競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【みやこステークス 2023 レース回顧・結果】どうしてそんなに強いのか、ではなく

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みやこS 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 セラフィックコール 1:50.9 36.1
2 メイクアリープ 1:51.4 37.2
3 ウィリアムバローズ 1:51.5 37.2
4 ペプチドナイル 1:51.5 38.0
5 ゲンパチルシファー 1:51.7 36.8

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 みやこS 2023

 

11/5 みやこS ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、時計もバイアスも目立ったところのない平均仕様

 

この日の馬場レベルで前半5F1分01秒2はスロー、全体1分50秒9も低調でレース上り37.4秒も実質的に2~3勝クラス程度と、G3とは呼べない低レベル戦に(3勝クラスから非リステッドOPくらいの判定)

 

12.3 - 12.1 - 12.6 - 12.7の平坦戦となる中、ラスト2F地点で早くも低調ラップに下げた前の組を、ただ一頭勝ち馬セラフィックコールが格の違う末脚を発揮して捻じ伏せた一戦

 

 

 

みやこS 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ペプチドナイル

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

前走の負けを踏まえて、この日は積極的に逃げの手を打ち、人気決着の一角をもうあと少しで崩せるかというところまで走ってみせたが。

ラストはクビ差交わされての4着に終わる。

ただ、レース全体が「3勝クラスに毛が生えた程度?」という疑問すら湧いてくる決着水準だったため、どうにも評価を高めづらい内容。

それでも、この馬に関しては後半の持久力勝負よりも、さらに小回りで一瞬のキレ(千七マクリでの瞬発戦等)を使うレースのほうがどう見ても合っているように思うので、そういう意味での情状酌量の余地はあった。

 

 

セラフィックコール

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

このレースレベルでは、額面に対して賛辞を送ることはできないが、ここでは抜けて強かったのは事実という制覇内容。

クラスが上がっても2着レベルも(前走比で)上がったかというとはなはだ疑問で、そのクセ無敗の5連勝ということで“ダート界制圧へ”と注目されることは必至。

たしかに、3歳馬Vであり「底知れない」ところはあるだろうがこれまた衆目の一致するところだろうし、そんな中でこの日も出だし最後方からの大味な競馬(ちなみに、初角ほぼ同じ位置通貨の中からゲンパチルシファーが5着している)。

ただ、1点だけ白眉かもと思える部分があって、それは-0.1秒→-0.5秒→-0.7秒→-0.9秒→-1.5秒と、初戦から全戦レース上り比での自身上りとの差の開きを拡大し続けている点。

どんどん大味になっているともとることができるその部分は、G1挑戦時にもまさかの上り差を生み出すことにつながってもおかしくはない。

もっともこれも、次走以降出たとこ(オッズ)勝負になる中で、(オッズが想定より甘いので)或いは……と判断する際の材料でしかない現状だが。

 

 

◯タイセイドレフォン / アイオライト

◯タイセイドレフォン(12着)は、鞍上も言っての通りスタート直後の初速以外は随分とズブい感じで回ってくるレースになってしまい、惨敗。

前走から全体時計も前半ペースも遅くなっていて、斤量も1キロ減で、ここで急激にズブさを見せ始めるというのも不可思議なものだし、おそらく終始3列目あたりでの追走になり、序盤から砂を被りまくる競馬になったことによる突発的なものだろう。

この決着レベルでスムーズなら、先手必勝競馬で勝ち馬セラフィックコールの追撃をも防ぎきってもおかしくないくらいの脚力はある馬なので、見直し必至ということにしておく。

 

他、どこも評価しづらいこの組で、その際たる例が5着ゲンパチルシファー、7着サンライズホープといったレース(いずれも激走したわけでもなく、低迷する現状の彼らのいつもの水準で走ったところ、上位との着差だけ詰まったというもの)。

そうした中にあっては、1頭だけアイオライト(10着)の競馬について触れておきたい。

見て分かるように、番手策から早々にズルズルいくのかと思いきや、なんやよー分からん伸びをちょっと見せて終わったという今回。

そもそも、逃げられずでのこの中央場1800mというのはどうにもミスマッチ感を拭えない中で、ただズルズル失速して終わらなかった点はちょっと不気味で。