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――2番手で推定5F57.6秒通過なら、それでもまあこのレースの掟は守られたかなと。
ヴィクトリアM 2025 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 ヴィクトリアM
レース全体のふり返り
ヴィクトリアM 2025 各馬ふり返り 予想と結果
アルジーヌ
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡4着
直線終盤、クイーンズウォークに併せられてからのもうひと伸びに夢を見たが、実際には外から自身よりも80キロ近く重い巨体にぶつけられて内に弾かれてのものだった。
タイム差なし(クビ+ハナ+アタマ差)での入線でもあり、少なくともG2級の評価は与えられる内容だったとは思うが、裏を返せばこの差だっただけにあのアクシデントはちょっと痛かった。
アスコリピチェーノ
予想➡➡➡◯
結果➡➡➡1着
ペースはこのレースライクなハイラップとなったが、思ったよりも、1(アリスヴェリテ)+その他16頭の隊列になったため道中のロスもそこそこ生じさせていた。
そして、直線でも大外一気とこの日の3分どころ伸び状態の馬場からすれば、プラスにはなっていなかった競馬でまとめてかわし切って、力の違いを示してみせた。
ただ、マークした走破レベル自体は明らかにG1水準には及んでいないため、ここで安田記念云々は言えず。レベルが上がってさらに上が引き出せれば可能性はあるだろうが、京成杯AH時からそこまで伸びていないのが今日のところの実状。
クイーンズウォーク / シランケド / ステレンボッシュ / ボンドガール / ☆サフィラ / ラヴェル 他
2着クイーンズウォークも、じっくり構えての大外進出の競馬で浮上してみせた。
ラップ的には、後半の持久質は歓迎も前半のペースには泣くこの良のVMペースとみたが……。
ただ、自身が58.5秒通過で届く流れではあり、番手以降が追従しなかった実質的なレースのペースに救われていた可能性はあるか。
中京中距離への特化度合いに不安を感じていたが、これだけやれていれば少なくともシンプルにサウスポー判定とすることができそう。
また、良馬場の瞬発力勝負では要らないと思うが、G1ということでは天皇賞(秋)も渋ればもしかするかもしれない。
3着シランケドに関しては、最後方一気も大外には持ち出さない競馬で、若干1~2着とは差を感じる内容での馬券内。
馬群を縫っていく途上で、前のシンリョクカが内にヨレてアドマイヤマツリとの間に進路がポッカリ空くというラッキーもあった。
このあたりは、本来タイトな直線勝負になるべきG1で、らしからぬシーンだった印象。都合、G2まで判定となる内容。
敗れた人気どころからは、まず3番人気ステレンボッシュ(8着)は、これで2戦連続「それにしても、直線もう少し伸びてもよかった」という負け方に。
久々のマイルということで覆面外しで臨むなど、陣営も(前走の敗戦が不可解だっただけに)工夫をこらしていたようだが、それも終わってみればただの“苦労の跡”という結末に。
特に、今後馬体のアクシデントなどが確認されない限りは、気持ちの面だろう。
若干発汗が目立っていた点も気になる。
鞍上も「さあ直線ここからどこまで伸びてくれるか」と思ったところから案外だった様子を語っていた。
陣営も首をかしげる敗戦が2戦続いているようで、こうなるとやはり血統的にもちょっと雲行きが怪しくなってきたか。
2番人気ボンドガール(16着)は、序盤と“ダメ押し”の3角でも折り合いを欠いたため、完全度外視でいい。
気性面のケアが今後の復活のカギを握ることは言うまでもない。
ただ、馬体の成長も感じられず、今回これまでのこの馬のキャリアハイが出せていたとしても1~4着勢ラインまで到達していたかは微妙だろう(端的に言うと、早熟の可能性が高まっている)。
☆サフィラ(13着)は、序盤のお見合いの場面で主張していかなかったのがもったいなかった。
あそこで、逃げないまでもアドマイヤマツリの位置に収まっていれば、実質逃げの競馬から瞬発力で戦えた可能性もあった。
ラヴェル(12着)は、この5番枠に決まった時点で運が無いなと感じていたが、揉まれない大外競馬で見たかったというところ。
外差し馬場の外枠が理想で、さらに明確なのが京都と東京(おそらく、終始包まれっぱなしの今回はノーカンでいい)専用機に近い特性のタイプという見立てで良い馬だろう。
ほか、戦況からああいう競馬になったとみられるアリスヴェリテは、これまでとは2ランクくらい上の内容を示した。
やはり鞍上と展開で割を喰っていたことと、出し切れた時の出力にはG2級のものがあることを証明してきた。少なくとも、もう3流を乗せるべきではない。