競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【菊花賞 2024 レース回顧・結果】久々の強い王者が誕生したラスト一冠

■ブログランキング参加中です(記事が参考になったという方は是非クリックで応援をお願いします)

菊花賞 2024 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 アーバンシック 3:04.1 35.6
2 ヘデントール 3:04.5 35.8
3 アドマイヤテラ 3:04.5 36.3
4 ショウナンラプンタ 3:04.5 35.8
5 ビザンチンドリーム 3:04.6 35.4

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 菊花賞 2024

 

10/20 菊花賞 2024 ◯的中

 

レース全体のふり返り

 

当日に良回復したものの、急な高速化はみられずせいぜい通年平均比-0.5秒/1000m 程度のレベル、内にそう大きなメリットはなく展開ひとつの情勢で行われた

 

前半1000mを1分02秒0秒、後半1000mを1分00秒4(12.6 - 11.9 - 12.0 - 11.8 - 12.1)でまとめての平坦戦決着

 

3分04秒1は十分水準級、そして後半は時計的にはハイレベルであり、菊花賞水準としてはかなりの好レベル戦となった印象

 

ただし、見ての通り6着から下は1秒2差開いており、それらはレース中の出来事のみならず距離適性など事前に明らかな弱点を抱えていない限りは評価不能な水準

 

 

菊花賞 2024  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

アドマイヤテラ

予想➡➡➡

結果➡➡➡3着

序盤は最後方→中盤にアーバンシックの後をなぞるように徐々進出→2周目3角でそのアーバンシックを外からかわして先頭で直線を向いて、とほぼ鞍上的に「やりたいレースはこれ」だったという競馬になったのではないだろうか。

ただ、やはりバテないがジリジリ、というこの馬の特性はラストの攻防に出てしまっていた印象。

レース上り35.9秒なら、近年のレース平均やこの日の非高速馬場状況などからすれば、この馬にとっては文句を言ってはいけない恵まれ材料だったと思うが、欲を言えばもっと上りを要してくれても……、これが本音としてあるところかもしれない。

それでも、上位勢の水準が非常に高いレベルにあったとみられる中でのものであり、年が年なら勝っていてもおかしくなかったのだから十分すぎる走りだっただろうが。

 

 

アーバンシック

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

2周目3コーナーで少し位置取りを下げざるを得なくなったところでヒヤリとした部分はあったが、おそらく鞍上も絶対的な自信をもっていたであろう末脚に不発はなく、見事な完勝を決めた。

中盤以降に13秒台がないこのレースの中でのものでもあり、スタミナはやはり申し分なかった様子。

序盤はキープマイペース、道中で勝負圏内まで押し上げ、直線で差し切るという理想的な競馬に恵まれてではあるが、強い勝ちっぷりだった。

さすがは、皐月を終えて「ダービーは、ジャスティンミラノ-アーバンシックの1点勝負か」と見立てただけの馬だった、というところ

 

 

◯ビザンチンドリーム / ☆ダノンデサイル 他

◯ビザンチンドリーム(5着)は、見ての通り馬券内争いという意味では着順以上に僅差だったので悔やまれる部分も。

しかも、2周目3コーナー過ぎでは躓くシーンもあった。

それであれだけ伸びてくるのだから、やはり京都外回りのコース形態と長距離に適性があったということだろう。

あとは、意外にもと言ったら失礼だが、シュタルケ騎手でこの前半1分02秒秒ペースの長距離戦ラップで、これまでに見せていた「爆弾キャラ」っぽさが抜け行儀よく追走できていた点が目にとまった。

成長がうかがえたし、もうそろそろ常識にかかってきたとみて、本腰を入れて京都大賞典などで狙っていきたい。

 

☆ダノンデサイル(6着)は、典さんの1番人気が確定的になった時点でそれが不安で下げたが、やっぱりこういう時に「1番人気に推すほうが悪いよ」と言いたいがために負けるべくして負けてくる、そう思わずにはいられない内容に散った(レースぶり的に、今日は内枠がアダとなったのは間違いないのだろうが)。

それで、あれだけ後方から大外に持ち出して5着から0.2秒差まで詰め寄ってくるというのは、馬はさすがというよりほかない。

「馬は頑張っているよ」をどれだけ織り込めたかが予想に関してはポイントであり、イコールこの馬の世代最上位級は相変わらずというのが総論。

すなわち、ダノンデサイル、アーバンシック、ジャスティンミラノと、ダービー組であり、皐月組であり、そして京成杯組でありといったこのラインが強いということで間違いないだろう。

そう考えると、もろに折り合いを欠き、鞍上キャラ的にも(引っ掛からなくとも)馬自身も距離がもたなかった可能性のあるコスモキュランダも中距離戻りでまた強い競馬を見せてきて不思議ないだろう。

 

あとは、適性外だったはずのここで、最後もよく分からない伸びを見せていたエコロヴァルツのポテンシャルに対し、1秒2差離された7着以下勢からの“警戒印”を与えておきたい。

なにせ、序盤はあの位置取り、中盤に寄られる不利、そして勝負所の2周目3コーナーでもあの不利があった中で、いくらなんでもステイヤーではないタイプのこの馬がラストもあれだけ応戦していたことに少々驚きがあった。