【キーンランドカップ 2024 レース回顧・結果】おまけ付きVの正体

――一躍、路線の頂点君臨となるかもしれない可能性を秘めた一戦。

8/25 キーンランドC　▲不的中

①馬場は、平均から-0.5秒/1000mゾーンで、徐々に内有利が薄れ始めた状態で行われた

②前半33.6秒の平均ペースから、11.0 - 11.4 - 11.5 - 11.4の平坦戦となっての標準レベル決着

③加速ラップ戦ではあるものの、さすがに0.3秒差の2着以下勢は額面から高い評価は与えられない印象

予想➡➡➡◎

結果➡➡➡3着

さすがにセッションは大外枠ということで対抗にとどめ、その代わりに内枠から（先行想定で）この馬を狙う。

最内枠から最後方から大外を回す3着というのは、お世辞抜きでここでは強い内容。

今日のメンバーで、力で勝ち馬サトノレーヴをねじ伏せにいけたのは、この馬かナムラクレアくらいだったという感じ。

ただ、そのサトノレーヴであくまで標準G3か少し上程度の水準だったことから、ちょっと扱いの難しい好走となったか。

弱くはないが、仮に1200m続戦できた場合には、「人気するし、かといって距離2戦目での上昇も見込めるし……」で悩ましい存在になっていきそう。

勝ったサトノレーヴは、なんと言っても「+16キロ」だろう。

ここにきての大幅増があればこそ、もともと「G3上位」のこの馬であっても評価可能。

シンプルに本格化と見ることができる、おまけ付き標準G3Vだった。

他では、エイシンスポッター（2着）は、「そりゃあの位置で回ってくればね」な好走なのだが、それが“言うは易し”でもある部分で、鞍上さまさま。

5着▲ナムラクレアに関しては、ラストの直線で内を通す際にスムーズではなかったとはいえ物足りなかったが、これで陣営の青写真通り余裕残しだったのであればとの前提付きで次は怖さあり。

実際、前年とは違って北海道入りした後にもしっかり追われていて、5ヶ月ぶりの今回直前まで絞る必要があるくらいの馬体で帰厩させていた可能性もありそう。

そして、◯セッション（14着）は、ペース自体は速くなかったことから、ブリンカー、鞍上等々が逆噴射トリガーになったことによるものだろう。