競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【アルゼンチン共和国杯 2023 レース回顧・結果】マジックマンの凄さ

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アルゼンチン共和国杯 2023 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ゼッフィーロ 2:29.9 34.2
2 マイネルウィルトス 2:30.1 34.7
3 チャックネイト 2:30.1 34.7
4 ヒートオンビート 2:30.1 34.5
5 セファーラジエル 2:30.3 35.3

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 アルゼンチン共和国杯 2023

 

11/5 アルゼンチン共和国杯 ◯的中

 

レース全体のふり返り

 

馬場は、前日とほぼ変わらず(通年平均比-1.0秒/1000mを超えるくらいの、イン優勢状態)だが、もしかすると3分どころ~中ほどへと若干内外バイアスが外方向へスライドし始めた可能性も

 

前半1100m通過1分07秒0は前年ほどにはないにせよ明確にスローな流れで、後半1000m59.1秒の12.0-11.8-11.6-11.8(平坦戦)ラップを刻んでの2分29秒9決着

 

中盤の緩みこそなく締まったラップを続けたが、前後半がぬるいため2分29秒台といえど平凡G2水準で、ハイレベル判定は与えられない(後半の59.1秒部分だけでも、時計もうひとつ程度詰められていれば好レベル戦だが)

 

 

 

アルゼンチン共和国杯 2023  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

セファーラジエル

予想➡➡➡

結果➡➡➡5着

ハイ、この日の悶絶シリーズ(G3みやこS◎参照)第2弾。。。レースの時系列としてはこちらが先だったのだが、とにかく「ヘタに夢持たせてくれたな」僅差5着。

しかも、同着発生で4頭目まで馬券対象で4着っぽく見せてくるところあたり、なかなか競馬の神様もいやらしい(笑)

さておき、内容としても結構痛恨で、ご覧の通りゴール前でアフリカンゴールド、ハーツイストワールらを差し返したようにまだ伸びていただけに、直線半ば◯ゼッフィーロに閉められ待たされるシーンが悔やまれる、というもの。

案の定、ハイレベルG2にはならなかったし、このレベルでこの条件であればこのくらいやれて当然という水準で特段自身のパフォーマンスを上げているわけではないのだが、甘く見られていた今回だっただけに、うーん......。

これで、目黒記念は穴人気するだろうが、少なくとも鞍上ひとつでこの2400m前後カテゴリのG3なら勝ち切れてしまって全く不思議ない馬と見て注目していきたい。

戦前指摘の通り、陣営の使い方からもこの条件は(平坦戦で特に)向いている。 ☆次走注目馬☆

 

 

ゼッフィーロ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

直線を迎えたところでは「そんなところ開くの?」という窮屈な体勢から、狭いところを割って持ち前の瞬発力を発揮してイン差しV。

たしかに、この日の末脚依存馬場はこの馬にとっては絶好だったとは思うが、それにしても前が開いてからはあっさりという感じだった。

今日のレベルはどうあれ、充実期に入っていることは間違いない。

この日も平坦戦決着ということで、この馬にはもっと急加速が入ってくれればさらに上があって良いし、その点で前を壁にしながら溜めつつ一気にキレを駆使して前を捉えたこの日の競馬は、さすがモレイラ騎手という的を得たエスコートだったとみられる。

堂々G1へという感じはまだないものの、4歳でキャリア12戦ならもう1段階の成長(=G1好走水準)があってもというところ。

 

 

マイネルウィルトス / △ヒートオンビート / △チャックネイト / ハーツイストワール / プリュムドール

2着マイネルウィルトスも、3着同着△ヒートオンビートも、パフォーマンス自体は良くも悪くもこの馬なりのもの。

ただ、前者はコーナーから外々を回して動いていく競馬、後者は外には持ち出さず回ってきたが直線では前が壁になりながら最終的に大外を急追する競馬と、当日馬場を考えても共にさすがに外過ぎた印象の運びだった。

さらに、59キロ、石川騎手で臨んだ△ヒートオンビートにとっては今回下げ要因が多く、実質的に春の目黒記念よりも上の走りとしていい水準。

鞍上強化しての今回だったマイネルウィルトスより当然内容は濃く、メンバー手薄な2400m長G1なら噛み合えばまだ好走チャンスがあってもいい。

 

3着同着△チャックネイトは、キッチリと前走から去勢明け3戦目での上昇ははたし、やはり脚力的にはここでOP〜G3水準までのところにはもってきたなという感じ。

そして、こちらもやっぱりな部分だが、今回はむしろ期待のほうが先行し過ぎてしまっていてかわいそうだった。

馬は何も悪くない、がまず第一印象。

あとは、勝ち馬◯ゼッフィーロとは対照的なその運びがポイントだろう。

絶好枠だったが、直線(というか、4コーナーを出る前から)早々にインを捨て外選択と、結果的に厳しい道を選んでしまっていた。

おそらく、鞍上は戦前から決めていたその進路取りだったのだろうが、リスクを取れない大野騎手と開いて伸びると信じてインで待ったモレイラ騎手と、(こちらも週半ばの想定騎手がモレイラ騎手だったことも相まって)非常に好対照な2頭だったように思う。

 

他では、6着ハーツイストワールと9着プリュムドールの内容が際立っていたとの印象。

いずれも、まず11ヶ月の休み明けであるという点、ハーツイストワールに関しては距離ロスとしては全18頭中でも指折りのものがあったし、それでいて一時はまとめてかわすかという手応えからラスト150mで止まったあたりは、十分その久々分で補える手応えを感じさせていた。

そして、プリュムドールはロスこそ最少限にとどめようとしていたが、その反面あれだけ馬群でスムーズに追えない中で終いは出色の伸びで迫った。

いずれも、次走注目に値する内容だったと思っている。(2頭ともに☆次走注目馬☆