
――やっぱり、“シンプルにそれでええやん”(X参照)のワン・スリーに泣くという。。。
目次
アイルランドT 2025 レース結果
ホネ的! レース回顧 / レース分析 アイルランドT 2025
レース全体のふり返り
アイルランドT 2025 各馬ふり返り 予想と結果
ライラック
予想➡➡➡◎
結果➡➡➡4着
まさにこういうパターンでの浮上を狙ったので悔いはないが、予想編にも記した通りもう少し高い位置からのスパートを見たかったのは事実。
その意味で、スタートはともかく、向こう正面で前がずらり壁の場面がちょっと不運だった。
絞れて出てくるかと思いきや、+4キロだったというのも、(ラストがハナ差だったことを思うと)、いろいろとチグハグだった印象。
それで、「後半だけはまずまず」の一戦を差しで迫ったのだから、まあまあ強かったとして良いだろう。
6歳だが衰えは感じられないので、あとは馬場(差せるかどうか)次第で、G1戴冠まで全然あっていい。
ただ、今日乗った鞍上は「過去イチの出来」と強調していたので、そこは汲んでおくべきか。
ラヴァンダ
予想➡➡➡◯
結果➡➡➡1着
こちらは予想編にも記した通り、前が思いのほか飛ばして縦長ハイペース戦になった時要員だったので、このスローからの差し切りには正直驚き。
しかも、枠通りに普通に外々を回されたまま差し切ってしまった。
それだけに、レースレベルの怪しさみたいなものはかなりあるが、この枠から正攻法でもなく差しで勝ったこの馬は、そんな心配は恐らく無用だろう。
当初、折り合い面からスプリンター路線での活躍を見込み、今年に入っての折り合い心境から「マイルでの大成」を期待したことが最早懐かしく思える感じになってしまったが、折り合い面の課題をほぼクリアしたここからはその分飛躍に期待がもてそう。
府中牝馬S当時は水準に疑問を覚えたこの馬だったが、どうやら溜めてのヨーイドンで滅法強いらしい。
G1にはあまり適鞍がないが、上り勝負の牝馬限定G1には好勝負の目途が立ったということで良いだろう。
アンゴラブラック / カナテープ / アドマイヤマツリ / △ホウオウラスカーズ 他
2着アンゴラブラック、3着カナテープは、勝ち馬に比べると、このスローの中で外を回されずに脚を溜め、直線スピードで上回ってのものなのでスムーズではあったが、いずれも重賞級としては十分な内容。
ともに、ここでの好走に止まらない活躍を期待してもいいだろう。
アドマイヤマツリ(7着)は、完全なる上り負け。いわゆるキレ負けと言われるやつ(厳密には違うが)で、特に問題はない。その意味で、こここそ「スローの前崩れ戦」になったという感じ。+16キロの休み明け大幅増も影響はあったと思うが、そうでなくてもこの展開なら結果はそう変わらなかったという判定。適条件・適ラップで問題なくG2近辺パフォーマンスを発揮してくるだろう。
また、△ホウオウラスカーズ(6着)は手応えを深める好内容。
残念ながら、不得意条件でハマった前走京成杯AH(1着)からは下げたが、それでもこのコーナーから直線まで終始窮屈な競馬を強いられた中であれだけ伸びて0.5秒差なら上々。
縫うように追い上げたラストは、やはり本来この条件でこそ花開いていたはず(1走早く“開花”されてしまったが)の馬だろう。
そして、この馬の負け方が、勝ち馬(◯ラヴァンダ)の額面以上の強さを際立たせる、という負け方だったサフィラの次戦に要注目したい。
この距離のこのペースで、こちらの見立てよりも出していかないな、と思って見ていた一頭だが、今日はそれが直接の敗因になった印象。
このペースでもあり、さらに前付けすることでロスを止めて回ってきていれば、流れ的には絶好のものになっていたかもしれず勿体なかった。
ここまで敗れる馬ではなく、この日はとにかく外々追走に大きく削がれた度外視戦ということ(と、返す返すもラヴァンダの強さ)を覚えておき、そろそろこの馬の瞬発力での一発に期待したい。 ☆次走注目馬☆