競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【紫苑ステークス 2022 レース回顧・結果】紫丁香花よりも薔薇……よりも花様年華?

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――もうちょっと、「聞いたことある系」かと思いきや、和名はムラサキハシドイらしい(初耳(・ω・ノ)ノ!)。

 

紫苑S 2022 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 スタニングローズ 1:59.9 35.0
 2 サウンドビバーチェ 1:59.9 35.1
 3 ライラック  2:00.0 34.6
 4 サークルオブライフ 2:00.1 34.9
 5 カヨウネンカ 2:00.1 34.5

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 紫苑S 2022

 
9/10 紫苑S ▲不的中
 
 
レース全体のふり返り
 
野芝開催期平均-0.3秒/1000m程度とほぼ平均レベルで、開幕初日で当然直線内は良いが断然という感じもなし(エアレーション&シャタリングさながらの、“初日あるある”パターンか)
 
前半1分00秒8は、この日の馬場ではレース平均からは遅く、後半4F(46.8秒)も平均より要す

結果1分59秒9と近年ではかなり低速で、額面としては17年(ディアドラ)の年くらいのレベルで決まった印象

 

 

 

紫苑ステークス 2022  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ライラック

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

「戸崎、早よ踏み込め」と何度叫んだことかというこの週の中山だけに、この差し切り未遂3着はまあ仕方なし。

前半チンタラペースは想定通りも、その割に7F目からサウンドビバーチェとスタニングローズで思ったよりも動き出しを早めていて、この馬にとっては11.7 - 11.4 - 11.4 - 12.3の平坦戦も好ましいものではなかった。

何はともあれ、前残り(がシンプルな敗因)だとは思うが。

そして、その敗因を作ったのが、鞍上も悔しがっていた向こう正面でのシーン(早めに動きたかった矢先にサークルオブライフに先を越された)。

ただ、これで「いざ本番へ」となりにくいのがこの馬の悩みどころ。

予想編で指摘した通り、他馬に比べて小柄なうえに、今回の馬体増も+8キロとこの時期の3歳牝馬の3ヶ月ぶりにしては微々たるもので、良いものは持っているのに最大の課題は変わらずのままという状況。

このあたりこの血統&厩舎らしいといえばらしいが、2戦目に加え遠征ともなると、どんどん他に出し抜かれることになりそうで。

 

 

スタニングローズ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

レースの後半で自らレースを作って、平坦戦をクリア(平坦戦Vは自身初)してきた。

レベルは低く、しかも上りに関して上位はおろか5位タイというもので、このレース単体で評価することは不可能だが、負荷の低いレースで無事終えられたことが大きいか。

加えて、青写真通りにローズSより1週長くレース間隔を取れる上に、遠征を経ての+14キロで迎えた一戦であれば十分だろう。

 

 

◯ニシノラブウインク / ▲サンカルパ / カヨウネンカ / サークルオブライフ

◯ニシノラブウインク(6着)は、力不足だったというよりいろいろ向かなかったかなというところ。

フラワーCでは2番手から前残りの瞬発戦、この日は下げた結果前残りの平坦戦と、前回連対時に相当恵まれた点で割を食った格好。

向こう正面では、馬群で掛かり加減でもあった。

特にレベル云々を語るようなレースではない中で、この負け方なら気にする必要はないだろう。

出来れば複穴で重賞で一発をまた狙っていきたい存在。

 

▲サンカルパ(9着)に関しては、これで2000m以上を使ってくることもなくなった、というところか。

平坦戦型の1800mオール連対型なので、これで意気揚々と少頭立てのマイルとかに出てきたら結構ズレがありそうな気もするが。

とりあえずは、平坦戦のマイル~1800mでまたOP級の脚力を示してきてほしい。

 

相手の走破レベルは別として、カヨウネンカ(5着)が未勝利勝ち直後でなかなかよくやっており、想像ははるかに上回ってきた。

この馬は、この鞍上でもあり昇級初戦のこの距離で意識的に下げて、いろいろと“計った”一戦だったと思うが、それでもこのスローな流れに行きたがるところを覗かせてしまっていた。

それでいて、後半は好手応えを見せたし、直線では▲サンカルパ、サークルオブライフの人気2頭がともに伸びあぐねる不運で壁、3着ライラックの外まで持ち出す羽目になってもいた。

鞍上もそうだろうが、当然いい手応えを掴んでいよいよ本格重賞挑戦へというところ。

適性距離に関しては現状では正直なんとも言えないところがあり、1400mとも2000mとも断定できず、固執せず見ていく必要がありそう。

 

サークルオブライフは、いろいろと厄介なところを抱えつつある中で、ここでまさかの-22キロ(デビュー以来最低馬体重の472キロをさらに10キロ減)というさらなる窮状。

依然として重賞級には違いないと思うが、ともすれば終わってしまいかねない近況となっているので、長い目で見守っていきたい存在に。

秋華賞は正直パスしてもいいくらいの復帰戦になってしまっているとみているので、逆に陣営がGOサインを出すようなら(おそらく急落する人気も相まって)ダークホースになり得るとは思うが。