競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【大阪杯 2021 レース回顧・結果】刻まれたレイパパレ&川田ラップの凄さ

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――予想作戦的には、ホントに「祝☆記事タイトル要訂正状況!」ですわ。

大阪杯 2021 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
 1 レイパパレ 2:01.6 36.8
 2 モズベッロ 2:02.3 36.8
 3 コントレイル 2:02.5 37.4
 4 グランアレグリア 2:02.5 37.4
 5 サリオス 2:02.7 37.7

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 大阪杯 2021

 
4/4 大阪杯 ◯的中(モズ、クレッシェンド-◯〜△4頭への3複)
 
 
レース全体のふり返り
 
 
昼頃から雨が降り出し、稍重→10R終了後に重へと変わる
 
10R終了後も降り続いていたことを考えると、刻一刻と時計は鈍化していったとみられるが、その10R(稍重)時点でも一気に1000mあたり+1.0秒近い馬場へと“変貌”していたとみられる
 
結果、上り36.8秒、ラスト2つは11.6 - 13.1というG2時代も含め他に類を見ないくらいのヘヴィな(産経)大阪杯となった
 
基本的に、内が大幅マイナス、追い込むのは難しいものの前も有利ではないという状況で行われた一戦
 
 
 

大阪杯 2021  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

予想としては、まず文字通り「天を仰ぐ」で発走時刻を迎える形に。

◎アドマイヤビルゴの本命取り下げ、からとなったレース直前。

ただ、変更せざるをえなくなった時点で、代案◎その1クレッシェンドラヴは妙味観点から言えばまあ歓迎材料、代案◎その2モズベッロは明らかに売れていくだろうと初めから覚悟を決めていたし、ということで特に気にせず。

本来なら、◎クレッシェンドラヴで良いかなとも思ったが、この馬の激走のための条件「前々優勢な状態は維持した重」に疑問で、2頭横並びの1列目イメージで特に1頭に絞らずに臨んだ。

 

 

モズベッロ/クレッシェンドラヴ

予想➡➡➡印更新までは間に合わなかったため、便宜上◆2頭としておく

結果➡➡➡1着/11着

まず、モズベッロだが、鞍上のことを褒めたたえる以前に、まず馬の状態だろう。

しっかりとこのメンバー相手に恥ずかしい競馬にはならない状態にまで上昇していたこと、それは真っ正直すぎる(と、勝手に思い込んでいる)森田調教師の1週前からの一連のコメントから十分に伝わってきていた部分。

それに加えて、当日の状況と鞍上の判断で、3着線上から“ひと皮むけた”ゾーンに進出の連対圏、そういった内容だった。

素晴らしい、馬×陣営×鞍上の“三役”揃い踏みでの、しかしながら馬券内は(個人的)“当然”のカタチでの一発。

あの位置から、手応え抜群とはいえ、豪華1〜4番人気勢を前に見て、本当に最後2着に浮上してきたのは痛快そのもの。

それは出来ないが、内心鞍上も(完全に連対圏確保の時点で)ガッツポーズだったことだろう。

3〜5着馬とは、上り鈍足レース適性で圧倒的に上回っての一発。

クレッシェンドラヴ(11着)は、この馬場、この後半の時計の掛かり方でここまで凡走したのは、おそらくこれが初阪神だった部分にあったか。

重馬場にまで突入しても、この馬本命と断定できなかった最大の要因、初関西圏という側面が大いに影響したとみている。

 

 

グランアレグリア

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

下(脚元)を気にして折り合いを心配しなくていいレベルになったことは追い風だと思ったが。

何せ、職人ルメール騎手が、勝ち負けにこだわり過ぎて......という。

結果論的に、逃げ切りVを許しているのであの位置取り・進路選びの判断には120%賛同するが、ラストで馬券内を逃した要因は距離論やスタミナ面というより、その位置取り・進路取りだったとみている。

要は展開のアヤで、こればかりは誰も責めることのできないものだが。

 

 

サリオス

予想➡➡➡

結果➡➡➡5着

まあ、そんなに重馬場が得意なわけでもないので、「思っていた以上に悪くて...申し訳ない」とした鞍上の“釈明”にも滲み出ている通り、少々無理が過ぎた運びだった感。

馬としては、これで2戦連続あまりにも恵まれなさ過ぎであり、次G1は(恐らくマイルに戻して、言い訳の利かない一戦だろうし)単勝2.5倍までなら本命勝負でいいというイメージ。

 

 

コントレイル

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

ちょっと、さすがにあのパドックでの雨の降り方まで見届けて、さすがにこの馬の特性的に「3着以下も十分にあるな」と判断し対抗から2枚落とした。

とはいえ、瞬発力とスピード身上の馬で、しかもまさかの好位戦術も崩れた中で、非常に価値ある3着。

...なのだが、正直こういう“運の無さ”でもって、無敗の三冠馬が表面上とはいえ2→3着と“崩れて”きているあたり、父の影を捕まえることは永遠にできないのかもしれない。

夢は、飛行機雲のように......ということと受け止めようかと、そう思わざるを得ない今回のレースとなった。 

 

 

レイパパレ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

勝利したこともそうだが、この4馬身差は、この鞍上とのタッグでないと成し遂げられなかったであろう仕事。

前半59.8秒で入り、12.2 - 12.1 - 11.6 - 13.1とジッと“その時”を待ってからのスパート。

しかも、しっかりとさらに3〜4頭分ほど外へ持ち出しての直線の進路取りで、とにかく言うことがない。

馬に関しては、「得意の瞬発戦でG1級」判定だったので、馬場状態はさておき、この後半ラップを刻めたことで納得の完勝なのだが、この全体の流れでそれを実現させたエスコートも凄い。

前々優勢ではなくなったとみて、直前に一枚下げただけに、この状況での一連の鞍上×馬の仕事ぶりに呆気にとられた今回のG1奪取ショー。

今日は、結果的にそれもプラスに出た感じのやや前向き過ぎる部分との戦いが今後続いていきそうで、とにかくド派手なこの6連勝戦歴なので嫌い甲斐も多々出てくるだろう。

が、それを除けば、G1複数勝利は現実のものとなっていい期待の星。

 

 

 

(当初◎)アドマイヤビルゴ(9着)に関しては、最近の阪神芝は雨が余程降らなければ高速〜超速か基本になりつつあるので、まだまだ大仕事のチャンスはあるとみている。

今日は、悲運に泣いたが、早ければ6月末にそのシーンが訪れても不思議はないし、まだキャリア7戦だけに来年の大阪杯にも期待がかかる存在。