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――その「外(コース)」じゃない、「(レース)外」での功績が大きかったと思われる(超憶測論だけどw)。
エリザベス女王杯 2022 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 エリザベス女王杯 2022
レース全体のふり返り
エリザベス女王杯 2022 各馬ふり返り 予想と結果
デアリングタクト
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡6着
正直、もっと道悪の鬼だと思っていたが……。
それでもまあ、この日の重馬場でひとケタ馬番最先着で、全く伸びなかったわけでもない。
ウイン勢の2騎に、終盤はナミュールと、常に外から蓋をされっ放しではあった。
ただし、そうは言ってもよほど重馬場不得手という評価に急変更できるわけでもなく、そうなるとこのパフォーマンスでいくらなんでも物足りず、さすがにG2級まで落ちてきたか。
アカイイト
予想➡➡➡◯
結果➡➡➡4着
良い伸び脚で最後方から迫ってみせたが、今日のところは上位3頭に対しては力負け。
鞍上は、もう少しマクっていっても良かったかもとふり返ったが、少なくとも11.9 - 12.3 - 12.2と加速ラップでまとめてみせた勝ち馬ジェラルディーナには及ばなかっただろう。
自身としては目一杯の水準にまとめてきた中で、勝ち馬とウインマリリン(2着同着)の高パフォーマンスとライラック(2着同着)の重巧者ぶりに完敗の内容だったとみている。
上手く乗って、ギリギリ3着があったかどうかというのが妥当なところだろう。
ジェラルディーナ
予想➡➡➡消
結果➡➡➡1着
この日の馬場に対して、そんなに悲観していなかったのだが、パドック以降を見て脚力上位どころでは唯一消しまで下げたこの馬。
ちなみに、週半ば記載の「まだ2頭ほど、脚力だけなら十分連対圏と思っている馬」のうちの一頭でもあった(もう一頭は、イズジョー)。
よもや、あのテンションの高さで走ってくるとは思わなかった。
レース質として、土曜までのスピード馬場で迎えての瞬発力勝負とかになるよりは良かったと思うが、とにかくそのレース前の状態面から優秀なG1勝利内容だったと思う。
牡馬ライク戦でこそ、という意味で、このレースの前から来年の宝塚記念(大阪杯も)で狙うつもりだった馬なので脚力的にはまったく驚かないが、とにかくそのイレ込みようから驚きの勝ち切りだった。
これで、良の宝塚記念(←大阪杯より非根幹2200mの面で有力)でも本腰入れて狙えそうだし、その前有馬記念もということに。
この日の馬場での競馬ぶりをして、中山2500mの通常展開で距離不安は全くないとみる。
ただ、当然課題は常に気性面の暴発ということになっていく。
その意味で、今日のC.デムーロ騎手はレース外のところで最も仕事をしたと思うし、今後も経験豊富な歴戦海外J(=国内超A級J)以外の中途半端なところではレース前に終わるリスクがあるとみておきたい。
ライラック
予想➡➡➡抜
結果➡➡➡2着(同着)
オルフェーヴル産駒で、ブラックホールの下ということで、重巧者探し(結果的に、分かり切っているところ以外で「ルビーカサブランカとピンハイ」と指名した部分)の際に気に掛けなかったでもない馬だったが、きちんと見抜けず。
それにしても上手いし、加えてスタミナの面でも優位性を発揮していた。
通ったコース、展開の恩恵もあったのは事実でも、このレベルは十分古馬牝馬G1級パフォーマンスとして胸を張れるもの。今後は、ステイヤーとしての活躍に期待できる。
ただ、それでも常々「馬体成長が課題。長距離輸送も厩舎的にも割り引き」としていたように、この日は馬場によるプラスが大きかったとみられ、地元以外では馬場アドバンテージなくしては苦戦することのほうが多いだろう。
是非来年もこのレースで見てみたい馬だが、当日馬体重と馬場次第では、消しまである22年エリ女ハイパフォーマンス2着馬ということに。
すなわち、この日の重馬場がなかったら実現できていなかった、この馬のG1好走だった。そして、クラシック皆勤賞含め(特にここでの2戦連続長距離輸送)、ここまで頑張ってきたことへのプレゼントだったのではないか、と。
ウインマリリン
予想➡➡➡△
結果➡➡➡2着(同着)
重馬場適性では上位3頭の中で最も劣っていたとみられるこの馬。
単純に、脚力だけでもってきた、しかも唯一早め先頭の正攻法で、ということを鑑みると今日の中で最強の競馬と言ってもいい。
肘の状態良く、牡馬混合含むG1.5級脚力で、鞍上も超強力。「間違っても力判定で3番手以下にしてはいけない」とした自分(の見解)に喧嘩を売ってまで下げたのは、他でもないこの日の思っていた以上の馬場悪化だったことを強く刻んでおきたい。
もう強いこと(肘関連の話も含め)はバレッバレだと思うので、G1でも人気でしか買えないかもしれないが、今日のこの決して得意ではない馬場でこれだけやるのであれば推定牡馬G1級まで評価を挙げておかなければならないだろう。
そして、この馬も「待っていろ有馬、そして待ってろ宝塚」と思うところである。
△ルビーカサブランカ 他
他、気になるところでは▲ウインマイティー(16着)と△ルビーカサブランカ(8着)の2頭を。
前者は、3コーナーまで手応えは十分で、道悪に関してもこれまでのレース内容から少なくともここでは上位に数えられるくらいの適性はあったはず。
おそらく、これだけ沈むというのはペース的にリミッターを越えてしまったということだろうし、それだけウインマリリンが強い競馬をしていたことを浮き彫りにするものだったと見ておきたい内容。
後者は、最後まであれだけ内々競馬に終始する形で伸びてきているのだから、重巧者ぶりとスタミナは顕著だろう。
(願わくは有馬だが、)現実的なところとしては、阪神大賞典あたりで見てみたい一頭。