競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【大阪杯 2021 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 雨予報で警戒感薄まるスピード性能を問う

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――久々、「頼む、降って〜」じゃない回。

目次

大阪杯 2021 含む、4/4(日) 阪神競馬の追い切り注目馬はこちら

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4/4(日) 中山競馬の追い切り注目馬はこちら

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大阪杯 2021 レース概要

 

 

大阪杯 G1

2021年4月4日 2回阪神4日目

発走時間:15:40

阪神 芝2000m

サラ系4歳以上 オープン

2020年優勝馬:ラッキーライラック    牝5   1:58.4    M.デムーロ

 

大阪杯 2021 枠順

 

 

1 1 モズベッロ 牡5 池添
2 2 サリオス 牡4 松山
3 3 アーデントリー 牡5 和田
4 4 ブラヴァス 牡5 三浦
4 5 ペルシアンナイト 牡7 大野
5 6 ワグネリアン 牡6 吉田
5 7 コントレイル 牡4 福永
6 8 レイパパレ 牝4 川田
6 9 クレッシェンドラヴ 牡7 内田
7 10 カデナ 牡7 鮫島
7 11 ハッピーグリン 牡6 団野
8 12 グランアレグリア 牝5 ルメール
8 13 アドマイヤビルゴ 牡4 岩田

 

大阪杯 2021 ラップ適性・追い切り 

 

 

前日のダービー卿CTの舞台中山マイルとよく似た、平坦戦 ラップ主流、次に瞬発戦が起こりやすいというセッティング。

※ラスト4Fの各区間加速内に、-0.5秒以上の急加速が生じないレース(例:11.7-11.4-11.3-12.2)が定義

クレッシェンドラヴアーデントリーグランアレグリアモズベッロあたりにここまでの実績から優位性有。

 

追い切りからは、最終的にコントレイルペルシアンナイトクレッシェンドラヴサリオスグランアレグリアの順に評価。

 

 

 

大阪杯 2021 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

上記のコース性質に関連して、「阪神・中山1800〜2000重賞連対」をもつ馬が好相性

該当馬➡➡➡カデナ、コントレイル、サリオス、ブラヴァス、ペルシアンナイト、レイパパレ、ワグネリアン

 

「前走G1・G2で0.9秒以内」だった馬が素直に優位

該当馬➡➡➡クレッシェンドラヴ、グランアレグリア、コントレイル、サリオス、ペルシアンナイト、モズベッロ、ワグネリアン

 

キャリア20戦以内が圧倒的に幅を利かせる

該当馬➡➡➡21戦以上なのは、アーデントリー、カデナ、クレッシェンドラヴ、ペルシアンナイト

 

といった感じ。

 

 

 

大阪杯 2021 レース傾向分析&考察

 

 

阪神芝2000m内回りコース自体、またG1昇格以前も含めハイレベルなレースになりやすいことなどから、「ぬるい展開からの瞬発戦」という年は稀で、キレよりも持久力を武器とするタイプがやはり有力。

また、中心勢力も「前走のG1・G2で0.9秒以内」だった馬が素直に優位になっていて、G1昇格以前から“さすがスーパーG2”といった上級感を漂わせている。そのG2時代も含め、近5年の好走馬は全て該当馬が1~3着を占めている。

 

一方で、もう一つポイントなのがキャリア。

平坦戦ラップセッティング、内回りコースといったあたりから、高齢馬やキレが衰えてきたタイプでも一見通用しそうにも映るが、実際のところは真逆。

近18年集計ベースでキャリア20戦以内(17-13-13-85)と好走馬占有率は8割近く、好走率33%と幅を利かせている。

このクラスの芝中距離戦では、下の世代からの突き上げプレッシャーも大きく、使い続けて長く主力の座に居座り続けるのが難しい、そういうことかもしれない。

 

 

 

大阪杯 2021 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

まず、今年の場合まさかの大阪杯に「真打登場!?」といったくらいのメンツ。

いくら紛れも見込める阪神2000m内回り戦とはいえ、コントレイル、グランアレグリア、サリオス、レイパパレ…といったハイグレード勢から2頭以上凡走することがあるのだろうか――まずそこから吟味していく必要がある戦いとなる。

まあ、名を挙げた4頭ともに当然のようにここ復帰戦で、その観点からは十分に隙も。

ただ、決定的に人気どころに逆らい難くしているのが、今の高速馬場状態にある。

土曜を見ても未だに内が伸びており、未勝利1800mで1分46秒台決着が見られたりと、非常に良好な状態の今の阪神。

まだ、時計を要していればとも思っていたが、あとは日曜の雨量次第となってきた。

 

 

◎アドマイヤビルゴ

重にまで変わったことや、直前の10Rの時計の出方からして本命取り止め。残念(4/4 15:30追記)

雨は降っても前々のまま、これを激走ピースに狙う。

雨を嫌がられる存在だろうし、実際に個人的にもできれば降らないで欲しいとさえ思っている馬。

ただ、土曜のスピード馬場ベースの稍重まで、と想定しているので好配使者に指名の◎を献上。

前走時は、「良の」中京芝である。

敗因は馬場、これは間違いないが、ただ雨で渋ったというものではなく、当時の荒れて掘れた中京の馬場を苦にした格好。

その点、今の硬い阪神芝が、想定よりも少雨(になると目論んでいる)で済めば、「稍重の今の阪神」のほうがはるかにこの馬にとっては好転するはず。

当初から、ーーあるとしたら超スピード決着になってこの馬のキレを前々から繰り出せた時、そう思っていたので前日時点ではこの馬に狙いを定めたい。

なんといっても、同舞台の若葉Sの競馬がセールスポイントの馬。

過去にレースとしては類を見ないくらいの高速決着となった当時の内容は、G1級を予感させたくらいの内容だったと思っている。

 

 

正直、(馬場やら)そんなこんなな想定なので、(執筆時点)単勝1.8倍◯コントレイル、同6.1倍▲サリオス、同11.0倍☆レイパパレ、同2.8倍△グランアレグリアで仕方ない今のところ。

先の「2頭以上凡走する?」の答え「しない」が基本線となる。

3複なら◯▲☆-◯▲☆-◎(妙味的に、あえて△グランは外すか?)といった戦いが濃厚で、これら上位4頭については馬場ひとつでの序列が最重要といったイメージ。

 

 

◯コントレイル →4番手☆に変更(4/4 15:30追記)

当日未明時点、どうにもこうにも最上位とせざるを得ない印象の☆コントレイル

ベストは究極の瞬発力でもって競馬をしたい。

でなければ、持ち前のスピード能力でねじ伏せたい(軽い馬場でのタイムトライアルレース)タイプだ。

仮に、まともに降ってかなり渋った状態なら、いわば“Cプラン”での戦いになって、大凡走もあって不思議ないが…。

 

 

▲サリオス

▲サリオスは、超一級品の底力が最大のセールスポイントの馬であり、どちらかと言うとコントレイルサイドではなくグランアレグリアサイドだと思っているタイプ。

大きな馬であり、なかなか内回りで勝ち切るのは難しいとは思うが、2〜3番手として侮れない。

正直、大型馬だけに、スムーズに外を回ってくることが頭でくるポイントだと思っていたので、枠は言われるほど好枠だとは今のところみていない。

その点については、当日馬場と鞍上の捌きで挽回したいところ。

 

 

☆レイパパレ →5番手△に変更(4/4 15:30追記)

序列としては4番手になってしまうが、この馬の単勝はきっちり押さえておきたいシーンとの印象。

もう大原Sの時に「デアリングタクトより上行ってんじゃね?」と思っていた馬なので、ポテンシャルはここでは挑戦者ではないという位置づけ。

あとは、ハイレベル戦になって適性面で相対的にどちらに転ぶか、それだけ。

得意の瞬発戦でG1級だと思っているので、本質的には前走もここも飛びつくような条件ではないが、魅力的な今回。

 

 

△グランアレグリア → ◯に変更(4/4 15:30追記)

◯グランアレグリアは、平坦戦で現役最強クラスの存在。

ヨーイドンの競馬で府中あたりで上り3Fスピードも同時に求められるようなレースになると、コントレイルに分があると思うが、距離論を除けばここは能力No.1の舞台だろう。

その距離に関してはこなせると踏んでいるが、コーナー4つの競馬は課題になるとみている。

掛からずの運びを実現して、想定の差し不向きの馬場で、この前々◎〜☆たちを後ろから捕まえられるか、見ものではある。

 

 

 

以上、勇気を持って、当日「意外と降らない」と断定した予想を繰り広げたが果たして……(大丈夫かホネ、その天気予報という心の声)。

降ってしまったら→代案その1◎クレッシェンドラヴ、さらに降って差し馬場にまで変貌→代案その2◎モズベッロ、さらにさらにまとまった雨で後ろ用無しのタフ馬場に突入→代案その3◎ハッピーグリンと、そこまでは想定しているのでまあ良しとしよう。

 

これら3頭については、

 

クレッシェンドラヴ

基本的に、レースが後半60秒を切ってくると苦しい馬。本来、土砂降り希望だろう。

ただ、今回の状態の良さで、いろいろと乗り越えられる部分はありそう。

難しいところだが、「前々優勢な状態は維持した重」が理想か。 

 

モズベッロ

日経賞を使わずにこっちですか、が正解に出るか。

少なくとも、先週の中山の馬場とレースラップを見ればあちらを避けたことは、追い風。

運があるので、あとは各種要因で「2000mで距離不足」ということなく最後に突っ込んで来れれば。

さらに、ようやくここで乗り慣れた鞍上に戻る点も非常に魅力的。

通常なら頑張って4~5着線上だが、諸々ここに至るまでの仮定からはそれ以上の気配が漂う。

こちらは、内ラチを頼り続けられる最高の枠から、「各馬内を避けるくらいになった差し一変の重以上」で、ただ一頭内もしくは大外一気の極端競馬で突っ込む形。

 

ハッピーグリン

挙げておいてなんだが、正直そんなに無い。

ただ、折り合ってしかもこの鞍上の積極策で前々から、を極重馬場を味方に実現してきた場合、掲示板からさらに上昇してきても(?)


といった感じ。