競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【新潟大賞典 2025 レース回顧・結果】番手プレッシャーの欠如そのもの

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新潟大賞典 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 シリウスコルト 2:00.5 34.6
2 サブマリーナ 2:00.8 33.8
3 ハピ 2:00.8 34.0
4 グランドカリナン 2:00.9 34.9
5 ボーンディスウェイ 2:01.1 34.7

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 新潟大賞典 2025

 

5/17 新潟大賞典 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は、メイン時点で通年平均比+1.0秒/1000m近辺の、ハッキリと外伸びに傾いた状態で行われた模様(当日朝クッション値10.0/含水率G前10.6%4角12.6%)

 

前半1000m通過1分01秒3の、馬場換算後でも若干のスローから11.9-11.1-11.4-12.1と刻んでの2分00秒5決着

 

急加速は刻んだが、1000m通過後もスローのまま流れた割にラストの減速度合いも大きく、レースとしての平均よりやや下の低調G3という位置づけの一戦

 

 

 

新潟大賞典 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

グランドカリナン

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

渋って間違いなくプラスで、この前半のペースの2番手から運んでこの着差というのは、どうあがいてもここでは足りなかったということに。

あるとすれば後半ラップの面で下げていた部分での上昇余地だが、その点11.1-11.4-12.1の上り34.6秒戦になってこの馬は相対的に厳しくなったのは明白で、その望みみたいなものは「ある」となるのだが。

そして、そういう意味で、今日の騎乗はやや消極的過ぎたと言わざるを得ない。

レースが逃げ切りで決まったことも、自身がキレ者に最後の最後に屈したことも、おそらくドストレートに「自らも含めた番手勢のプレッシャーがなさすぎた結果」とみていい一戦だろう。

 

 

シリウスコルト / サブマリーナ / ハピ / ディマイザキッド / レガーロデルシエロ

勝ったシリウスコルトについては、特に「ノメっていた」などの声も聞かれず、前残りラップを刻んでのマイペース逃げ切りではなんとも評価しづらい内容。

それでも、この馬も◎同様に瞬発力で、このメンバーに入って凌駕するようなタイプではなく、そういう意味であえて「2馬身もつけた」ということができるのかもしれないが(と言いつつ、真価は次逃げずに競馬をした時に、今どのくらいやれるかでやっと測れるところだと思っている)。

 

2~3着は、この展開を上り上位の脚で外ラチ沿いを伸びてのもので扱いに困ってしまう(特にハピ)ところだが、勝ち馬から2馬身差とはいえともにそのレースぶりやらからフロック視はできないと思っている。

2着サブマリーナは期待されてもいたがその通りに、3着ハピは稍重にしてはタフな馬場などは確かに合っていたかもしれないがそれ以上に立派に、両馬とも駆けていた印象。

この2頭は、何より完全瞬発戦でこの水準を刻めている点が評価できると思っている。(当然、ハピに関してはこの日のように時計を要しているかどうかがプラスアルファの考慮点となるが、)いずれも芝G3目線で全然足りているということになる。

 

ディマイザキッド(8着)については、最後方からになって展開的に厳しかったとは思うが、馬場も不問というタイプだけに、直線で大きな不利なく伸びてきた割には思いのほか詰められなかった印象。右回りのほうが、爆発力はあるか。

 

あとは、馬場状態を抜きにしても、適性ズレを抱えた馬が多々出走していたメンバー構成だった中で、レガーロデルシエロ(10着)には触れておきたい。

鞍上も(バランスを崩したりはなかった、など)語ったように、この日の直線進路がベストに近いところだった点も含めて、おそらく稍重馬場だけでここまで不発に終わることはなかったはず。

前走の美浦Sが、目の手術明けで5ヶ月ぶりでの内容で水準も悪くなく、内容的にも重賞に目途が立ったと言えるものだっただけに、脚力的には十分にチャンスがあったと思うが、いかんせん「瞬発戦以外の1800m」の条件がベストの評価のこの馬。

ここ(瞬発戦の2000m)は散って当然の場面だった。

陣営が、どうも「ワンターンが良い」と考えているようで、それゆえここ起用だったのだろうが、それについては消耗戦のノベンバーS(ラップと、1800mだし……、稍重だし……を推して知るべし(?))も合わせて再考が必要ではないだろうか、というところで。