競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

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【ヴィクトリアマイル 2023 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / スローな流れと渋化で警戒したいあの組

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――とりあえず、千八にしては思いっきりマイル質だった府中牝馬S。

目次

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ヴィクトリアマイル 2023 レース概要

 

 

ヴィクトリアマイル G1

2023年5月14日 2回東京8日目

発走時間:15:40(予定)

東京競馬場 芝1600m

サラ系3歳以上 オープン

2022年優勝馬:ソダシ 牝4   1:32.2 吉田隼人

 

 

ヴィクトリアM 2023 枠順

 

 

1 1 ロータスランド 牝6 横山典弘
1 2 スターズオンアース 牝4 ルメール
2 3 サウンドビバーチェ 牝4 松山弘平
2 4 アンドヴァラナウト 牝5 吉田隼人
3 5 スタニングローズ 牝4 坂井瑠星
3 6 ソングライン 牝5 戸崎圭太
4 7 イズジョーノキセキ 牝6 岩田康誠
4 8 ララクリスティーヌ 牝5 菅原明良
5 9 クリノプレミアム 牝6 松岡正海
5 10 サブライムアンセム 牝4 三浦皇成
6 11 ナミュール 牝4 横山武史
6 12 ナムラクレア 牝4 浜中 俊
7 13 ディヴィーナ 牝5 デムーロ
7 14 ステラリア 牝5 団野大成
8 15 ルージュスティリア 牝4 川田将雅
8 16 ソダシ 牝5 レーン

 

 

 

ヴィクトリアM 2023 ラップ適性・追い切り 

 

 

東京芝1600m自体は8割がた瞬発戦ラップ発生のコース。

※ラスト4Fの各区間内に、-0.5秒以上の急加速が生じるレース(例:11.7-10.9-11.6-11.9)が定義

スターズオンアースララクリスティーヌアンドヴァラナウトとコース適性値に近い存在。

 

 

追い切りからは、調教編に挙げたサウンドビバーチェディヴィーナに、クリノプレミアムの最終追い切りを評価しての最終評価トップ3とする。(5/14 10:30追記)

 

 

 

ヴィクトリアM 2023 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

前傾ラップになることも多く、コース適性とは別に「ハイペース耐性」が求められるレース(馬場状態が違ってくるとまた話は別だが)

該当馬➡➡➡戦歴からハイペース耐性の裏付けがあるとみられるのは、イズジョーノキセキ、サブライムアンセム、ステラリア、ソダシ、ソングライン、ナミュール、ララクリスティーヌ、ロータスランドに、スプリンターなので当然のクリアとなるナムラクレアあたり

 

1~2枠からは、ほぼ毎年1頭以上好走馬がみられる

該当馬➡➡➡ロータスランド、スターズオンアース、サウンドビバーチェ、アンドヴァラナウト

 

前走10番人気以下からの連対例はなし

該当馬➡➡➡サブライムアンセム、ディヴィーナ

 

といった感じ。

 

 

 

ヴィクトリアM 2023 レース傾向分析&考察

 

 

 

19年には“Moving Walkway”の上で、1分30秒5の大レコードを記録しているこのヴィクトリアマイル。

年々、高速化が顕著なこの時期の府中芝だが、一つの目安は前日のG2京王杯SCラップで、4年前当時はそこで前後半3F34.2秒-33.9秒という「1秒近く速く入って、なおかつ平均以上で上がる」ペースで駆け抜けていた。

 

良馬場で行われるヴィクトリアマイルのレース像は、ただでさえ締まったペースで上がりもそこそこにまとめてくるというもの。

そして、さすがに急加速は入りづらく平坦戦になりがちで、端的に言えば、マイル未満のスプリント質の流れ。

良想定では前半3F34秒台前半より速いレースでの好走歴というのを、ここでは「ハイペース耐性」クリアの基準として判定しておく。

ただ、一転渋ると、スローになりやすいレース(コース)傾向から後傾戦への対応力が問われる、というのが近年のイメージ。 

 

基本的に、良で高速決着なら内枠狙いが鉄則のレースでもあり、1〜4番枠は近17回トータルで(4-4-9-51)と4頭に1頭の割合で好走している。

率としてはそこそこ止まりの印象だが、さらに近17回中13回で馬券対象を送り出していること、人気以上の激走例が多いことなどからも字面以上に重視するべき項目という印象。

上位人気でも、人気薄でも、安定した率、複回収値の両方を実現しているのはやはり内の2枠となっている。

 

 

 

ヴィクトリアマイル 2023 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

ソダシ

昨年のこのレースVは、一文で表すなら「このメンバーでローザノワールが後ろを離して直線か~&レシステンシアまた溜め殺しか~」な一戦。

ガンガン飛ばしての平坦戦で、マークが厳しくなると見ていた当時だったが、勝利の女神がソダシに微笑んだ格好だった。

芝マイラーとしては瞬発戦3勝、平坦戦1勝、の完全なる瞬発馬としての実績となった瞬間でもあり、リピーターレース質なども考えると、この舞台ではやはり今年もひと緩みあって欲しいところか。

去年よりも高速馬場でやらせてあげたいという思いのほうが個人的には強いが、馬場次第では渋って追い風にもなり得る。

何より、今年は逃げ馬ゼロという、前年とは全く違う状況が有利に働きそうでもある。

 

 

アンドヴァラナウト / イズジョーノキセキ / ナミュール 他

メイケイエールが回避して、終盤のプレッシャーもダダ下がりの状況で、多少は渋って......ともなると、狙うべきは「稍重くらいはこなせて、府中マイル向きの瞬発力と上りスピードの双方を有する」馬か。

ということで、まずアンドヴァラナウトを挙げておきたい。

ソダシ最有力説のもとで、同馬を負かすなら背中を知るこの男(吉田隼騎手)だろうというあたり(ちょっと応援)の思いも込めて。

マイル<中距離であることはハッキリしているタイプだと思うが、今回が少し渋っての瞬発戦想定×好戦だった府中牝馬Sがローザノワール・ペースで平坦戦(=マイル質寄り)、だったことを加味して狙う。

前走は、イズジョーノキセキが不利を受け膨れてきた際に、外からも閉められ終始窮屈な運びで見直し必至の内容みている。

そして、当然そのイズジョーノキセキも、マーク外せないところ。

ただ、アンドヴァラナウトに対しては、マイルの流れでの瞬発力で若干劣るか。

 

 

ほか人気上位勢は、どれも脚力でもって適性論を乗り越えられてしまう恐れはある強い馬たちだとは思うが、それらの中からはナミュールだけ現状で“合格点”としておきたい。

今回、案外オッズバランス的にも見合ってくるのではないか(......というのがメインストリームになって、逆に買いが集中しそうで怖い部分もあるが)と見ていて。

瞬発戦×外回りセッティングG1なら、忘れてはいけない存在ということで。

 

 

あとは、渋る可能性も含めて、まずディヴィーナを。

狙った2走前は不利痛恨の一戦で、(できれば)そこから戦歴を汚して次々走以降で勝負したいとみていた馬。

中心で狙うような存在でもないだけに、むしろ相手には必ず押さえておきたいところ。上手く壁を作れる枠なら、出し切れた時の脚力は馬券内まで十分あって良い。

 

そして、同様に降れば緩む可能性UPという点と、メンバー的に瞬発戦特化タイプが少ないことを照らし合わせて、おそらく重上手なララクリスティーヌを。

完全瞬発馬だと思っていたこの馬が、3走前に持久力勝負でみせた内容に驚き、前走では「アレ、まぐれではないですよ」と言わんばかりに再び持久戦展開で再現性を示してきたことに“助演女優ショー”気配を感じないでもない一頭。

ここにきての充実ぶりを示しているといえ、正直2戦いずれもレベルとしては決して高いものではないが、警戒したい場面。

いずれも、人気薄なら怖すぎるジョッキーでもあり、穴で押さえておきたい。

 

 

 

↓↓↓以下、当日午後追記内容。

今週は思ったよりも少雨で済んだが、それでも超の付く高速馬場は回避した府中芝。

基本的に、内々が伸びるため大外一気が届くような馬場ではなく、◯ソダシがキャリア初の多頭数の大外枠で、そこきっかけで折り合いを欠くようなことがなければ(たぶん、レーン騎手は逃げでくると思っているので、枠自体(外々を回らされるetc)を苦にするとは考えず)、圧倒してくる確率は相当高い。

ここに、週半ば見解(後述)を「お蔵入り」させることになるかと落胆していた▲ソングラインを絡ませてほぼ決まりとみている。

▲は、(少なくとも現時点)良で済んでいるというのが幸運。本当は、この馬は揉まれることだけが怖いので、◯と枠が逆であってほしいくらいだったが、特に速いのに囲まれている枠でもないので圏内以上には期待する。

そして、本命◎には中途半端なオッズで◯に挑むのは見合わないとみて、◎ルージュスティリアとする。個人的には、先週の稍重馬場での鞍上(ダノン)への“貸し”もある川田騎手騎乗の◎が、積極策からの高速上りで金星をあげるシーンに賭けてみたいと思っている。ちなみに、このレースライクなハイペース耐性は示してきていない◎なので、超高速馬場でなくしかも重馬場でもない条件であればこそ(もちろん、先述の通りこのオッズもだが)だと思っての狙い。

(以下、▲ソングライン用週半ば見解)

安田記念は、同レースとしては超異質などスロー&低速、この馬がパフォーマンス上がり切らずなのは致し方なし、という一戦。これでもし支持が想定と逆に振れたら下げに下げる場面だが、鞍上変遷&海外帰り初戦ということも手伝って、「安田記念勝ち馬」として過度な注目は集めないと見越して注目している。ちなみに、昨年のヴィクトリアマイルも上記の通り、この馬には悲報戦。以上のことから、5歳春「本当はもっとやれるのよ」というところを見せて欲しい、ハイレベル・NHKマイルCのシルバーメダリストというところ。ただ、1分31秒6の持ち時計といい、マイル未満実績といい、スタミナ戦様相に傾くのは良くなく、その意味で今週末の空模様が大きな壁として立ちはだかりそうではあるが。 (5/14 13:45追記)

 

 

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