競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【福島記念 2021 レース回顧・結果】みちのくの魔物登場

f:id:yosounohone:20211116082559j:plain

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

 

――棲んでたね~、けどまあ2重賞デー4連チャンの最終日で、予想する側も散漫になりがちななかこの5→6→1人気決着というのはやはり「それでも荒れないレース」だったということでしょう。

福島記念 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 パンサラッサ 1:59.2 37.6
2 ヒュミドール 1:59.8 35.6
3 アラタ 1:59.9 35.3
4 ステイフーリッシュ 1:59.9 37.0
5 エフェクトオン 2:00.1 35.4

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 福島記念 2021

 
11/14 福島記念 △不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
 
馬場は、年間平均±0秒の標準的な状態で、開催4日目にしてはそこそこ差しも効く
 
前半5F57.3秒は歴代でもかなり速く(七夕賞も含めた近10年でも、’17七夕賞に次ぐ2番目のハイペース)
 
ただ、後半がかなり落ち込んでおり、前後半5F比-4.6秒の前傾度にもそれは表れている
 
12.4 - 12.4 - 12.1 - 13.1(平坦戦)フィニッシュは、しっかり息を入れてしっかり終い止まってというもので、結果1分59秒2決着というのもこの日の馬場×前半ペースでは速くない
 
 
 
 

福島記念 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

パンサラッサ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

パドックでは一番良く見せていたので直前に相手には拾うことはできたが、あそこまで着差をつけて逃げ切るとは正直想定外。

1コーナーに入る際には、「行くな(ディアンドルに行かせてしまえ)」とさえ思って見ていたくらいだったのだが。

ただ、内容としてはレース全体像のところにも記したように、後半ラップを見るにかなりラスト4つで楽をして、直線も結構落ちるだけ落ちての4馬身差だっただけに、圧倒的なパフォーマンスによる逃げ切りというよりは、後続が翻弄されるだけ翻弄されたといった印象が強い。

これで、後半も息を入れずに12.0-12.2-12.6-13.0とかでまとめていれば、文句なしの「強い逃げ馬」と言えるが。現状は、「逃げた時に良い馬」まで。

 

 

ヴァンケドミンゴ

予想➡➡➡

結果➡➡➡6着

鞍上酒井騎手の「どうしていいか分からなくなるような流れ」が、このレースを如実に表すと同時に、この馬自身の敗因。

確かに前は飛ばしたが、一方で大きく差が開いた5番手以下は平均より遅いペースで運んでいたくらい。

中団以降のジョッキーは皆「随分飛ばしていくな」と感じていたことだろうが、その錯覚によって4番手ステイフーリッシュから離され過ぎてしまった部分があった。

上り35.8秒は単独4位でのものであり、レースの“魔物”にやられた感が強く、これでさらに妙味を増すであろう次以降の福島では面白い。

 

 

 

他も、その“魔物”にやられたというのが前面に出ていて、評価の上げ下げにはあまり関わらない一戦になってしまったかなとの印象。

ヒュミドールアラタの2頭も、むしろこれまでの自身のパフォーマンスからすると下げているくらいの中での好走だったと思うし、とにかく翻弄されて仕掛け遅れ、走破時計を必要以上に遅いものにしている馬が多かった。

強いて言うなら、この流れで持ち味は全く生きなかったであろう中で、待機組の中では比較的積極的に仕掛けを開始して、直線序盤もオッと思わせたサトノエルドールだけ挙げておきたい。

ラスト1Fの手応えのなさはまさに不適性とレース中の無理によるものと思えば、ハンデG3(中山金杯など)くらいならと思えなくもない。