競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【神戸新聞杯 2025 レース回顧・結果】前に付き合った理由を探るくらい

神戸新聞杯 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 エリキング 2:26.4 32.3
2 ショウヘイ 2:26.5 32.9
3 ジョバンニ 2:26.8 33.1
4 デルアヴァー 2:26.9 33.1
5 ライトトラック 2:26.9 33.0

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 神戸新聞杯 2025

 

9/21 神戸新聞杯 ▲不的中

 

レース全体のふり返り

 

芝は野芝期平均比-0.7秒/1000m 程度の、若干内が有利な状態で行われた(当日朝時点クッション値9.2/含水率G前11.6%4角10.8%)

 

前半1000mを1分02秒6で通過、後半4F45.0秒、同3F33.1秒とかなり高速化しての2分26秒4の低速決着

 

6F目以降13.0 - 13.1 - 12.7と、19年(サートゥルナーリア)ほどではないものの緩んだためかなりの決め手勝負になったことは事実だが、当時の水準と比較すると1枚も2枚も劣る

 

実質2勝クラス程度とみられ、額面上は到底G1戦線には繋がらない一戦となった

 

 

 

神戸新聞杯 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ショウヘイ

予想➡➡➡

結果➡➡➡2着

意外だったのは、坂井騎手ともあろうジョッキーがこの上り勝負を回避せずに前に「付き合った」点くらい。

レース上り33.1秒戦にしては、相手(エリキング)のほうに分があることは当然分かっていただろうに。

この凡戦に付き合ってのこの馬に対するコメントとしては、思い浮かぶことはそれくらい。

あとは、もう少し深読みして「よほど、ここを勝つことなど正直眼中になく、スローの中での折り合いリハを完了させたかった」ということになるか。

当然、それの意味するところは菊制覇ということに。そういう意味では申し分なしなのだが。

ただなあ、7月時点で「ここでの内容を見て、その後の路線を決める」的なことを言っていたからなぁ。。。(菊しか見ておらず、距離延長ローテに備えた一戦というわけでもない、が本音のはず)。

 

 

エリキング / ◯パッションリッチ / ▲ジョバンニ

勝ったエリキングは、+10キロと陣営談話にも聞かれていたように半信半疑な中で落とさなかった点が唯一褒められる部分。

このトータル水準では、いくら上り32.3秒といってもまだ怪しさを残しているのではないか。

実際、ダービーで0.9秒差だったショウヘイとの上り差は詰まっていて、シンプルに似たり寄ったりななかでマークした数値とも言えそう。

そして、菊花賞ではさすがにここまでの末脚勝負はしてこないだろうが、そうはいっても4角3番手以内Vが当たり前になりつつあるG1。

鞍上が語るほど、本番に向けていい内容だったようには映らないが果たして……。

また、このとんがった才能は、やはり別の条件で発揮してくるべきものに見えてならない。

 

◯パッションリッチ(9着)には、(延々遅い場合には)自らが後半プレッシャーを高めていくなどの手も期待しつつの、前が引っ張って流れた場合の一発を託したが、この流れでは当然の凡退に。

それでも、かなり特殊な上り勝負で最後方からになってのものなので、どこかでもう一戦重賞でも狙ってみたいところだが。

 

▲ジョバンニ(3着)は、2勝クラスラインからさらにもう少し下という感じの3着争いを制しただけなので、ここでの内容で評価はできないが、1~2着に比べ直線で待たされた分全力発揮度としては低かったことは事実。

それでも、スムーズだったとしても2着ショウヘイを逆転するところまでいけたかは、映像を見る限り微妙で......。