【桜花賞 2023 レース回顧・結果】「PART2」もまずはこの2頭？

――ここ◎◯入れ替えただけのオークス予想にまずはなっていきそうなところですが、それにしてもマイル以下だと今年の牝馬クラシックは2番手以下が混戦だなぁ。

4/9 桜花賞　▲不的中

①当日良発表に変わって以降は、結構なスピードで時計良化を果たしていた様子で、直前10Rあたりで通年平均比-0.7～-1.0秒/1000mあたりまで高速化していたとみられる

②イン伸び顕著な状況を、ただ一頭大外追い込みで突き抜けたリバティアイランドが単勝1.6倍の期待に応え、着差以上の圧勝を決める

③前半57.6秒のハイペースで流れ、11.7 - 11.4 - 11.3 - 11.8（平坦戦）となっての1分32秒1決着

④一昨年（21年）は笑っちゃうレベルの馬場であり例外視すると、桜花賞史上最速タイムであり、紛れもない高レベル戦

⑤前半の流れ、馬場レベルが違うため、額面で19年グランアレグリア（1分32秒7）水準を超えたとは言えないが、それでも近代桜花賞としては同馬に次ぐぐらいの完璧な桜花賞ウィナーの誕生との位置づけ

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡1着

予想編に書いた通り、個人的には単勝1倍台後半では逆らえないとみて苦渋の本命維持。

案の定、内の奇数枠で出遅れて後方3～4番手にはなったものの、手応え的にも比較的安心して見ていられた中での完勝、というか馬場等をふまえれば圧勝劇。

上位レベルが十分優秀（2着ラインで古馬2～3勝クラス）な決着にあって、上り次点に-0.7秒（レース上りに対しては-1.6秒）上回り力は存分に見せつけた。

“PART1”は予定変更なく降参し、ここから“PART2”で「この厩舎、この距離で」というタイトルで抗えるか、吟味していきたい。

予想➡➡➡◯

結果➡➡➡4着

2着は死守してほしかった、この理想的な位置取りからスムーズな競馬での4着敗退。

そういう意味で、この馬に関して期待したほどの上りスピードは無かったとみるべきか。

結果的に、後ろを気にし過ぎて大事に行った結果前の組に対しても上り3Fで上回ることが出来なかったといったところ。

間違えないようにしたいのは、この日が自身初の平坦戦ラップとなったわけだがそれ自体敗因ではなく、この馬はむしろ今後平坦戦でも実績を積んでいくであろう非瞬発戦特化型であるという部分。

前走までの3戦内容からもそれは窺える。そして、当然この負け方で距離延長のシーンに期待できるというところ。

コナコースト（2着）、ペリファーニア（3着）ともに、共通して「3勝目までは期待」としていた馬で、今回予想としては他馬を優先してしまったが、この水準での好走には特に驚かない馬たち。

これも共通項だが、乗り替わりなくここを迎え、積極策で進めた部分も好走を後押しした印象。......と同時に、この世代牝馬の「1頭は抜けているものの2番手以下は紙一重」を、また一つ浮き彫りにした事象だったとみている。

そうした中で、まず樫に向けてラヴェルに注目をしておきたい。

地元関西では呪われているといっても過言ではない戦歴になってしまっているが、それでもノーチャンスの位置取りから直線は上々の手応え。

上り2位はこの馬だった可能性も十分にあったかという伸びだったが、ラストは痛恨の不利に苛まれていた。

5～6着の間には割り込んできていても良かったもので、2冠目は非常に面白い。　☆次走注目馬☆

他、5着ドゥアイズ、6着シンリョクカも距離延長に向けて当然好感触の負け方だったと思うし、この日は派手に折り合いを欠いてしまったライトクオンタム（8着）も土がついた次はようやく狙い易くなりそう。