【シンザン記念 2024 レース回顧・結果】価値ある1分34秒台決着

――いまをときめく、になってきたPalace Malice産駒からまた一頭重賞ウィナーが誕生。

1/8 シンザン記念　▲不的中

①馬場は若干時計的に持ち直して通年平均比±0～+0.5/1000mゾーンのレベルで、差しも効く内外バイアス薄目の状態

②前半3F34.3秒、5F58.4秒ともに速く、上り36.1秒のタフな展開に（平坦戦）

③1分34秒5なら古馬2勝クラス以上と見て良く、レースとしても上々の部類で上位勢は先々まで期待が持てそう

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡2着

若干、（結果論的には）このペースにもかかわらず二の脚良く好位値が取れすぎてしまったきらいはあるし、こういう前傾戦の適性も勝ち馬ノーブルロジャーが一枚上だったということだろう。

厳しい競馬をしてなかなかよく頑張っており、もう少し軽い馬場で見直しも。

予想➡➡➡◯

結果➡➡➡4着

流れたこともあってここは決着レベルも高く、その中で流れに乗った競馬をしてのものだけに期待して損はなかったかなというところ。

3着ウォーターリヒトに交わされたのはご愛敬、と思っておく。

瞬発力勝負ではなくこういう流れが向くタイプと思われ、持久戦の重賞などでまた狙ってみたい一頭。

勝ったノーブルロジャーは、中団から徐々にロスを厭わない代わりにポジションを上げる競馬から、直線も馬場の中ほどを伸びてV。

前半ほど待機策を取る必要があるレースになったことから、結果的にドンピシャだったとは思うが、あの位置から追い出してきて12.2 - 11.9と加速ラップで上がってきていることは立派。

新馬勝ち直後で、（この日の馬場で）1分34秒台のシンザン記念ウィナーとなるのだから素質は相当なのだろう。

3着ウォーターリヒトはさすがに展開恩恵が大きすぎたが、最後方勢から唯一1分34秒台で上がってきたことは素直に評価すべきところ。

さすがに距離不足だった面もあるだろうし、そういう意味で後方から末脚だけ見せて圏外に終わらなかった点がなかなか。血統的にはダートも見てみたい一頭。

他では、エンジンがかかってからの150mには光るものがあったショーマンフリート（5着）が、素質的には今後面白そう。

ただ後方から上り上位で迫ってきた組より、4～5番手で回ってきたきたところから沈みかけて盛り返して伸びを見せたこの馬のほうが奥深さはたしかなところだろう。

+18キロもそうだし、器用さを欠く部分もある中で片鱗は見せたといった印象を受けた。