競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【アイルランドトロフィー 2025 レース回顧・結果】自明の理だったアレとの戦い

アイルランドT 2025 レース結果

 

 

着順 馬名 タイム 上3F
1 ラヴァンダ 1:45.7 32.4
2 アンゴラブラック 1:45.8 33.0
3 カナテープ 1:45.8 32.9
4 ライラック 1:45.8 32.3
5 セフィロ 1:46.1 32.2

 

 

ホネ的! レース回顧 / レース分析 アイルランドT 2025

 

10/12 アイルランドトロフィー ◯的中(◯押さえ単)

 

レース全体のふり返り

 

芝は、通年平均比-1.0秒/1000m ゾーンの内優位状態(当日朝時点クッション値10.2/含水率G前12.2%4角13.2%)

 

前半4F48.9秒、同5F1分00秒8の超スローから、11.7 - 11.0 - 11.1 - 11.1となっての1分45秒7決着

 

全体時計が遅く、この後半4Fといえど低レベルとせざるをえない、待機策以外の組はG3以下評価となる一戦

 

 

 

アイルランドT 2025  各馬ふり返り 予想と結果

 

 

 

ライラック

予想➡➡➡

結果➡➡➡4着

まさにこういうパターンでの浮上を狙ったので悔いはないが、予想編にも記した通りもう少し高い位置からのスパートを見たかったのは事実。

その意味で、スタートはともかく、向こう正面で前がずらり壁の場面がちょっと不運だった。

絞れて出てくるかと思いきや、+4キロだったというのも、(ラストがハナ差だったことを思うと)、いろいろとチグハグだった印象。

それで、「後半だけはまずまず」の一戦を差しで迫ったのだから、まあまあ強かったとして良いだろう。

6歳だが衰えは感じられないので、あとは馬場(差せるかどうか)次第で、G1戴冠まで全然あっていい。

ただ、今日乗った鞍上は「過去イチの出来」と強調していたので、そこは汲んでおくべきか。

 

 

ラヴァンダ

予想➡➡➡

結果➡➡➡1着

こちらは予想編にも記した通り、前が思いのほか飛ばして縦長ハイペース戦になった時要員だったので、このスローからの差し切りには正直驚き。

しかも、枠通りに普通に外々を回されたまま差し切ってしまった。

それだけに、レースレベルの怪しさみたいなものはかなりあるが、この枠から正攻法でもなく差しで勝ったこの馬は、そんな心配は恐らく無用だろう。

当初、折り合い面からスプリンター路線での活躍を見込み、今年に入っての折り合い心境から「マイルでの大成」を期待したことが最早懐かしく思える感じになってしまったが、折り合い面の課題をほぼクリアしたここからはその分飛躍に期待がもてそう。

府中牝馬S当時は水準に疑問を覚えたこの馬だったが、どうやら溜めてのヨーイドンで滅法強いらしい。

G1にはあまり適鞍がないが、上り勝負の牝馬限定G1には好勝負の目途が立ったということで良いだろう。

 

 

アンゴラブラック / カナテープ / アドマイヤマツリ / △ホウオウラスカーズ 他

2着アンゴラブラック、3着カナテープは、勝ち馬に比べると、このスローの中で外を回されずに脚を溜め、直線スピードで上回ってのものなのでスムーズではあったが、いずれも重賞級としては十分な内容。

ともに、ここでの好走に止まらない活躍を期待してもいいだろう。

 

アドマイヤマツリ(7着)は、完全なる上り負け。いわゆるキレ負けと言われるやつ(厳密には違うが)で、特に問題はない。その意味で、こここそ「スローの前崩れ戦」になったという感じ。+16キロの休み明け大幅増も影響はあったと思うが、そうでなくてもこの展開なら結果はそう変わらなかったという判定。適条件・適ラップで問題なくG2近辺パフォーマンスを発揮してくるだろう。

 

また、△ホウオウラスカーズ(6着)は手応えを深める好内容。

残念ながら、不得意条件でハマった前走京成杯AH(1着)からは下げたが、それでもこのコーナーから直線まで終始窮屈な競馬を強いられた中であれだけ伸びて0.5秒差なら上々。

縫うように追い上げたラストは、やはり本来この条件でこそ花開いていたはず(1走早く“開花”されてしまったが)の馬だろう。

 

そして、この馬の負け方が、勝ち馬(◯ラヴァンダ)の額面以上の強さを際立たせる、という負け方だったサフィラの次戦に要注目したい。

この距離のこのペースで、こちらの見立てよりも出していかないな、と思って見ていた一頭だが、今日はそれが直接の敗因になった印象。

このペースでもあり、さらに前付けすることでロスを止めて回ってきていれば、流れ的には絶好のものになっていたかもしれず勿体なかった。

ここまで敗れる馬ではなく、この日はとにかく外々追走に大きく削がれた度外視戦ということ(と、返す返すもラヴァンダの強さ)を覚えておき、そろそろこの馬の瞬発力での一発に期待したい。 ☆次走注目馬☆