競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【セントウルステークス 2025 レース回顧・結果】カンチェンジュンガが差しで一発

セントウルS 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 カンチェンジュンガ 1:07.4 33.1
2 ママコチャ 1:07.5 34.1
3 トウシンマカオ 1:07.5 33.5
4 テイエムスパーダ 1:07.6 34.5
5 ショウナンザナドゥ 1:07.8 33.7

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 セントウルS 2025

 

9/7 セントウルS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、野芝開催期平均から-1.0秒/1000m のそこそこ速い程度で、そこまで極端ではないイン有利状態(展開次第では外差しも間に合う)で行われた(当日朝クッション値9.1/含水率G前13.1%4角14.3%)

 

前後半3F33.0秒-34.4秒(10.8 - 11.0 - 11.4 - 12.0の消耗戦)での1分07秒4決着で、時計的には後半が物足りない中での低調決着に

 

前々で運んだ組は基本的には評価しづらい一戦

 

 

 

セントウルS 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

エコロジーク

予想➡➡➡

結果➡➡➡16着

ママコチャの外に併せる形の3番手から進めて、全く伸びずの最下位大敗で、これはさすがにその競馬の形に問題があったということだろう。

初輸送とかならいざ知らず、なんなら初の地元関西圏での競馬でもあった。

初速が抜群というわけではないため、カルチャーデイに外からハナを叩かれるのは予見していたが(それでもそう速くならない序盤戦の中を、二の脚で外から同馬に併せていくイメージ)、懸命に番手確保を目指したテイエムスパーダに対し、全く戦いを挑まずに後ろにつける競馬になろうとは……。

以上のことから、今日はレースに負けたというより、鞍上に負けたとみておけばいいだろう。

 

 

ウイングレイテスト

予想➡➡➡

結果➡➡➡10着

激流ではなかったので、こちらも結果的に消極的すぎたということになるか。

モズメイメイが外から懸命に行ったのに対し、自身はスッと控えてと、こちらも◎に対するテイエムスパーダのように、こちらの描いていたものとは逆の位置関係になっていた。

3列目以降から外々を回って差してくるような馬には非ず、でOKという感じ。

 

 

カンチェンジュンガ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

差し波乱決着の時に最も怖い存在だったのがこの馬だが、残念ながらそこまで前がやり合う展開を想定していなかったため(その意味で、この日の馬場での前半33.0秒はあくまで平均かちょい遅めなので、見立て通りではあったが……)印回らずのここで、見事な差し切り。

やはり、馬自身の末脚の威力×川田将雅騎手への鞍上強化、それに尽きるVだろう。

あとは、そうはいっても前が低調な中での差し切りだったあたりがどうかというところだけだが、このコンビ再結成もそうそう考えづらく、そうなるとやはり最大G2.5級評価が関の山というところではないか。

もちろん、川田騎手のみならずA級ジョッキー招へいが叶えば、G1.5級まで見込めるが。

 

 

ママコチャ / トウシンマカオ 他

2着ママコチャは、あれだけ効率よく回ってきて、激流でもない中よもや後ろから差されるとはという感じで、あまり歓迎できない結果に。

この馬の冬場の復帰戦ならまだ分かるが、背負い慣れた56キロでこの程度に甘んじるとは少々意外だった。

追い切りから、状態面もそれほど悪いようには映らなかった。

もっとも、陣営は「帰厩当初は息が整わず。やや良化途上の印象」とこぼしており、実際には次に向けて上昇しかないという感じで、それゆえのこの乗り替わりだったということもあるのかもしれない。

 

3着トウシンマカオは、ここはこれで良いと思うが、次に向けては今回-14キロでの復帰だったことは大失策ではないだろうか。

それで、これだけ脚を使ってくるというのはさすがの素質だが、むしろ(当日-14キロとなった時点で)ここは大凡走でダメージを最小限にとどめておいたほうが良かったのではないかとさえ感じる。

いずれにしても、本来ここをステップに、悲願の最大目標に向けて、という青写真は大きく崩れ、「まず馬体回復」からのここからのリスタートとなってしまった。

 

他では、前が微妙なG2だった中で、ティニアはだいぶ好感触の一戦になった印象。

まず、脚質、進路ともに不向きな中で十分にそれを跳ね返していたと思うし、開幕週の時計勝負自体合っていないキャラ。

時計面の課題は残るものの、脚力としてはそろそろG3なら一発あって不思議なさそう。