競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【福島記念 2022 レース回顧・結果】ミスター福島記念

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――どこかで、「遠征させると、馬も旅行気分になってよく走ってくれる」的な厩舎談話を読んだこともある、矢作厩舎が大得意なレースになりつつある。

 

福島記念 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ユニコーンライオン 2:00.2 36.2
2 サトノセシル 2:00.5 35.9
3 アラタ 2:00.6 35.5
4 オニャンコポン 2:00.8 35.7
5 フォワードアゲン 2:00.9 35.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 福島記念 2022

 
11/13 福島記念 ◯的中
 
 
レース全体のふり返り
 
前年と比べると少し要した、通年平均比1000mあたり+0.5秒程度の状態で、差し優勢馬場まで前日からさらに外へ傾倒して迎える
 
前半59.4秒だけ手ぬるいが、12.2 - 12.0 - 11.9 - 12.3の11秒台を入れての平坦戦といい、後半で盛り返しての馬場換算後での全体2分00秒2といい、優秀なG3との印象(それでもG2級まではないが)

 

 

 

福島記念 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

サトノセシル

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

少し勝ち馬ユニコーンライオンにオーバースペック駆けをかまされて不運、というのが正直な印象。

2列目まで押し上げて4コーナーを回り、◯アラタ(3着)よりも伸びない内を通りほぼその差を詰めさせない競馬で、前との差はきっちり詰めて入線しているのだから悪くない。

最終的に1番人気に支持されていたように、◯は適性×脚力でここ最上位の馬でその馬に対して全く引けをとっていなかったことは素直に評価できる。

予想としては、唯一、勝ち切れず(しかも、相手が明確に格下ジョッキー騎乗)だった点だけ。

 

 

アラタ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

予想としては入れ替わらないでくれて良かったのだが、あそこから2着馬◎より外を通って鼻面も合わせられないとは、案外だった。

負けたのは、鞍上の仕掛け遅れと前年ほど上りを要さなかった部分によるところだろうが、3着に甘んじたのは勝ち馬と2着馬の水準が前年比でそれだけ優秀だったということの表れか。

自身としては、よっぽど前年よりも好レベルでG3勝ち負け圏の競馬をしていたと思うが。

 

 

ユニコーンライオン

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

57キロ換算後でG2級、さらに馬場補正(内ラチは圧倒的マイナスのこの日)後でG1.5級と、正直よく駆けてきたなという印象。

再ブリンカーもやはりプラスにしかならなかった印象ではあるが、今日は何より、この鞍上(国分優J)で裏ローカルといえど中距離重賞を勝ち切ってきたのだから馬が強いというところ。

同型で前年覇者でもあるパンサラッサは斤量換算後で明確に上回っているとみられ、同馬がその後あれだけやれるのだから、この馬もまた大舞台を戦えていい、そのくらいの強い競馬だった。

 

 

▲オニャンコポン / シャムロックヒル / ベレヌス

▲オニャンコポン(4着)は、適性も加味すればまあ大体こんなところだろう。

上記の通り、ちょっと勝ち馬を中心に上位が立派だったことで3着水準も上がって、馬券内からも転げ落ちた感じ。

適性面に加えて、戦前にも囁かれていたように、「傷腫れで日曜追い切りができなかった分ちょっと重い」とあった今回。

まあ、パンサラッサのようなタイプが出てこない中距離戦なら、十分古馬重賞でもやっていけるだろう。

 

あとは、52キロとはいえあの態勢から再び盛り返して4着から0.3秒差で入線したシャムロックヒル(10着)が、だいぶ上昇してきている印象。

着は悪いが、今回テン乗りであったこと、内を通ったことなどを含め、牝馬限定重賞で楽に運べれば、またアッと言わせてきてもと思うところ。 ☆次走注目馬☆

 

他、ベレヌス(9着)は、予想編指摘の通り(「最後に、「時期的に絞りづらいので今週もしっかり追った」というベレヌスは、この調教パターンはかなり異例といえるので、時計自体は評価しても軽視。同型云々もあるがそれ以前にどうか(これで当日、長距離輸送を経てもプラスだったり、逆に大幅減だったりすれば迷いなく消したい)」)で、マイペースが刻めずの下げ以前にどちらにせよ、高いパフォーマンスは見込めなかっただろう。

逃げないと、という部分以外にも明確な敗因があったと思っているので、そういう意味で次は調整過程と当日馬体重も含め注目しておきたい。

願わくは、同型がいて番手警報が出ている中で理想的な調整過程で出てきてもらえれば……というところ。 ☆次走注目馬☆