競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【朝日杯フューチュリティステークス 2021 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 好戦が崩れた時の期待の星

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――“多頭数”これが悪さをした時にはセリフォス以外は挽回できなくても不思議なく、ハイレベル戦が一転するかも?

目次

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朝日杯FS 2021 レース概要

 

 

朝日杯フューチュリティステークス G1

2021年12月19日 6回阪神6日目

発走時間:15:40

阪神競馬場 芝1600m

サラ系2歳 オープン

2020年優勝馬:グレナディアガーズ 牡3   1:32.3 川田将雅

 

 

朝日杯FS 2021 枠順

 

 

1 1 カジュフェイス 牡2 秋山
2 2 セッカチケーン 牡2 団野
2 3 アルナシーム 牡2 池添
3 4 セリフォス 牡2 デムーロ
3 5 ヴィアドロローサ 牡2 鮫島
4 6 オタルエバー 牡2
4 7 ダノンスコーピオン 牡2 松山
5 8 プルパレイ 牡2 デムーロ
5 9 ドウデュース 牡2
6 10 スプリットザシー 牝2 和田
6 11 ドーブネ 牡2 吉田
7 12 トウシンマカオ 牡2 戸崎
7 13 ジオグリフ 牡2 ルメール
8 14 トゥードジボン 牡2 藤岡
8 15 シンリミテス 牡2 国分

 

 

朝日杯FS 2021 ラップ適性・追い切り 

 

瞬発戦8割という、ご存知瞬発力特化条件で行われる一戦。

※ラスト4Fの各区間加速内に、-0.5秒以上の急加速が生じるレース(例:12.2-11.7-11.6-11.9)が定義

戦歴僅かの2歳戦のため、前週同様に連対時のレースラップの最大急加速度合いで判定すると、ドウデュース(▲1.7秒)、ダノンスコーピオン(▲1.4秒)、トウシンマカオ(▲1.3秒)、プルパレイ(▲1.3秒)、セリフォス(▲1.2秒)、オタルエバー(▲0.9秒)と上位に来る面々。

 

追い切りからは、最終的にヴィアドロローサトウシンマカオダノンスコーピオンオタルエバーカジュフェイスの順とするが、好追い切り多く混戦模様。(12/19 8:25追記)

 

 

 

朝日杯FS 2021 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

瞬発戦に勝ち鞍を持つ馬が圧倒的に有利、というか「瞬発戦以外に勝ち鞍を持たない」ほうが良いぐらい

該当馬➡➡➡アルナシーム、スプリットザシー、ダノンスコーピオン、トゥードジボン、トウシンマカオ、プルパレイが芝の瞬発戦以外に勝ち鞍を持たない

 

「1800m以上戦に出走歴のある馬」が強いレース(19年グランレイ、18年クリノガウディーなど)

該当馬➡➡➡アルナシーム、ジオグリフ、ダノンスコーピオン、ドウデュース

 

といった感じ。

 

 

 

朝日杯フューチュリティステークス 2021 レース傾向分析&考察

 

 

阪神マイルに舞台を移して行われるようになって今年で8回目。

その中で見えてきた傾向としては、「ここまで勝利歴は瞬発戦でのみ」「1800m以上戦出走歴」の2点が挙げられる。

 

“ここ5年全てが瞬発戦となっていることからも、瞬発戦だけで勝ってきているような馬に向くレースであることは明白で、(中略)、その意味で「瞬発戦だけで勝ってきている」ほうが安心して狙える。”

 

というところ。

......だったのだが、一昨年これを覆しての平坦戦&1分33秒0レースレコード決着→昨年も(「まだまだ嘲笑い続けますよ」と言わんばかりの(?))平坦戦&さらにレコード更新の1分32秒3決着。

最新のトレンドとしては、この12月の超速阪神でのタイムトライアルレースというのも頻発する2歳G1となっている。

 

あとは、1分32秒台前半にまで突入した昨年はさすがに好走はみられなかったものの、19年グランレイ、18年クリノガウディーあたりの結果を見ても「1800m以上戦経験」は相当プラスに働く印象。他にダノンプレミアム、ステルヴィオ、サトノアレス、リオンディーズ、アルマワイオリといったところが該当している。

 

 

 

朝日杯FS 2021 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

去年は前述の通り、レコード連発状況の中、超速ラップで実際にコースレコード更新の実質1400m戦決着となった朝日杯FS。

傾向面のことを考えても、今年の人気勢の顔ぶれを見ても、まずは近2年のようなスピード傾倒したレース質になるのかどうかがポイントになってきそう。

ただ、今年の場合馬場がここ2年とは大きく異なることで、まず1つこのコースらしい瞬発力勝負(中距離寄りの末脚重要)の可能性は高まっているとみている。

「強力先行」とまでは言えないもののそこそこ先行力で勝負したい馬は揃っているのだが、それでも上りスピード×急加速力の両方が求められる展開を想定したい。

 

 

ダノンスコーピオン / セリフォス / プルパレイ / トウシンマカオ / ドウデュース / アルナシーム / ジオグリフ 他

その想定でいくと、ここはダノンスコーピオントウシンマカオプルパレイの瞬発戦V2(もしくはV1+重賞連対)の3頭が候補として浮上してくる。

とりわけ、前々ではなく差して上り最速連勝中で迎えるダノンスコーピオンが最有力候補ということになるか。

6月の阪神で川田騎手でデビュー、次戦には継続騎乗で萩Sを使い、というここまでのシチュエーションを思えば、まあ想定の展開ならこのレース“似合っている”かなというところ。

あとは、7頭立てしか経験していないあたりが課題か。

ただ、そうは言っても、例えばセリフォスにしても、ジオグリフにしても、せいぜい12頭立てまでと大差ない状況だけに、今年の有力どころとの比較においては大きく割り引く必要もないか。

 

その観点、ただその「G1の多頭数戦で」に重きを置いて期待をかけたいと思うのが、スプリットザシー

出てきてくれれば……というこちらの思いが通じたか、最終的にこのレースへ回ってきた。

前走は、時計の出る馬場状態を差し引いても、未勝利並みに流れた好時計決着かつきっちりと急加速を伴う好戦。

小柄な馬が、馬群で競馬をして直線でも割って抜けてくる勝ち方をしたことは、ここに向けて大きなプラスだろう。

上り最速はマークできなかったものの、ラスト100mでの伸びは、まさに阪神マイル向きのこの産駒のそれといった印象を与え、まだ余力も感じさせたゴール前だった。

気性面が難しいようで、人気してしまうようだと怖いタイプで、却ってこの状況は良いかもしれないとも思えて。

 

対極的に、前々で粘りこめてこそのトウシンマカオプルパレイは、おそらく馬場も真逆で厳しい戦いになるだろうが、どちらかといえば前走で「集中して走り切れず」ここで初ブリンカー着用のプルパレイに期待したい。

 

あとは、ドウデュースアルナシームも恵まれ条件さえ整うようなら、当然警戒は怠れない。

1800mでの末脚も当然のこと、豊さんにまつわる両頭でこのレースという状況だけにその“明暗”に注目してみたいところはある。

 

セリフォスは、普通に前走ラップでG1級だろうし最終的に本命も当然あり得る。

対抗以下は、(オッズ観点以外では)極端な内を引いた時だけか。

“厄払い”的な意味合いでは、鞍上C.デムーロも前週(ナミュール)でのスタートミスもプラスになるかも。

テンションと枠番次第では、この馬もゲート失敗リスクは普通にあると思っているが。

 

ジオグリフは、極度の瞬発戦想定なら今回は疑ってかかりたいシーン。

だが、枠や並びで前傾プレッシャーが強まると判断できれば怖い存在に。

前走後にも記したことだが、今のところは前走の平坦戦ラップでみせたパフォーマンスこそ本領とみている。

 

 

今のところは、実力では素直に人気どころが上という印象も、波乱の使者としてスプリットザシーの差しに注目としたい。

 

 

 

↓↓↓以下、当日午後追記内容。

7Rを見るに西寄りの風(向こう正面追い風)が強く吹き、前半で時計を稼いで(ペースアップ)、直線では馬場状態とは裏腹に外差し勢が前との差を詰めるのに苦しい状況。

基本的に、乾燥した馬場面も含め「このペースでいって、今の馬場で粘っちゃうの?」というシーンが、この風が吹き続ける限り頻発しそうな状況。

ベースは、1000mあたり-0.5秒程度の中速馬場、かつ内を大きく空ける3分どころまでのイン劣化情勢だが、当日になってやや風が翻弄している、そんな印象。

 

▲トウシンマカオにとってはチャンスが出てきたか。

それでも◎はスプリットザシーでいく。後ろ過ぎず、どスローからの大外一気にならない競馬で一発を。

◯セリフォス☆ダノンスコーピオンあたりも相手上位で高く評価。(12/19 14:25追記)