――「ん?サートゥル、まだ後ろ?やっぱり(ペースが)速いと踏んだか?」(出遅れは知らなかったと思われる“クレバー”な川田騎手)、
「外から、サートゥルたちが来るか⁉︎ ん?足音が遠い気が……。し、しまったー」(勝ちを意識し過ぎた“気負い”の戸崎騎手)。
それも確かにありました。
でも、それだけでは、ダービーは勝てないんじゃないの?
ホネ的! レース回顧 日本ダービー2019
5/26日本ダービー ○的中
レース全体の振り返り
- 離して逃げたリオンリオンが前半1000m57.8秒の通過。10馬身ほど後方の2番手ロジャーバローズあたりで59秒台後半くらいでの通過といったところ。
- 馬場は、その後行われた目黒記念で2分28秒2のレコード、10Rむらさき賞(1600万下)で1分44秒4と、“普通の”今の府中の馬場。「マジ速え」。
- 加えて、向こう正面は追い風。これが、前半のペースを引き上げているレースも多く、この日の全体時計を速めるのに一役かっていた。
- 前半57.8秒のリオンリオンはそこそこ速いとしても、2番手以下は今の馬場ではスローと言ってもいいくらい。風を考慮すればなおさら。
- ただし、そこから依然先頭のリオンリオンが4コーナーにかけて刻んだ1000m〜1800m区間が、前半のペースからすると速く48秒9。結果、1800m通過が1分46秒台となり、ダービーレコード決着に繋がった。
- 残り400mで先頭に立ったロジャーバローズが11.9-12.0でまとめ、上がりも35.9秒と極端に減速せず。流石に、急加速はなく平坦戦(先週のオークス同様、かなりのスタミナ&持久力を求められる流れ)となった。
- あとは、この日は季節外れの酷暑で、レース前後には33〜34℃まで上昇していたとみられ、各馬のコンディションにも影響はあったか。
- 指数的には、近年のダービーとしては低レベル。ただ、今の前代未聞、特異な高速馬場での時計評価がベースでは、精度に疑問は残す。目安程度の参考値か。皐月賞から、サートゥルはともかくとして、ダノンキングリー、ヴェロックスまでも大幅に下げているとなると少し的確な指数判定となっているかは微妙な印象。
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予想と結果
まず、個別の馬のレビューの前に、最終的に「直前の出し入れ」があった予想自体について。
◎ダノン、○ロジャーバローズ、▲タガノでいこう。今春は、「ショウナン」に始まり、「シゲル」、「カレン」......みんな頑張ってるしね!
— yosounohone (@yosounohone) 2019年5月26日
あ、▲アドマイヤが買えなくなった(という判断)からの、路線変更です。
— yosounohone (@yosounohone) 2019年5月26日
やべえ、上位候補のアドマイヤジャスタが一番暑さ応えてるっぽい(笑) さて、どうすっかな。。。所詮、4番人気だしな。。。#アドマイヤジャスタ
— yosounohone (@yosounohone) 2019年5月26日
上記ツイートの通り、▲アドマイヤが明らかに当日状態急降下の様相。
これで、当初想定の「1→2番人気(または1→3番人気)の人気筋から“格好良くない中穴勢への組み合わせ”」狙いを一旦白紙に(あー、今振り返っても慌ただしかった〜(^^;; )。
(5人気ランフォザ、6人気リオンリオン、7人気クラージュ、8人気サトノルークス、9人気シュヴァルツあたりは、もともと厳しいとみていたため)
さすがに、◎ダノンは高速馬場も含め評価を下げることはしなかったが、白羽の矢を立てたのが◯ロジャーバローズ。
そして、もともと気になっていたタガノディアマンテを▲に引き上げた。
予想➡➡➡◎ダノンキングリー
結果➡➡➡2着
来てくれたことは、非常に、予想する人間冥利に尽きる、といった感じで嬉しい強い競馬。
しかし同時に、この馬のことが分からなくなってしまった一戦ともいえる内容で、少し困惑。
ただ、「瞬発力で真っ向勝負で、サートゥルを倒す!」という評価だった馬が、いろいろあったにせよ「持久戦をこなして強い競馬をしたがロジャーバローズ相手に2着まで」というのがやっぱり本質だと思う。
そんな中でも、ビミョーに「この流れでもあれだけ掛かる寸前みたいになっちゃうんだ!?」というレースぶりから、むしろ、瞬発戦だったら自滅してたかもなとの見方も自分の中ではあって……。
皐月賞も含め、それでいてG1連続強い内容なのだから、ヘタに折り合ってしまうよりも“爆発寸前”の弾丸スタイルでこの馬はいいのかもしれないが。
けど、古馬になっても、マイルとかに詰めてももしこの掛かりそうになるところが残る(悪化する)ようなら、G1は獲れなくなっていくだろう。
同世代相手の菊花賞までは良くても、その先は厳しいはず。
予想➡➡➡◯ロジャーバローズ
結果➡➡➡1着
別に、直前に評価を引き上げてズバッと仕留めさせてくれた功労者だから、えこ贔屓するわけではない(1mm、いや10mmくらいあるけどw)。
1800mまで逃げ馬があのペースで行って、2番手追走のこの馬が、直線で先頭に立ってからラスト11.9-12.0でまとめて、なおダービーを勝てなかったとしたら
「そんなの、嘘じゃない⁈」
ーーそれが率直な見解。
それくらい、まず馬がよくやったと思う。
確かに、枠、馬場は追い風、瞬発力を問われない流れを絶好位と、いくつもプラス材料はあった。
それでも、勝ち切った要因の6〜7割は、馬自身の素晴らしさ+鞍上の捌きだったと考えている。
相変わらず、これがレイデオロの年のダービーだったら、エイシンフラッシュの年のダービーなら馬群に沈んでしまう、瞬発戦では不要型であることに評価は変わりないが、代わりに「高速馬場適性」「夏場適性」「2400m〜戦以上スタミナ◯」という称号を手に入れた一戦。
自厩舎に戻ってきての初戦で、あえてスプリングSを使い、輸送を経験させた角居厩舎の判断力も憎い。
ダービーらしく、関係者に惜しみない賛辞を贈りたい。
特に、角居調教師は昨年……おっと。
これ以上はやめておこう。
ジョークにも程があるな(笑)
平成のことは忘れようよ…おっと、おっと!(まだ言うか(^-^; )
予想➡➡➡▲タガノディアマンテ
結果➡➡➡9着
結果➡➡➡9着
相当、人気では舐められていたが、人気以上に確実に走ってきてくれるだろうと踏んでいた馬。
鞍上もコメントしていたが「1~2コーナーで引っ張って走った」ぶん、流れに乗れず。
外枠で、壁を作ってもぐりこむというプランも叶わなかった。
理想の位置が取れなかったのが最大の敗因。
直線は、挽回の意味も含めて最内を狙いよく伸びてきている。
出遅れ。あれでは敗戦はやむなし。
ただ、誰もが今後(次走までの間)謎解きに追われるであろう、最後にヴェロックスに交わされて4着、しかも5着ニシノデイジーにもあわや先着を許しそうになったという事実。
距離自体、Hペースで2400mだとスタミナ的にきつかった、等々……いろいろ説は唱えられていくだろうが、ラップ面からいうとサートゥルナーリアは今回が初めての平坦戦(というか、限りなく消耗戦に近い平坦戦と言っていいレベル)だった。
適性がないとはいえないが、後方から挽回していってもなおあの4角抜群の手応えで直線を向き、2位には0.2秒差をつけた上がり最速。
それでいて意外と1〜2着馬に最後引き離されてしまったことが最大のポイント。
ここに、やはり一瞬のキレが身上、長く脚を使う展開に巻き込まれると最速はマーク出来ても、削がれるものがあるというヒントが隠されているように思う。
残り300m地点を過ぎたところで極上の一瞬のキレをもって急加速で迫り、一旦は前に並びかけるかと見せかけ、残り100mからはニシノデイジーやクラージュゲリエよりも見劣るフィニッシュ。
この馬だけは、レース上がり12.0-11.9-12.0の中を、例えば
11.4-10.9-11.8(推測)
といった具合に、慣れ親しんだ瞬発戦スタイルで戦っていたような気がする。
もちろん、「外々を回らされて……」というよくある失敗談ケースにも今回は当てはまる競馬になったわけだが、それだけであそこから伸びあぐねるほどここでは弱くない。
そう考えると、やはりラップ適性面が非常に気になるところである。
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当初▲予定のアドマイヤジャスタは、大幅馬体減で競馬に向かえる状態ではなかった印象。
輸送を挟んだとはいえ、調教後馬体重から24キロ減らしての出走となってしまった。
暑さが応えたか。
ヴェロックスは、序文にも書いた通りサートゥルを待ってしまったことが全て。
結果的に失策だった。
ゴール前での伸びは、ニシノデイジーと並び目立っていただけに、この展開でも脚を余して負けたような形となってしまった。
ただ、これについては“クレバー過ぎる”“考えて乗り過ぎる”川田騎手ならではの側面で、責めようのないもの。
ただでさえ、体感ペースも惑わされがちな風の影響もあり、縦長の展開。
馬にはサートゥルが出遅れてあの位置からになって後ろにいたことも分かるが(確か、馬の視界は「3◯0度」で、ほぼ真後ろも見えるんだったような気が)、川田騎手には「サートゥルが出遅れて後方から」になっているところまでは把握できていなかっただろう。
ヴェロックスが好スタートを決めて早々と好位に取り付いていたから、尚更。
もちろん、あのスタート後のざわめき、悲鳴、etcで「誰だ⁉︎人気馬でスタートやっちまったか?」というのはよぎってはいただろうが……。
このあたりは、「運も必要」。
まさに、ダービーを獲るための大事な部分だろう。
しかし、このブログを初めて迎えた日本ダービーで、まさか◯◎的中することができるとは……。
それどころか、競馬キャリアの1◯年間で、日本ダービーって獲ったことがなかったような気がするくらい、本当に初めてのことかもしれない。
少なくともまともな的中は間違いなく初。
非常に嬉しい「ダービー(初的中?)記念日」となった。
来年に向けての備忘メモ
- 前週のオークスなども含め、この時期ならではの超高速馬場傾向、前半が速くなりがちな向こう正面追い風状態では、スローにはならない。(注:今のように、ジョッキーが「これで速かった?」という感覚が抜けきれないうちは。その感覚を覚えてしまうと、またスローに戻っていくとみるが、それは前週オークスやらで大体わかる)
- 「前走皐月賞組はその前走で4人気以内、皐月賞以外なら3人気以内」が基本は、やはり重要。今年は1〜4着を占めた。
- 「キャリア4戦以内で当日4番人気以下」「皐月賞6番人気以下かつ4着以下」「牡馬で中6週以上」の馬たちは、やはり通用厳しい。
- しっかりと予想し、考え抜いた上での、当日レースを観ながらの閃き・直感なら信じるべし(軸馬まで変わるのはどうかと思うが)。そして、そのことを記録に残しておくことが最も大切。
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