競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【武蔵野ステークス 2021 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 前走で即挽回して迎えるここなら

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――そのソリストサンダーは、去年のこのレースよりも門司ステークスVが真価だと考えているので、去年とは違う流れでこそ上昇するかなと。

目次

11月13日(土)重賞予想と追い切り注目馬はこちら

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武蔵野S 2021 レース概要

 

 

武蔵野S G3

2021年11月13日 5回東京3日目

発走時間:15:30

東京 ダ1600m

サラ系3歳以上 オープン

2020年優勝馬:サンライズノヴァ 牡6 1:35.0 松若風馬

 

 

武蔵野ステークス 2021 枠順

 

 

 

1 1 タガノビューティー 牡4 石橋
1 2 リアンヴェリテ 牡7 国分
2 3 ワンダーリーデル 牡8 横山
2 4 テイエムサウスダン 牡4 岩田
3 5 ヒロシゲゴールド 牡6 亀田
3 6 スリーグランド 牡4 津村
4 7 レピアーウィット 牡6 横山
4 8 バスラットレオン 牡3 菅原
5 9 スマッシャー 牡3 坂井
5 10 ブルベアイリーデ 牡5 丸山
6 11 オメガレインボー 牡5 横山
6 12 ワイドファラオ 牡5 柴田
7 13 サトノアーサー 牡7 岩田
7 14 エアスピネル 牡8 田辺
8 15 ダイワキャグニー セ7 内田
8 16 ソリストサンダー 牡6 戸崎

 

 

武蔵野S 2021 ラップ適性・追い切り 

 

 

平坦戦 発生率が5割、残りの大半が瞬発戦という、ダートにしてはかなり瞬発戦傾倒したセッティング。

※ラスト4Fの各区間加速内に、-0.5秒以上の急加速が生じないレース(例:12.2-11.8-11.6-12.2)が定義

タガノビューティースマッシャーワイドファラオワンダーリーデルあたりが上位にくる顔ぶれ。

 

追い切りからは、バスラットレオンを単独トップに、最終追い切りを評価してブルベアイリーデエアスピネルの2頭を上位に。(11/13 6:35追記)

 

 

 

武蔵野S 2021 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

とにかく「ロベルト系内包」馬がよく走るレースで、レース質に合っている印象

該当馬➡➡➡オメガレインボー、スリーグランド、ソリストサンダー、ブルベアイリーデ、ワンダーリーデル

 

対して、「父SS系」の不振は顕著で、17年1番人気12着大敗のサンライズノヴァなど上位人気で飛んだ例にもこの父SS系が多く含まれる

該当馬➡➡➡サトノアーサー、バスラットレオン、ブルベアイリーデ、リアンヴェリテ

 

「ダ重賞連対またはOP勝ち実績」が過去にあって、「前走4番人気以内」を満たす馬は人気薄でも、展開さえ向けば馬券内可能なレース(17年15番人気3着アキトクレッセント、19年9番人気Vワンダーリーデルなどの例も該当)

該当馬➡➡➡エアスピネル、スマッシャー、スリーグランド、ソリストサンダー、タガノビューティー、テイエムサウスダン、ブルベアイリーデ、ワンダーリーデル

 

といった感じ。

 

 

 

武蔵野S 2021 レース傾向分析&考察

 

 

 

チャンピオンズCに向けてのステップレースとして、ここに参戦してくるパターンも当然多いこのG3武蔵野Sは、血統的な好不調がはっきりとしている印象の一戦。

まず、なんといっても毎年そんなに該当馬が多いわけではないのに、ほぼ途切れることなく好走馬を、しかも人気薄好走も多く輩出している5代内ロベルト持ちの馬が好相性。

該当馬が不在だった15年を覗くと、近17回中15回で馬券に絡んでいて、13年7番人気3着ベストウォーリア、15番人気5着ナイトフッド、14年12番人気4着ダノンカモン、17年8番人気2着サンライズソア、19年9番人気1着ワンダーリーデルなど、馬券内外問わず人気以上に走ってきているイメージがある。

 

その一方で、父SS系が不振なのも特徴的。

手元の近13年集計では(2-2-1-45)となっていて、近年で父SS系が好走を果たした16年、18年は渋って1分34秒台未満決着となった年で、良で通常の時計の掛かり方(1分35秒0を切らない)なら、父SS系は相当厳しいと見るべきだろう。

昨年は、サンライズノヴァがこれを覆して勝利したが、1番人気タイムフライヤーが飛んでいることや、“ファーストKEY”でもある「ロベルト系内包」にも該当していた同馬だったからこそとみることもできる部分。

 

あとは、3つ目に上げた「ダ重賞連対またはOP勝ち実績」「前走4番人気以内」はそれぞれ、近19年の好走馬57頭中の8割超を輩出(前者は46頭。後者は46頭)している傾向で、狙い馬が当てはまっていない(つまり、OP未満実績しかない通用下地なしの馬、または前走時点で能力を評価されていない馬である)場合には要注意。

 

 

 

武蔵野ステークス 2021 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

ソリストサンダー / ダガノビューティー /オメガレインボー / レピアーウィット / ワンダーリーデル / エアスピネル 他

ソリストサンダーは、前年2着でもあり有力。

ラップ的には、瞬発戦の20年武蔵野Sを好走し、フェブラリーS(平坦戦)で案外な伸びあぐねを見せていることから一見瞬発型に映るが、あくまで平坦戦型というあたりがポイントになりそう。

2走前の負け方は不可解で気になっていたが、即次戦の南部杯で好走してきたので、その点では1つ安心材料だが。

 

 

タガノビューティーは、さすがの適性とでも言うべきか、ラップ的なコース適性においてここまでパーフェクトに合致するのも珍しいというくらいに、ここまで連対歴中5割が平坦戦ラップで残りの大半が瞬発戦ラップという戦績の馬。

ここまで間隔が空くのも久々なので、レース勘の部分(と単オッズ)が最大の争点になると思っている。

また、勝ち切っているレースや近走内容、追い込みが届かないといけない観点から、やや平坦戦ラップ志向が高くなっている印象があるので、「トライアル緩み」との戦いにもなりそう。

やはり初ダート組含めた、前の作る流れがカギになってくる。

 

 

オメガレインボーは、前走含め低調戦を好走してここで真価を問われるというシーン。

あとは、基本的に好調期が長く続くタイプではあるが、冬場は唯一その“レインボー・キャンペーン”期間外シーズンであるあたりも今回ポイントに。

渋らない府中でじっくり運んでどこまで伸びてこれるかも未知と言えば未知で。

 

 

レピアーウィットワンダーリーデルも脚力的に十分にチャンスがあっていい存在。

特に、ワンダーリーデルは59キロを背負った約8か月ぶりの前走でも上り最速はマークしているあたり好感。

もともと、昨年同様に、武蔵野S→根岸S→フェブラリーSしか考えていないところだろうし、(昨年とは異なり)このレースを勝利した19年同様に距離延長ローテで迎えること、今年は56キロで出られることなども不気味。

一方、レピアーウィットに関しては、ここではよほど前で運んで有利な状況が整えばという感じか。

現状では、中山のタフな消耗戦適性が上昇しすぎていて、ここは春のこの馬にとっての大一番に向けてのワンステップ色が濃いとの印象だが果たして。

 

 

穴ならスリーグランドブルベアイリーデの2頭。

スリーグランドは1400mで前に行って、差し届かないタガノビューティーに出し抜けを喰らわすようなタイプだけに、距離の面で誤魔化しが効くかどうかだけ。

先週日曜を見ても、馬場的には上り最速馬が3着以下に敗れるシーンも多かった今の状況は追い風になりそうだが。

一方、ブルベアイリーデは、鞍上も相まって絶好の妙味バランスになりそうであり、それでいて頭は慎重にならざるを得ない存在。普通に、マイル前後で重賞でも堅実に走り続けるだけの力を今や有している一頭。

 

 

ハイレベル戦であることには疑いなしのフェブラリーステークス2着のエアスピネル

その高水準戦を下支えしている、一貫して水準上ラップを刻み続け、12.0 - 11.9 - 11.9 - 12.1の超持久質展開において、タイムトライアル性能を発揮してロス最小限に努めて好走したあたりが、この(緩みがちな)トライアルG3でどうかというところだろう。

当時逃げたワイドファラオこそいるが、エアアルマスもカフェファラオもいない。

レースレベルが上がった時の最大パフォーマンスは疑っていないが、逆に下がってきた中で突っ込んでこれるかには疑問がある。

 

 

 

一応、今のところ「トライアル緩み」というのが、自分で書いていても“先入観”であり“願望”でありというところが強い印象があるので、持久質展開を想定。

◎ソリストサンダー◯エアスピネル▲ブルベアイリーデと、平坦戦ラップのこの舞台で見込みの立つ3頭としておきたい。

あとは、調教や枠なども踏まえての出し入れということで。

 

 

↓↓↓以下、金曜夜追記内容。

金曜発表をみても、稍重、含水率8%台と、先週土曜とは「あれ? なんか違うな」ということもあるかもしれない府中ダ。

ちょっと意外だったが、少なくとも先週時点で標準的な時計が出る馬場が、高速化して迎えることを想定しておきたい。

 

こうなってくると、やはり時計的にぱっと見凡戦ではなくハイレベルTRに転ぶという線も全然ありそう。

好戦サイドに振って、◎エアスピネルの競馬になるか。

57キロを背負っての良馬場での1分34秒台の持ち時計は、タフで時計が掛かる状況から遠ざかれば遠ざかるほどアドバンテージに。枠も良い。

同様の理由で、やはりフェブラリーS内容が輝き出す◯ワンダーリーデルを引き上げ、以下は▲ソリストサンダー☆ブルベアイリーデと上位に。

明日はじっくり競馬を見ていられないと思うのでこのまま行くことになると思うが、(おそらくそのタイミングでは良回復しているであろう)9Rオキザリス賞がもし1分25秒0を切ってこないような馬場になっているようなら、再考したいところだが。(11/12 22:05追記)