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――そして、シュネルの“こけら落とし公演”が完成した、という。
マイラーズC 2023 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 マイラーズC 2023
レース全体のふり返り
マイラーズC 2023 各馬ふり返り 予想と結果
ソウルラッシュ
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡3着
前日と比較して、前半に対して上りが速く=馬場自体高速化していた印象だったが(これが、想定ほどの前傾度がみられなくなった原因と推定)、それにより上り34.1秒の前後半配分としては至って普通のレベルで収まったというのが、この馬の敗因だろう。
その前傾度低め、どころか後傾ラップの中では比較的よくやっていたのではないか。
この馬までの上位3頭は、58キロという点を含め基本的にG1戦線での中心とみていい好内容だった。
馬券的には、◯にあの競馬を決められて先着されるのはまだしも、ガイアフォース(下記参照)を連れてこられ涙のワンスリーだったが、◎の内容として悪い印象は無かった。
シュネルマイスター
予想➡➡➡◯
結果➡➡➡1着
正直、ここで◎が後ろからこの馬にやられるという結果だけ悔しい部分だったが、それでもこの平坦戦ラップで好内容を示してくれたことは大歓迎、そんな感じの勝利内容。
あとは、鞍上性質も含め「状態が良ければ、最後にすごい脚を使ってくれる」のルメール騎手談話そのままといった感想だけ。
そしてこれを聞くと、やはり前残りでのマイルではまだまだ取りこぼし不安は大いに残るという印象だが。
ガイアフォース / ▲エアロロノア / △シャイニーロック 他
2着ガイアフォースは、マイルが合っていたとまでするにはどうかも、平坦戦ラップと直線平坦コースが合っていたというところは間違いないか。
序盤は後方から、その後は馬混みから気持ちよさそうに伸びて最後は勝ち切ろうかというところへ、シュネルマイスターに来られての2着で内容は濃かった。
マイルでも緩めば(瞬発戦)まだ危ういと思うし、もともと早くから陣営が菊花賞を狙っていたように、この距離でどんな流れでも差してこれるとみるのは早計。
調教的にも、今回坂路で初めて評価対象となる内容(最終追い切り★★評価)を刻んできていたあたり、陣営の距離短縮アジャスト策がハマったことと休み明けでの調子自体の良さもあったのだろう。
脚力的にはここでも2~3番手以内は事実だったことから、脚力×ラップ適性×コース適性で基本マイルG1主力級まで浮上したとみておきたい。
府中の走りも未確認の現状では、ラップ的に持久戦の安田記念なら合うとはいえ、もし出てきてもまたこの日と同様に「来られたらしゃあなし」でいくしかないか。
▲エアロロノア(8着)は、この枠でも◎ソウルラッシュとの比較でもう少しやれるかと思ったが、叩き初戦にしてはこの決着レベルになってしまってさすがに厳しかったか。
当日追記の時点よりは、ハイペース症候群の印象(前傾ラップ発生)が薄れていたので直前には若干期待を高めたくらいだったのだが。
レースも、高速馬場の後傾ラップということで自身としては悪くない中で、ハイレベル決着に泣いた格好。
当然、直線ラストで不利に見舞われたビーアストニッシド(6着)、☆キングエルメス(7着)はもう少しやれていてよかったのは事実だが、それでも4着シャイニーロックより前まで来れていたかというと......。
この決着水準で、窮屈なところがあってこれだけやれるのだから、またG3を勝てていい馬たちだとは思うが。
その△シャイニーロックが好内容。
ここにきてのこのパフォーマンス上昇には目を見張るものがある。
たしかに、1400m寄りの適性を示すこの馬には持久戦の単騎逃げは願ってもないところだっただろうし、それでいてこの日の馬場では決して前半5Fを厳しい流れにはしていないことでアドバンテージはあったと思うが、直線は左に張るところを矯正しながらの競馬だった。
それで、この日の馬場では最高の形、△シャイニーロックが外へ行ったことで最高の進路を何不自由なく伸びてくることが出来た△マテンロウオリオン(5着)にクビ差先着しているのだから、リステッドレベルホースが7歳にしてG3級にまで到達してきたと判断するより他ない。
この形、この日のような絶好馬場なら、出てくればマイルCSは複穴で無視できないことになりそう。