでの内容という点でも興味深いパフォーマンスだった。

折り合いさえこの日のように問題なければ、距離は幅広くこなせる瞬発戦型で、2勝クラス突破は堅い。あとは、成長力次第で4勝目、5勝目と積み重ねられても良さそう。