【サウジアラビアロイヤルカップ 2023 レース回顧・結果】位置について～

――そういう直線立ち上げでの、ちょっとした違和感を覚える馬群形態の一戦でした。

10/7 サウジアラビアRC　▲不的中

①開幕初日で、通年平均比で-1.0秒/1000mを超えて〜-1.5秒/1000mといった具合の比較的高速立ち上がりの仕様

②異様に直線2〜3分どころ差しが決まる馬場で、それだけ前で粘りこむよりも安全策で上り上位マークが重要、という状況だった様子

③前半5F59.2秒、上り34.2秒は、この日の馬場換算後で「甘く見積もって平凡ちょい下レベル程度」というもの

④ただし、馬場のことはあれどラスト1F11.3秒はレース史上最速、それでいて11.2-11.3と減速0.1秒ラップで上がっている点は見過ごせないところ

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡2着

課題の折り合いが、序盤にモロに出てしまった。2戦目が悪いほうに出たか。

まずは、露呈したその弱点を克服することが急務となる。

あとは、勝ち馬を含めた3着シュトラウスあたりまでの馬たちの今後の活躍次第というところだろうが、勝ち馬を除き揃いも揃って折り合いが酷いことになっていたので今のところ出世の可能性は大いにありとみておく。

レース全体としては、この頭数＆開幕デーの馬場の重賞であれだけ直線立ち上げで横一戦になっていたように、2F勝負戦というのが実態か（それゆえ、11.2-11.3の高速フィニッシュがマークされた）。

勝った△ゴンバデカーブースは、そうした展開を最後方9番手で回ってきての追い込みV。

それでも、上記の通り縦長のまま直線を迎えていないことで相殺されたことに加え、（末脚の）出た（出せた）とこ勝負の外差し可能馬場を味方にした部分はあった。

何より、上位勢ほか2頭があれだけ派手に掛かっての凡退だけに、運もあったというのは間違いないだろう。

ただ、調教でみせていたように、ここからの素質開花に向けては厩舎力も含めて非常に楽しみなところがある一頭。

晩成傾向の母系の血からも将来性にも期待したい。

他は特にないが、あえて出していくことを避け、キレ負け承知で控える競馬を試みたウインアクトゥール（6着）だけ気にかけておくことに。

そもそも、距離に、上り必須馬場に懸念があったわけで、ここまでの鞍上変遷や今日の横山武Jのその判断からも、むしろ中距離以上のところでの陣営期待も感じさせるところで。