競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【福島記念 2021 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 4走ぶりの綺麗な馬場で

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――なんにしても、「案外荒れない毎年」の前提のもと、2頭(というか1議席は、下記の通りほぼ決まりなので実質1頭)に絞り込めたもん勝ち、というのを描いての戦い。

目次

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福島記念 2021 レース概要

 

 

福島記念 G3

2021年11月14日 2回福島4日目

発走時間:15:20

福島 芝2000m

サラ系3歳以上オープン

2020年優勝馬:バイオスパーク 牡5 1:59.6 池添謙一

 

 

福島記念 2021 枠順

 

1 1 ゴールドギア 牡6 永野
1 2 ココロノトウダイ 牡4 丸山
2 3 ブラヴァス 牡5 岩田
2 4 ヴァンケドミンゴ 牡5 酒井
3 5 ディアンドル 牝5 菅原
3 6 サトノエルドール 牡5 横山
4 7 モズナガレボシ 牡4 西村
4 8 パンサラッサ 牡4 菱田
5 9 ステイフーリッシュ 牡6 坂井
5 10 アラタ 牡4 大野
6 11 エフェクトオン 牡5 亀田
6 12 ヒュミドール セ5 吉田
7 13 バイオスパーク 牡6 泉谷
7 14 マイネルファンロン 牡6 松岡
8 15 フェアリーポルカ 牝5 三浦
8 16 コントラチェック 牝5 北村

 

 

 

福島記念 2021 ラップ適性・追い切り 

 

 

6割平坦戦、残りの大半が瞬発戦というコース。

※ラスト4Fの各区間加速内に、-0.5秒以上の急加速が生じないレース(例:12.0-11.7-11.8-12.2)が定義

マイネルファンロンヴァンケドミンゴバイオスパーク、パンサラッサあたりがコース適性に合ってくる存在。

 

追い切り評価は、紙面チェックを経て最終的にヒュミドールフェアリーポルカのツートップに、以下エフェクトオンアラタパンサラッサの順。(11/13 14:25追記)

 

 

 

福島記念 2021 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

好走馬の大半は、近走で「重賞3着内」「準OPorOP1着」「上がり1位をマーク」のいずれかを満たす馬というレース

該当馬➡➡➡ココロノトウダイ、コントラチェック、バイオスパーク、ヒュミドール、マイネルファンロン、モズナガレボシ、アラタ、エフェクトオン、パンサラッサ、ゴールドギア、サトノエルドール、ブラヴァス、ヴァンケドミンゴ

 

ハンデ戦の真逆を行くような、単勝オッズ4.9倍以内安定のレース

該当馬➡➡➡アラタ?

 

といった感じ。

 

 

 

福島記念 2021 レース傾向分析&考察

 

 

 

七夕賞と全く同じ福島2000mでのハンデG3なのだが、近年のラップ的にはちょっと様相が異なるこの2重賞。

簡単に言うと、昨今流れ過ぎるレースになってきている七夕賞と標準的なラップで推移するこの福島記念という感じ。

七夕賞が、今年も含め6回連続で消耗戦なのに対して、こちらは昨年こそ消耗戦となったものの近5年中4年で平坦戦ときている。

やはり前半5Fの展開がこの福島記念と七夕賞で、2013年あたりを境に逆転していることが要因とみられる(以前は福島記念が前半速く、七夕記念が遅く、だったのが、今は逆になりつつある)。

過去10回スパンでみた福島記念では、例年頭数は揃う傾向にあるレースだが、A.ラスト5F目から加速して平坦戦、B.ラスト4Fもしくは3Fからの加速で瞬発戦の両パターンがあるレースで、意外とBパターンも多いくらいなのがこのレース。

ラップ的観点からは、そんな差異がみられている昨今の福島記念と七夕賞の関係性だが、10番人気以下の出現率やら、1~2番人気馬の連対率やらを見ても、こちらのほうが若干波乱度は低めという印象。

 

その最たる例として、手元にある近19年の資料ベースで単勝オッズ4.9倍以内は(5-6-5-4)と意外な安定感を長きにわたって示している。

そんな部分もあってか、好走馬像としても比較的ハッキリとしている印象の福島記念で、冒頭に挙げたように、近走で「重賞3着内」「準OPまたはOP1着」「上がり1位をマーク」のいずれかに該当している馬がほとんど。

近2走以内に「重賞3着内か、準OPまたはOP1着」がある、近1年以内に「上がり1位をマーク」のどれにも当てはまらない馬の好走は、福島で行われた近17回の好走馬51頭中5頭のみとなっていて中心では狙えない。

 

 

 

福島記念 2021 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

どんな風にでも入れそう(所謂、大混戦。。。で、アラタが押し出される想定)な組み合わせ&近況のメンバー構成ゆえ、適性色濃いめ展開で順に。

 

 

ヴァンケドミンゴ

福島1800m~2000mは庭。今年の七夕賞で初めて馬券を外したことで妙味が生まれてくれないか、いやそれもないよな~――そう思えてくるくらいに適性明白な存在。

ついでに、脚力という意味でもこの舞台なら最上位。

七夕賞→カシオペアS→福島記念の流れなんて、もうここから何回リピートする気なのよというくらい、明確な意図を感じるローテーションだし絶好。

もちろん、適性だけで走るのではなく、また相手あってのオッズというのも事実だが、例えば福島芝4連対のココロノトウダイ。

某サイトの予想オッズが本当で、同馬のほうが今回1キロ差でヴァンケドミンゴより売れるというのなら、俄然やる気戦になってくる。

実際に、年明けの中山金杯当時は3キロ差でもヴァンケドミンゴのほうが支持されていた。

七夕賞は、渋った馬場もそうだが、そもそも前残り戦の大外枠で全くの度外視戦。前走、直線で荒れた内を通って上り33.0秒(最速)をマークしての2着というのもこの馬としては驚きのレースぶりで、当時のレースレベルは別として注目に値。

当然ながら、連続での2番枠(内枠)からの発走という観点からも、いい予行演習になっていそう。

 

 

バイオスパーク

前年Vは2着馬(ヴァンケドミンゴ)との対比で、かなり上手くいってのものなので1キロ差になる今回は、その点だけを取れば相手に優位性明白という判定。

ただ、その後函館記念でみせたパフォーマンスからは昨年当時のままのこの馬ではない可能性を示し、また前走の競走中止は激レアケースのものでそれで妙味が増すならむしろチャンスシーンと取れることなど、歓迎材料も。

右回り、平坦コース、適度に時計を要する馬場なら強いので、あとは日曜までにどこまで時計が掛かる馬場になっているか。

前週日曜を見るに、昨年と比べても少し高速馬場状況に傾いているし、そもそもその昨年は開催3週目に行われているところ、今年は開催2週目に行われるという違いもあり、その点はこの馬にとっては向かい風の部分。

 

 

アラタ / フェアリーポルカ / ブラヴァス / コントラチェック / ステイフーリッシュ

今回、人気必至のアラタも中間の調教内容を見るとなかなか逆らいづらそう。

2走前3勝クラスVの時点ですでに重賞戦線に乗ってきそうな手応えは感じていた馬だけに、好状態でくるならチャンス十分だろう。

 

また、舞台適性も高いフェアリーポルカは、中間かなり良好で、その点だけとっても半弟ココロノTより先着する可能性は小さくないとみていて、それでいて人気はかなり差がつくはずで注目に値。

 

ブラヴァスは立て直されて本調子にさえあれば、「前々」「比較的良好な馬場」で一発十分可能な存在。

中間に障害練習を取り入れたりなどの工夫も凝らしているようで、その可能性は低くはない。

七夕賞では重馬場をこなした過去もあるが、前走が良でも稍重から回復したやや荒れ馬場だったということも含め、やはり綺麗な馬場でこそのタイプだと考えている。

 

一方、コントラチェックは、たしかにハマった時のパフォーマンスには怖さはあるが、そのハマりが今や中山というコースのなせる業だと思っている存在。

しかも、前走は内圧倒的優勢状況を逃げての好走で、それでも「本格的に軌道に乗って、ローカル参戦」に映るであろう今回は、その当時の馬場のことだけを考えても狙いづらい。

 

ステイフーリッシュは、3番人気でしか好走しないと思っているので(笑)、当日にでも判断すればいいと思っている、とか言って。

真面目な話、さすがにパフォーマンスが落ちてきていて、中間も微妙とくればそんなに怖い存在には思えないところだが。

 

 

一応、今のところでは大混戦の中でも、枠や直線立ち上がりのところで位置が取れるであろう強みを評価して、◎ブラヴァス◯ヴァンケドミンゴの’20七夕賞2-3着コンビに期待。

◯よりも不確定要素は多く含むが、本領発揮なら◎ブラヴァスが上という見立てで。

いずれにしてもこういうレース、当日状況もそうだが何よりオッズひとつ、という側面もいつも以上にあるので、最終結論はそのあたりにも左右されてきそうな雰囲気。では、また当日に。

 

 

↓↓↓以下、当日午後追記内容。

時計的には、速くもなく遅くもなくで、特に意識する必要のない平均的な馬場とみるが、イメージに反して開催3日目にして早くも中ほどが伸び始めていたのが土曜(にもかかわらず、土曜午後の1勝クラス1200mなどではイン前が残っているところもあり、パッと見では「内前が強い」ように映ったかなーという印象(1勝クラスの2つは、かなりの駄ペース戦であるがゆえの前残りは明白だと思っているが))。

日曜午後ならかなり外に傾いていても不思議なさそうと思っていたところの、先ほど行われた7R1200m戦、8R1800m戦の結果。

 

これをもって、イン前メリットはほぼ無くなったとみて好ペース持久展開をマクって外から先団を飲み込む◎ヴァンケドミンゴでいく(金曜時点では、この馬のマクりでも届かないイン有利馬場が不安だった)。

◯アラタも外枠デメリットが剥がれたこの状況なら有力。

そして、これらは支持もここへの勝負度合いも高く、結果的早仕掛け崩れもあると言えばあるので、第3の矢としては▲フェアリーポルカにマイペース貫き差し込みを期待。

その▲候補として迷った、ヒュミドールは▲と比べて鞍上の分、バイオスパークは日曜になってやや高速化を果たしてきているあたりで割り引いた。

半弟ココロノTも、この枠だが控える指示も明確なようでそれならチャンスは増しそうだが。

あとは、当初◎のブラヴァスも忘れずにはみておきたいが、「意外と荒れないのがこのレース」という立ち位置を変えずに◎-◯勝負でいくなら、断腸の思いでそこまで手広げられずとなろうか(思ったよりも、複でも売れていないのが逆に不満でもある)。(11/14 14:05追記)