競馬予想のホネ【坂路ビシビシの日々〜 重賞予想と追い切り注目馬&レース回顧】

“競馬予想の再生 〜Re:Bone を目指して” 競馬予想の骨組みを、しっかりと組み立て、振り返るーー それを目的とした半自分向けノート(備忘録)として綴っています。重賞展望、調教評価、回顧記事、平場予想などを掲載中。穴馬探しに、人気馬の取捨検討に、あなたの予想の“最後のスパイス”としてお役立てください。

【キーンランドカップ 2023 予想】追い切り・ラップ適性・レース傾向考察 & 各馬評価まとめ / 2つのコンディション

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――週半ばの北海道で顕著だった酷暑を経ての各馬の状態面と、どこまで降るか週末の馬場コンディションがポイントの一戦。

 

目次

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キーンランドC 2023 レース概要

 

 

キーンランドC G3

2023年8月27日 2回札幌6日目

発走時間:15:35

札幌競馬場 芝1200m

サラ系3歳以上 オープン

2022年優勝馬:ヴェントヴォーチェ 牡5   1:09.1 C.ルメール

 

 

キーンランドC 2023 枠順

 

 

 

1 1 ウォーターナビレラ 牝4 リスポリ
1 2 ナランフレグ 牡7 丸田
2 3 レッドベルオーブ 牡5 松田
2 4 キミワクイーン 牝4 横山武
3 5 ウインマーベル 牡4 松山
3 6 タイセイアベニール 牡8 モリス
4 7 カイザーメランジェ 牡8 江田照
4 8 シナモンスティック 牝4 松岡
5 9 ジュビリーヘッド 牡6 西村淳
5 10 ゾンニッヒ 牡5 武豊
6 11 ヴァトレニ セ5 横山和
6 12 トウシンマカオ 牡4 鮫島駿
7 13 レイハリア 牝5 亀田
7 14 ナムラクレア 牝4 浜中
8 15 サトノアイ 牝5 佐々木
8 16 シュバルツカイザー セ5 モレイラ

 

 

 

キーンランドC 2023 ラップ適性・追い切り 

 

 

コース的には消耗戦傾向が比較的高く、半分以上が消耗戦となるセッティング。

※ラスト4Fの各区間内に、加速が生じないレース(例:11.5-11.6-11.8-12.2)が定義

カイザーメランジェナムラクレアあたりが適性サイド。

 

追い切りからの最終評価は、調教編同様にトウシンマカオシュバルツカイザーナランフレグの順。(8/27 10:55追記)

 

 

 

キーンランドC 2023 過去レース傾向

 

 

傾向的には、手元にある資料を見る限り、

 

人気(単勝10倍未満)の牝馬が好調なレースで、約3頭に2頭ほどの好走率

該当馬➡➡➡ナムラクレア、キミワクイーン

 

上記「人気の牝馬」以外では、同年重賞好走馬&同年北海道準OP以上の勝利歴を持つ馬が好走の多くを占め、該当馬の3着内占有率は7割超

該当馬➡➡➡ウインマーベル、シナモンスティック、シュバルツカイザー、ジュビリーヘッド、ゾンニッヒ、トウシンマカオ

 

前走函館戦に出走かつ5着以内だった馬は、3頭に1頭ほど好走していて侮れない存在

該当馬➡➡➡キミワクイーン、ジュビリーヘッド、ゾンニッヒ、トウシンマカオ

 

といった感じ。

 

 

 

キーンランドC 2023 レース傾向分析&考察

 

 

ラップ傾向的には、消耗戦になる確率が最も高いという一戦。

「牝馬の人気馬(10倍未満)を買っておけば当たるレース」という印象も強いレースで、近10年で該当馬が馬券に絡めなかったのは2回(22年、15年)のみで、アベレージも6割超えで推移している。

 

また、相手には「同年重賞好走馬&同年北海道準OP勝ち以上馬」の好走数・占有率が高く、直近で洋芝戦で勝ち切っているタイプか、既にその年の重賞で3着以内に入っていたG3通用下地のあるタイプが幅を利かせている。

「人気の牝馬から、直近の洋芝Vまたは重賞好走実績馬を相手中心に」ということで、ある意味素直に入るべきレースともいえる。

 

関連して、前走で北海道戦に出走し掲示板を確保していた馬の好走例も多くなっている。

ちなみに、そのほとんどは、前走函館戦で5着以内だった馬で、函館SSからの転戦を中心としてトータル(5-4-4-22)(※重の20年と21年(※下記参照)を除く、10~22年の11回通算)の状況となっている。

ちなみに、一昨年は、開催カレンダーの都合(函館SS@札幌など)で少し情勢が異なっていたが、それでも2着エイティーンガールは前走UHB賞(札幌)からの好走を果たしている。

 

 

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キーンランドC 2023 予想印は!? ホネ的注目馬 各馬評価まとめ

 

 

 

ジュビリーヘッド / トウシンマカオ 他

前年は、どスローからの瞬発戦の異常事態、ヴァトレニが最内枠から粘り込んだのが全てという一戦。

レースの過去10年をみても一度だけ、コースの適性値としても1割未満の発生確率の瞬発戦決着になっているというのが、その『Mayday!』状況を物語っている。

その中で、最たる犠牲馬だったジュビリーヘッドは、今年まず気になる存在。

 

そして、トウシンマカオも別定57キロの部分も含め注目の存在。

それ以前に、前走の負け方がようやく内枠を引けたと思ったら......(前が垂れてくるのが早過ぎて裏目に出る不運)というもので、さすがに“持ってなさ過ぎる貯金”が溜まり過ぎとの印象で、そろそろ好転してもいい。

ただ、時計は速くなって歓迎のクチなので、土日の雨模様でノーチャンスゾーンまで脱落しても不思議ない実力者に。

(本当に降るならの話だが、)舌の根も乾かないうちに「またしても不運に見舞われそうな馬」とか言っておく。

 

その雨量と、週半ばの酷暑(札幌は観測史上最高気温を更新)がポイントになりそう。

タフ馬場耐性の見極めと、調教・パドックなどが重要になってくるというのが一番の見立て。

 

そんな中で(描くはもちろん、前週からさらなるタフ馬場へのシナリオのもと)狙う、相対的浮上キャラはゾンニッヒ

まず、このパターンでは不良実績やらが光るナムラクレアやナランフレグは放っておいても売れて外せない存在になっているハズで、むしろこれらは過剰売れ&「洋芝の重だとどうなの?」を検討すべきゾーンに突入する恐れまであり。そこへきての狙いという観点でのゾンニッヒ。

その前走は、今回の想定馬場よりだいぶ軽い状態だったはずだが、激タフ荒れ馬場(稍重)での勝利歴あり。

他に、洋芝で本格重になった場合に実績と呼べる実績があるところが不在なだけに(本当は、ブトンドールが出てくれば、逆転本命だったところだが)、最下位人気まで流すべきかとも考えている中にあって上位人気で中心視はここという扱い。

前走から過剰売れするとはいってもさすがに他も売れることで、単期待値も保っていると想定して狙う予定。

 

 

↓↓↓以下、当日午後追記内容。

「いつ降んねん」な状況が続いていた札幌だが、昼過ぎからついに降り始めた。稍重→重とそれぞれ1ランク悪化のスピードも相当速く、やはり一度降ったらヤバい今日の空だった様子。そして、一度降ったらヤバいのは下(芝)もおそらく同様な状況で、重で平均比+1.5秒/1000mを超えてきたぐらいか。

午前中はヤキモキしていたが、これで“晴れて”(とはこの場合言えないかもだが)◎ゾンニッヒを中心に◯ナムラクレア▲ナランフレグとのつまらん決着を基本に狙えそう。

あとは、パドックでの見極めと牝馬中心の戦いということに。 (8/27 14:30追記)