【小倉2歳ステークス2023 レース回顧・結果】粒ぞろいだった10頭立て

――その意味で、4着ビッグドリームも『まあまあまあ…』という感じ。

9/3 小倉2歳S　◎的中

①馬場は、外優勢（圧倒的ではない）で、通年平均比-0.3秒/1000m近辺のレベル

②前半3F33.3秒はこの日の馬場ではやや速く、そこから上り35.3秒を刻んでトータルでは平均レベルの1分08秒6で決着

③さすがに一昨年（21年）レベルとは言わないが、10頭立てでこの後半水準になっていることなどなかなかで「平均ちょい上の小倉2歳」の可能性も

④33秒台後半の入りならいざ知らず、このペースなら外差しで決まって当然という展開

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡1着

オッズだけという感じの本命◎だったが、展開も味方に差し切りVを達成。

この少頭数でも決して低レベルイヤーというわけではないので、その展開面と馬場バイアスが向いた点以外では、ここで単で獲れた理由（オッズが甘かったから）とここから確実にシビアに見ていく必要があることだけ認めておきたい。

最初の1F11.9秒だと随分後ろになるということも確認できたし、（鞍上のことも含めて）差しスプリンターとして、前残り馬場ではそう簡単には人気に応えられないだろう。

予想➡➡➡◯

結果➡➡➡3着

今回、当初から狙いを定めていて、◎に譲る形での対抗◯だったこの馬。

最後に、1馬身半ほど1～2着に離されはしたが、その着差以上に評価していい好内容だったとみられる。

この前半のペースで2番手まであるかという積極策で運び、外の差し馬2頭にやられただけなら、もしかするとここでは最も強い競馬としていいかもしれない。

現代スプリント重賞は、良ならここより馬場が荒れて行われることも少なく、そういう意味で今年の小倉2歳Sからの出世頭に期待したい好内容だった。　☆次走注目馬☆

そして、恩恵は受けたハイペースの外差し（その恩恵を示す一端が、差し馬場に傾いてきた馬場での鞍上・藤岡康Jの好調モード突入）であったとはいえ、こちらも馬体重増と中間調教から底知れなさを感じさせた2着ミルテンベルクも、普通にスプリント重賞級に育っていっておかしくない存在。

さらに、外後方から勝ち馬に差されてしまったが、よく見ると最後の最後でもう一度詰め寄っている点も見過ごせない。

ここを勝とうが崩れようが、どちらにしても「まあまあまあ......」という感じだった今回のビッグドリーム（4着）以外では、セイウンデセオ（7着）の負け方に注目。

序盤に1列下げたのは結果としてプラスだったと思うが、最内追走から直線でも外には出せず最内を突く形で意外にもよく食い下がってみせた。

この日の外有利情勢では立派な内容だったとみて、3勝くらいは期待していきたい。

この暑さの中で、短期間に+14キロとかなり増やしてきていたあたりも成長力がありそうで。