【秋華賞 2022 レース回顧・結果】最もしっくりくる、を体現

――……とは、よく言ったものよ（『予想編スタニングローズ項』より）

10/16 秋華賞　▲不的中

①土日通じて少頭立てばかりで測りづらい部分はあったが、少なくとも通年平均比-0.7秒/1000m以上は速い状態か

②前半59.7秒は牝馬限定、かつ3歳馬であることを思うと相当ハイペースで、馬場はこの日のほうが速いものの今年のマーメイドS（かなりのハイレベル戦）が同59.4秒だったことを鑑みてもかなり流れた

③同様に、今年の古馬G3マーメイドSの勝ちタイム1分58秒3との比較でも上々で、古馬OP水準くらいで決まった可能性のある好戦

④後半は、11.8 - 11.5 - 11.5 - 11.8となっての平坦戦

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡6着

最大の敗因は、レースがちょっと好戦になったこと、すなわち力不足ということに。

2着ナミュールに外から交わされてからも、ジリジリと伸びて大崩れしなかったことは評価できるが、時計的に速過ぎたか。

予想➡➡➡◯

結果➡➡➡3着

見ての通り、スタートが痛恨。

上り最速で意地は見せたが、こじ開けるようにして馬群を縫っての追い上げではさすがに厳しかった。

勝ったスタニングローズが、外のナミュールを弾き飛ばすように出たゲートの影響に泣いた格好なので、勝負のアヤというものだろう。

2着△ナミュールに関しては、そもそも馬体重（当日は+20キロ）からして改めてこれまでの戦績が全く実力を反映していない可能性があったので、この展開（平坦戦）云々ではなく単純な脚力でもってきたとみているのだが、スタニングローズの勝利には正直がっくし。

まあ、平坦戦G1の2着実績に目を向けておけば良かっただけの話、前走紫苑Sはレベルではなく平坦戦を勝ち切ったことに着目すべき一戦だったということだろうが。

レース全体にもある通り、レベルは間違いないく好水準だし、これにてこの馬の平坦戦適性疑問視の戦いは終わり。

ここからは、バランス型として見ていくことになる。

ただ、今日も上り6位での勝利となっているように、長く脚を求められる外回りなどではやはりその後半のトータルスピードで何かにやられるケースも多くなるとみられ、持久戦は十分こなすがスローからの後傾度MAX戦だと勝ち損ねも多そう。

話を戻して銀メダルの△ナミュールは、4コーナーで勢いあまって（もたれて）あれだけロスのある形ながら1/2馬身差まで詰め寄っていてやはり強い。

これで、しぼむことなく肉体的にさらに強化されていくようなら、外回りで古馬G1を戦える存在になっていけそう。

3着◯スターズオンアース同様、凄みという意味ではスタニングローズ以上に感じることが出来た一戦。

3頭から2馬身離された4着以下は、「瞬発戦≧平坦戦」だろうとみているアートハウスを除き、残り7着まで全馬が上り4Fの持久力勝負向きのタイプだとみていた組で上位進出はだいたい想定通り。

そんな中で、やはり今回展開面から狙いにいけなかったストーリアが、ここから注目の存在となる。

父の産駒的にも、戦歴的にも、いきなりの馬券内も展開ひとつで十分にあるとみていただけに、圏外はたしかに残念ではあったが、平坦戦決着ではそれもやむなし。

序盤には、口を割り頭を上げて、不利もあった。

仮に瞬発戦なら、本当にここで馬券内という可能性も感じられた直線挙動だけでも、いろいろと確認できた一戦だったように思う。