競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【毎日王冠 2023 レース回顧・結果】やっぱり来ちゃうよね

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毎日王冠 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 エルトンバローズ 1:45.3 33.8
2 ソングライン 1:45.3 33.5
3 シュネルマイスター 1:45.3 33.3
4 アドマイヤハダル 1:45.4 33.1
5 ウインカーネリアン 1:45.6 34.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 毎日王冠 2023

 

10/8 毎日王冠 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、若干前日よりも鈍化して通年平均比-0.5~-1.0/1000mゾーン、それと関連してイン前勢の粘り込みも前日より見られ始めた

 

前半59.5秒のスローから、11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.4と平坦戦ラップを刻んでの1分45秒3決着

 

毎日王冠としては低レベルな部類だが、3F目の12.0を最遅値としてそこから11秒台でほぼ一貫して減速しないラップという特殊様相のほうが最大のトピックスになっていきそうな一戦

 

その意味で、一般的なマイル戦やローカル戦線につながる可能性が高く、“中距離王道感”はあまり感じられない
 
 

毎日王冠 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

バラジ

予想➡➡➡

結果➡➡➡9着

思っていたほど後方にはならず中団で回ってくることが出来たが、ちょっと後半5F57.4秒展開に持ち味を発揮できなかった様子。

直線で、多少窮屈なところはあったが、もう少し伸びてこれていいラスト200mだった。

前半の追走苦を和らげるスローな入りが後半のハイラップを生み、合っていなかった不運は否めないところだが。

 

 

◯ジャスティンカフェ / エルトンバローズ

◯ジャスティンカフェ(7着)は、上り2位自体はまあまあ評価できるところだが、1分45秒8での0.5秒差はいただけない。

それでも、流れ自体はひと緩みあってからの高速上り勝負というのが、ベストのタイプ。

そういう意味では、最後方一気に徹した中で、この後半延々高速ラップを戦うのは苦しかったのだろう。

ラストで11.3 - 11.4と、まるで渋って緩んだ年のこのレースのようにラップが落ちなかったのが運の尽きだったとみておく。

 

勝ったエルトンバローズは、前走に続いて絶好立ち回りでの勝利との印象が強く、4連勝は「さすがに出来過ぎ」感が否めない。

馬自身器用さがあることは良いが、そのタイプにとってこの持久戦高速ラップはこの上なく「幸運転がり込む」だっただろう。

そして、この決着レベル。ラチ沿いでラストまで辛抱したことは素晴らしいが、平坦戦重賞Vを連続でこの毎日王冠で決めたことは結構重要な点になってくるのではないか。

 

 

ソングライン / シュネルマイスター / アドマイヤハダル 他

で、牝馬57キロを思うと頑張ったソングライン(2着)、あの全馬を行かせた後の大外猛追であわや差し切ったかのシュネルマイスター(3着)が、額面レベルとしてはやはりいただけないというのが実態。

それでも、特にシュネルマイスターに関しては、戦前から怪しさ満載の調整過程(特に1週前まで)、+10キロの状態面、そして道中の大きなロスを思うとさすがという部分。

今日に関しては、それだけ微妙な状態であったということでいいだろう。

単純に、レースぶりでも凄みを感じさせたのはシュネルマイスター(のラスト100m)のほうだった。

対するソングラインは、もう少し首を傾げるところを感じた内容で、今回の出来は間違いなくシュネルより上だったことからも、いくら57キロでも同馬より上の評価は与えられない。

正直、今やこちらが対シュネルで少し抜け出している(この距離、1キロ差を加味しても)と思っていた部分もあったので、少々肩透かしを喰らった印象も。

が、今回ソングラインに関しては終始舌がハミを越しっぱなしで、それについては前走時さほど気にならなかった点でもあることから、文字通り叩いての変わり身余地は残しているということにしておく。

 

マイル色&ローカル色が強めということで注目しておきたいのが、アドマイヤハダルノースザワールドの2頭。

ともに、ちょっとレベルの低い決着に救われている印象は否めないが、まずアドマイヤハダルに関しては初の内回り以外での上り最速にちょっと驚き。

この決着レベルとはいえ、一時は勝つのかというレースぶりだったことは覚えておく必要があると同時に、得意とする瞬発戦ラップならさらに上があっても不思議ないところも侮れない部分。

ノースザワールドについては、ロスは最小限だったとはいえ従来のこの馬の好走パターンではない形で、しかも馬場を思えばそこまで高速決着にならなかったことは、案外この馬にとってプラスではなかったとみられる中よく見せ場を作った。

もっとも、この馬はマイル質の流れでのアドバンテージに関してはあったと思うが。