競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【愛知杯 2023 レース回顧・結果】馬場は重く、レースは軽く

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愛知杯 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 アートハウス 2:03.1 33.9
2 アイコンテーラー 2:03.4 34.5
3 マリアエレーナ 2:03.6 34.4
4 アブレイズ 2:03.8 35.0
5 サトノセシル 2:04.0 34.6

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 愛知杯 2023

 
1/14 愛知杯 ◯的中(◎▲押さえワイド)
 
 
レース全体のふり返り
 
重馬場まで悪化し、時計レベルは通年平均比+1.0秒~/1000m、真ん中がベストの荒れ馬場に
 
前半1分03秒9は、さすがに牝馬限定G3×この日の重と考えても遅すぎて(あと時計半分程度速ければ、未勝利並みということで一定の理解はできるが…)、上り3F34.3秒の瞬発戦とこれまたこのコースの重馬場としては異常な水準の速さに
 
この手の瞬発戦で決まったことから指数ブレが起こりそうな決着ではあるが、翌日の5Rシャザーン(未勝利/重)が前半1分04秒0-上り3F34.7秒Vを決めているあたりからしても超微妙なレベルとの位置づけ
 
この重でタフ馬場は事実も、あまりにもスロー過ぎてレースの質としては異様に軽い、という真逆の要素をはらむ複雑な一戦となった

 

 

 

愛知杯 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

マリアエレーナ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

「雨が降ったら」パターンに切り替えざるを得ない当日状況ということで、こちらを本命に。

予想編の記事タイトル(『軽い牝馬限定戦を避けたいクチ』)にも採用したが、この馬はそういう意味で雨が恩恵だった"そのクチ”のほうのタイプ。…が、レースは悲惨なほどの超後傾戦に。

ナンデ? というマリアエレーナの声が聞こえてきそうだった。

そして最後に、『えれードスローでも、崩れず走って偉れぇなこの馬』と、今回のこの馬に対して評して締めておく。

 

 

◯サトノセシル / ▲アイコンテーラー / アートハウス 他

最終的に相手最上位に指名した◯サトノセシル(5着)もまた、「こんな流れでは……」という牡馬混合戦向き長所を全くもって封印させられて、キレ勝負に泣いた。

と同時に、この馬と1.5キロ差、しかもより内を通って上りで0.2秒上回った◎マリアエレーナの競馬が、このレベルでもそう悲観するものでもなかったかなと思うところでもある。

 

▲アイコンテーラー(2着)に関しては、ほぼ荒れ馬場がむしろ得意であること(すなわち、中日新聞杯での時計勝負対応がより光り輝くこと)が再確認できた点だけという、前残り好走。

 

勝ち馬アートハウスについては、終わってみればこの折り合い注意タイプにとっての絶好馬場状態、さらに好位競馬×瞬発戦と全てをプラス材料にした感じでの完勝。

ただ、こう言ってしまってはアレだが、ここでこういう馬場の愛知杯ウィナーに輝いていて、今後G1戦線で大丈夫だろうか(同様に運無くしては、G1好走はあっても頂点に立つようなタイプではないか)という、別の見方も出始めてきた1勝。

 

他では、舞台適性×馬場適性×極スローからの急流戦耐性(か位置取りでのカバー)の3拍子揃わなければなかなか好走は難しかったとみられるかなりのイレギュラー戦の中で、△ルビーカサブランカ(8着)の負け方に注目しておきたい。

4角大外でみせた手応えには見どころもあり、この展開で後方からその進出をしなければならなかった時点でノーチャンス必至であり、また見直せていい。

 

アンドヴァラナウト、サンテローズ、ルージュエヴァイユといったあたりは、言わずもがな過ぎて度外視としか言いようのない敗戦で、誰もがこのレースへの参戦自体無かったことにするだろうから妙味も生まれづらく扱いに困るのが正直なところ。